“進化系”ミーリングウェッジ|プロも一目惚れ!?シーズン途中でスイッチしたウェッジの共通点
「キャロウェイ JAWS」&「テーラーメイド ミルドグラインド」はどちらも進化系ミーリングだった!
シーズン途中にもかかわらず、テーラーメイドとキャロウェイが発売したNEWウェッジに持ち換える選手が続出。スコアを左右するウェッジをシーズン途中にスイッチするには、それだけのメリットを感じているからに違いない。そんなNEWウェッジには共通点があった!!
キャロウェイとテーラーメイドの最新ウェッジの共通点は「進化系ミーリング」。今までのミーリングとの違いは?
スピンのカギは接触面積と排水性!?
ミーリングとグラインドの厳密な区分けはないが、クラブの加工に関しては刃を回転させて切削するのが“ミーリング”、円盤状またはベルト状のやすりを回転させて削るのが“グラインド”と呼ぶのが一般的。
ミーリングは、昔から削り出しパターの加工に使用されていたが、角溝規制以降、ウェッジのフェース加工にも使われるようになった。当初は機械式だったものが、現在ではレーザーミーリングが主流となっている。
これまでは、フェースの溝と平行なレーザーミーリングが主流だったが、溝ではなくレール状、縦方向や斜め方向も取り入れたミーリングで、スピン性能を高めようとしているのが進化系ミーリングだ。
どこが進化系?ミーリング今昔
角溝は溝の角でボールを引っ掻くようにグリップを高めていた。ルールで角溝が規制されたため、ミーリング目の角で代用を狙ったのが、初期のミーリングだったが、接触面積が減って思うようにスピン性能が向上しなかった。そこで登場したのがレーザーミーリング。
初期型ミーリング(機械式)
角で“喰いつき”を狙ったが、思うような効果が得られず。その後、ルールでミーリングの深さが0.025ミリに規制された。
レーザーミーリング(従来型)
0.025ミリ以下の微細な溝を掘り、ボールとの接触面積を高めたが、濡れるとグリップ力が低下した。
進化系ミーリング
排水性を高める縦方向の目や、接触面積をさらに高めるレール状ミーリングなど新しいパターンが出現中。
テーラーメイド「ミルドグラインド2」ウェッジに一目惚れしてしまった人
世界屈指のトッププレーヤーがこぞって一目惚れ
3人揃って、米ツアーのシーズン途中の6月に「ミルドグラインド」から「ミルドグラインド2」にスイッチ。新作の優秀さを証明している。
テーラーメイド|ミルドグラインド2 ウェッジ
ミルドグラインドという名前でもフェースのミーリングはこのモデルから
ミルドグラインドの“ミルド”はソールの研磨にミーリングを採用したことから採用されたネーミング。緻密なソールグラインドを均一に製造するための“ミルド”だった。「ミルドグラインド2」はフェースをノーメッキ化するとともに、ミーリングも加え、打感、スピン性能で、タイガー、DJ、デイのハートを射止めた。
テーラーメイド|ミルドグラインド2
●価格/2万2000円+税 ※クロム仕上げの他にブラック仕上げもあり。
問合せ:テーラーメイドゴルフ
TEL:0120-558-562
https://taylormadegolf.jp/
キャロウェイ「JAWS」ウェッジに一目惚れしてしまった人どこが進化系?
[佐伯美貴]ヘッド形状が気に入っています、スピンも効きますね。
[ブレンダン・ジョーンズ]新しいものが悪いわけない。とにかくスピンがスゴイよ!
[ショーン・ノリス]スピンがかかるからアプローチがやさしくなるね。
キャロウェイ|JAWS ウェッジ
溝とレールでボールをつかむ!
JAWSといういかにも、ボールに喰いつきそうなネーミングの通り、溝とミーリングでスピン性能を追求。スピン性能とオーソドックスな形状でプロを魅了している。
キャロウェイ|JAWS
●価格/2万3000円+税
問合せ:キャロウェイゴルフ
TEL:0120-300-147
https://www.callawaygolf.jp/
GOLF TODAY本誌 No.570 155〜157ページより
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