ラウンド前におすすめのパター練習方法を所用時間別に紹介【重田栄作】
![](/images/articles/10002775/big_main10002775_20200915222623696519.jpg)
スタート前の練習グリーンで、どのようなパター練習をしていますか?とくにテーマも持たず、何となくカップにボールを転がしているだけになっていませんか?
練習グリーンで大事なことは、スタートホールのグリーンにきた時、明確な基準と自信を持ってパッティングできるよう準備すること!そこで、ここではラウンド前におすすめのパター練習方法を所用時間別にご紹介します。
ショートパットを必ず決めるおすすめのパター練習方法
所要時間5分「東西南北打ちドリル」
![](/images/articles/10002775/big_1665048_201912242131284718791.jpg)
ラウンド開始まで十分な時間がない…。そんな時は、ショートパットを集中的に練習することがおすすめです。カップの4方向から1メートル前後の距離を打つ練習をしましょう。
手軽に様々なラインの練習を行うことができますし、どのラインからでも確実に入れる自信をつけることができます。
練習方法:カップから1メートル前後の距離を4方向からパッティング
![](/images/articles/10002775/big_1665051_202009152226238138791.jpg)
最初にパターを打つ位置を決めたら、ボールを内側と外側に1球ずつセットします。次に、内側のボールから集中してストロークし、内側と外側の2球を打ち終えたら次の位置へ移動。このように、カップから1メートル前後の距離を4方向から打ちながら1周します。
時間に余裕がある場合は、外したラインを繰り返し練習すれば、さらに効果的です。
![](/images/articles/10002775/big_1665053_201912242131286245411.jpg)
カップから1メートル前後の位置にボールをセットするには、「足」を基準にするのが簡単でおすすめです。カップ側から3足目のつま先位置(約90センチ)と、4足目のつま先位置(約120センチ)にボールをセットします。
ポイント1
内側のボールを打つ時に外側のボールは気にしない
![](/images/articles/10002775/big_1665055_202009152226239853101.jpg)
内側のボールを打つ時に、外側のボールを気にせず打つことが大事です。外側のボールにヘッドがぶつかるような振り幅は必要ありません。
ポイント2
本番と同じルーティンを行いながら1球ずつ真剣に打つ
![](/images/articles/10002775/big_1665057_201912242131287732301.jpg)
本番と同じルーティンを行いながら1球ずつ真剣に打ちましょう。本番を想定して、緊張感を持ちながら自分をしっかり追い込むことが大事です。
確実な距離を打ち分けられるおすすめのパター練習方法
所要時間5分+10分「3つの振り幅ドリル」
![](/images/articles/10002775/big_1665060_201912242143486159151.jpg)
もう少し時間に余裕がある場合に、+10分でできる距離感をつかむための『3つの振り幅ドリル』をご紹介します。
パターの距離感をつかむ時、振り幅ごとに確認するのはもちろんのこと、「右足とヘッドの位置関係」を基準に把握することがおすすめです。もっとも客観的で、いざコースに出て緊張していたりしても振り幅が狂いにくいからです。
練習方法:右足を基準とした3つの振り幅で3球ずつ打つ
![](/images/articles/10002775/big_1665063_202009152226241879481.jpg)
<振り幅① 右足の内側まで>
![](/images/articles/10002775/big_1665065_201912242143487250951.jpg)
約3~4メートルの短い距離を狙う
<振り幅② 右足の外側まで>
![](/images/articles/10002775/big_1665067_201912242143488030571.jpg)
約9~10メートルの長い距離を狙う
<振り幅③ 右足の一足分外側まで>
![](/images/articles/10002775/big_1665069_201912242143489004611.jpg)
約9~10メートルの長い距離を狙う
右足を基準とした3つの振り幅で、各3球ずつ打つ。3球の平均値を把握することで、本番のパッティングでも自信を持って距離を打ち分けられる。
ポイント1
最初はできるだけ平らな場所で確認する
![](/images/articles/10002775/big_1665072_202009152226242692341.jpg)
グリーンの速さを把握したいため、傾斜に左右されないよう、最初はできるだけ平らな場所で確認しましょう。
ポイント2
3つの振り幅とも同じリズム&スピードで打つ
![](/images/articles/10002775/big_1665075_201912242143490682621.jpg)
各振り幅とボールの転がりとの関係性を正確に把握したいため、同じリズムとスピードで打つことが大事。
「ショート&ロング」×「スライス&フック」をマスターできるおすすめのパター練習方法
所要時間5分+10分+15分「交互打ちドリル」
![](/images/articles/10002775/big_1665079_201912250002169897051.jpg)
たっぷりパターの練習時間が確保できる場合は、これまでご紹介した2つのパター練習方法に加えて、様々なラインや距離への対応力がアップする「交互打ちドリル」もおすすめです。
練習方法:約2メートル間隔でマーカーを置き、各地点から右左の目標に向かって交互に打つ
![](/images/articles/10002775/big_1665082_202009152226243600471.jpg)
![](/images/articles/10002775/big_1665083_202009152226244338071.jpg)
上図のように約2メートル間隔の位置にマーカーを置き、各地点から右左の目標に向かって1球ずつ(計2球)打ちます。各地点から左右交互の目標に向かって打つことで、様々なラインや距離への対応力がアップします。
![](/images/articles/10002775/big_1665085_202009152226245023991.jpg)
目印を置く位置は約2メートル(大股で2歩)間隔で。スペースに余裕があれば、約3メートル(大股で3歩)間隔でもOK。
![](/images/articles/10002775/big_1665087_201912242159084383831.jpg)
両サイドのマーカーの外側には、それぞれ目標(カップ)を想定するためのティを刺す。マーカーから約30センチの位置を目安に刺し、この範囲内にボールを止める意識で練習する。
ポイント
他のゴルファーの邪魔にならないようグリーンの隅で練習しよう
![](/images/articles/10002775/big_1665089_202009152226245755861.jpg)
練習スペースとして、端から端まで約10メートルを要するので、他のゴルファーの邪魔にならないようグリーンの隅で練習しましょう。
![](/images/articles/10002775/big_1665091_201912242159086246271.jpg)
重田栄作
1968年6月18日生まれ。神奈川県出身。ジャンボ軍団・金子柱憲の専属キャディとして4勝に貢献した後、2003年プロテスト合格。2007年より山梨アーバングリーン八田でレッスン開始。現在は関東ゴルフ連盟TeamKGAジュニアのコーチを努める傍ら、アマチュアからプロまで幅広くレッスン活動を展開中。
取材協力/シャトレーゼヴィンテージゴルフ倶楽部(山梨県)
【関連】
・パター練習方法|自宅で簡単に上達できる5つのパッティングドリル
・パターの打ち方のコツをプロゴルファー9名が解説!