フェアウェイウッドの飛距離の目安|番手・ヘッドスピード別で比較
この記事ではフェアウェイウッドはどれくらい飛べば良いのか、飛距離の目安についてお話しします。年齢、体力、使用クラブ、技術などによって飛ぶ距離は変わるため、ここに紹介する数値はあくまでも目安です。
そのため、数値ほど飛距離が出なくても悩んだりすることはありません。友人やゴルフ仲間との談笑時の話題になれば、という程度に考えましょう。
フェアウェイウッドはどんな飛距離を打つゴルフクラブ?
一般的・普遍的にフェアウェイウッドはドライバーの次に飛距離が出るクラブと考えれば問題ありません。またティショットで使用することもありますが、セカンドショットやサードショットなど、芝の上から打つ場合に使用することが多いクラブです。
ポイント
- フェアウェイウッドはドライバーの次に飛距離を出しやすいクラブ
- フェアウェイウッドの飛距離は男性で160〜190ヤードが目安
- フェアウェイウッドの飛距離に関わる要素
フェアウェイウッドはドライバーの次に飛距離を出しやすいクラブ
一般的・普遍的にフェアウェイウッドはドライバーの次に飛距離が出るクラブと考えてOKです。
ロフト角が少なめ(小さめ)で、クラブのレングス(長さ)が長めなので、きちんと当たると飛距離を稼ぎやすい番手です。ただ、上記の特性からボールがつかまりにくい、振りにくいと感じる人も多く、ハイハンデのゴルファーには打つのが難しいクラブと言えます。
フェアウェイウッドの飛距離は男性で160〜190ヤードが目安
クラブ・番手 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
3W | 200〜220ヤード | 140〜160ヤード |
5W | 190〜210ヤード | 130〜150ヤード |
7W | 180〜200ヤード | 120〜140ヤード |
※男性/HS38〜42m/s、女性/HS28〜32m/s
フェアウェイウッドの番手毎の飛距離の目安は、上記の表のようになります。前述したように年齢、体力、使用クラブ、技術などで飛距離は大きく変わるため、表に示した飛距離が出なくても何も問題ありません。
フェアウェイウッドの飛距離に関わる要素
フェアウェイウッドはもちろんのこと、他のクラブにも当てはまることですが、飛距離に深く関わる要素は「ボール初速」「打ち出し角度」「バックスピン量」になり、これを「飛び(飛ばし)の3要素」と言います。そしてこれらの数値が理想値に近いほど、飛距離アップの可能性が高まると言われます。
3要素以外で飛距離に関わる要素と言えば、ロフト角がもっともポピュラーでしょう。スイートスポットでジャストミートできれば、ロフト角が少ない(小さい)ほうが飛距離が出ると考えられます。
フェアウェイウッドの番手・ロフト角と飛距離の関係
一般的・普遍的にフェアウェイウッドは3番、4番、5番、7番、9番などがあります。メーカーによっては他のナンバーを記した物もありますが、もっともポピュラーな物が上記になると思われます。
ロフト角は記されたナンバー以上にさまざまあります。3番で13~16度くらい、5番で17~20度くらい、7番で19~22度くらいと、メーカーやモデルによってバリエーションが豊富です。
前項でも触れましたが、スイートスポットでジャストミートできたとすると、ロフト角が少ない(小さい)ほど飛距離が出ると考えて良いでしょう。
ロフト角が少ないと、ボールが上空へ上がりにくくなるぶん、前に飛ぶチカラが大きくなるため飛距離が出ると言われます。
ただ、ヘッド素材やシャフトの長さ・特性など、飛距離には他の要素も深く関係してくるため、単純にロフト角が少ないほど飛距離が出るとは言えません。
フェアウェイウッドの飛距離の目安
この項ではフェアウェイウッドの飛距離の目安をお話しします。ただ、飛距離はプレーヤーによって大きく変わるため、ここに紹介する数値はあくまでも目安です。そのため、数値ほど飛距離が出なくても悩んだりすることはありません。
ポイント
- 番手・ロフト角別の飛距離の目安
- ヘッドスピード別の飛距離の目安
- レディースフェアウェイウッドの飛距離の目安
番手・ロフト角別の飛距離の目安
番手 | ロフト角 | 飛距離の目安 |
---|---|---|
3W | 15度前後 | 200〜220ヤード |
5W | 18度前後 | 190〜210ヤード |
7W | 21度前後 | 180〜200ヤード |
※男性/HS38〜42m/s
男性のフェアウェイウッドの番手毎の飛距離の目安は、上記の表のようになります。
前述したように年齢、体力、使用クラブ、技術などで飛距離は大きく変わるため、表に示した飛距離が出なくても何も問題ありません。
ヘッドスピード別の飛距離の目安
▼スクロールできます
番手/HS (ロフト角) | 39m/s | 40m/s | 41m/s | 42m/s | 43m/s |
---|---|---|---|---|---|
3W(15度前後) | 180ヤード | 190ヤード | 200ヤード | 210ヤード | 220ヤード |
5W(18度前後) | 170ヤード | 180ヤード | 190ヤード | 200ヤード | 210ヤード |
7W(21度前後) | 160ヤード | 170ヤード | 180ヤード | 190ヤード | 200ヤード |
男性のフェアウェイウッドのヘッドスピード別の飛距離の目安は、上記の表のようになります。
前述したように年齢、体力、使用クラブ、技術などで飛距離は大きく変わるため、表に示した飛距離が出なくても何も問題ありません。
レディースフェアウェイウッドの飛距離の目安
番手 | ロフト角 | 飛距離の目安 |
---|---|---|
3W | 16度前後 | 140〜160ヤード |
5W | 18度前後 | 130〜150ヤード |
7W | 23度前後 | 120〜140ヤード |
※女性/HS28〜32m/s
女性のフェアウェイウッドの番手毎の飛距離の目安は、上記の表のようになります。
前述したように年齢、体力、使用クラブ、技術などで飛距離は大きく変わるため、表に示した飛距離が出なくても何も問題ありません。
フェアウェイウッドとドライバー・ユーティリティの飛距離の違い
■ドライバーの飛距離目安
番手 | 男性(HS40m/s) | 女性(HS34m/s) |
---|---|---|
1W | 230ヤード | 160ヤード |
■フェアウェイウッドの飛距離目安
番手 | 男性(HS40m/s) | 女性(HS34m/s) |
---|---|---|
3W | 210ヤード | 160ヤード |
5W | 200ヤード | 150ヤード |
7W | 190ヤード | 140ヤード |
9W | 180ヤード | 130ヤード |
■ユーティリティの飛距離目安
番手 | 男性(HS40m/s) | 女性(HS34m/s) |
---|---|---|
3UT | 195ヤード | 150ヤード |
4UT | 185ヤード | 145ヤード |
5UT | 175ヤード | 130ヤード |
6UT | 165ヤード | 125ヤード |
上記の表は、週に1~2回練習して、月に1回ラウンドする、スコア100前後を行ったり来たりするレベルのアベレージゴルファーとしてはかなりの「飛ばし屋」の部類に入る人の飛距離の目安です。
練習量とラウンド数からして、これほどの飛距離を出せるスコア100前後のアベレージゴルファーはほとんどいないと思います。
そのため、上記の数値から30~35ヤード引いた数値が出れば何も問題ありません。
とはいえ、スコア100前後でもドライバーの総飛距離230ヤードは可能です。打ち下ろしのホールで、着弾地点がかなりの急勾配であれば、キャリーが180ヤード程度でも、その後、コロコロ転がって230ヤード地点でボールが止まるかもしれません。
こういったことを期待するなら、できるだけアップダウンのある山岳コースに出かけましょう。
フェアウェイウッドで飛距離が出ない原因と見直しポイント
この項ではフェアウェイウッドで思うような飛距離が出ない一般的に考えられる理由と、その際の見直しポイント的なことをお話しします。
もしあなたがフェアウェイウッドの飛距離に悩んでいるなら参考にするのもアリ。また情報として頭の片隅に置いておくのもアリです。
ポイント
- 3要素が理想とかけ離れている
- インパクト時の打点が不安定
- 大振りせずにコンパクトに振る
3要素が理想とかけ離れている
飛距離を出すには「飛びの3要素」と言われる「ボール初速」「打ち出し角度」「バックスピン量」が理想と言われる数値に、できるだけ近い必要があります。これらの数値が理想とかけ離れていると、ボールはあまり飛ばないもの。
数値をよくするには、スイングを見直して、バランスの取れた効率の良いインパクトができる打ち方を身につける必要があります。
きちんとした打ち方は独学やSNS等の情報だけではなかなか身につかないため、スクールやレッスンを受けることをおすすめします。
インパクト時の打点が不安定
飛距離を出すにはインパクト時の打点が安定している必要があります。いつもスイートスポットでボールをヒットできれば、番手に見合った飛距離、ロフト角に見合った飛距離を得る可能性が高まると考えられます。
打点を安定させるうえでまず最初に行うことは「頭を動かさない」ことや「スイング軸を動かさない」こと。要するに「スエー」しないことです。
スコア100前後のアベレージゴルファーは、自分ではスエーしていないと思っていますが、ほとんどの人がスエーしています。
大振りせずにコンパクトに振る
前項でも言いましたが、飛距離を出すにはインパクト時の打点が安定している必要があります。安定のためには、大振りしないことがとても大切。できるだけコンパクトに振るようにしましょう。
コンパクトにするコツは、ハーフスイングで打つように心がけることです。バックスイングでグリップが9時の位置まで来たら、切り返しを始めましょう。そしてフォロー側はいつも通りしっかりと振り抜いてOKです。
ハーフスイングで当たらない人がフルスイングをしても、まず当たりません。
フェアウェイウッドで目安の飛距離が出る正しい打ち方
フェアウェイウッドで飛距離を出すための打ち方は、他のクラブと同じです。特別に変わったことをする必要はありません。一般的に理想やお手本と言われるスイング・打ち方を行えば、自ずと飛距離を出すことができます。
ポイント
- 絶対にスエーをしてはいけません
- 力任せにクラブを振るのはNGです
- 大振りせずに、コンパクトに振りましょう
絶対にスエーをしてはいけません
フェアウェイウッドで飛距離を出す打ち方のポイントその1は、絶対にスエーをしないことです。
スエーをすると、とにかく打点が不安定になるため、ボールをきちんとヒットできません。
練習に出かけたら「頭は1ミリも動かさない意識」でボールを打ちましょう。さらにカラダが横方向へズレないように、下半身でしっかりと地面を踏みましょう。
頭を壁につけて素振りをするドリルも効果的なので、自宅で毎日欠かさず行いましょう。
地味な練習ですが、スエーが少なくなると、打点は少しずつ安定します。
力任せにクラブを振るのはNGです
フェアウェイウッドで飛距離を出す打ち方のポイントその2は、力任せにクラブを振らない、力任せなスイングをしないことです。
見るからに腕や手の力を使って、遮二無二クラブを振る人をよく見かけますが、力任せのスイングになればなるほど、ダウンスイング時のスイング軌道が乱れて、インパクトが不安定になる傾向があります。
グリッププレッシャーを弱くして、スイング中のクラブヘッドの動きや重さ、シャフトのしなりを感じ取るように心がけてスイングしましょう。
大振りせずに、コンパクトに振りましょう
フェアウェイウッドで飛距離を出す打ち方のポイントその3は、大振りせず、できるだけコンパクトなスイングをすることです。ハーフスイングの意識で、できるだけコンパクトに振るように心がけましょう。
飛ばしたいからといって、手と腕を大きく振り上げて、力一杯クラブを振る人がたくさんいますが、こういった振り方をすると多くの場合、スイング軌道がアウトサイド・インになります。
アウトサイド・イン軌道はボールがつかまらなかったり、スライス系のボールが出やすかったりするので、あまり飛びません。
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■解説者プロフィール
宮川岳也(みやかわ たけや)
USGTFティーチングプロ。埼玉県の練習場でレッスンを行うとともに、フリーランスのゴルフライターとしても活動している。
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