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シャローイングで飛んで曲がらないドライバーショットを習得!

浅くて低いインパクトが超効率的[PART1]

2021/01/10 ゴルフサプリ 編集部

世界のプロゴルファー達が取り入れているシャローイングを解説。ドライバースイングは悪くないのに「どうも飛距離が伸びない」その原因はインパクトの効率の悪さかも。そんなゴルファーにぜひ読んでもらいたい効率の良いインパクトでドライバーを飛ばす最新レッスンです!

[目次]

シャローイングとは|ゴルフ用語解説

シャロー(Shallow)は日本語訳で「浅い」という意味。シャローイングは動詞形で「浅くなる」。ダウンスイングでヘッドが浅い角度(鈍角)でボールに向かうことを表す言葉。逆に急角度で鋭角的に向かう状態をスティープ(Steep)という。

圧倒的なドライバー飛距離を誇るアメリカPGAツアーのプレーヤー。その多く、とりわけ売り出し中の若手が実践しているのがシャローイング。シャローイングとは、ドライバーのダウンスイングでヘッドをゆるやかな角度で下ろしてヒットする手法だ

ヘッドスピードが上がって強い球が打て、しかも方向性もいいといわれるシャローイングの全貌を、早くから取り入れている長岡良実に徹底解説してもらった。

解説
長岡良実
ながおか・よしみ
1972年生まれ。茨城県出身。トーナメントでセベ・バレステロスからボールをプレゼントされたのをきっかけに14歳でゴルフを始める。その後、習志野CCの研修生となり林由郎に師事し1999年にプロテスト合格。動画で受講できる「長岡プロのゴルフの知識」では高い技術と理論をもとにわかりやすいレッスンを展開中。

シャローイングのお膳立て|喉元と手の距離を保ってトップに奥行きをもたせる

シャローイングを取り入れるにはお膳立てが必要。左腕を伸ばしてバックスイングし、グリップが体から遠ざかる奥行きのあるトップを作ることだ。

スイングを後方から見た時、アドレスとトップのグリップ位置がなるべく離れ、奥行きのあるトップになるのがグッド。

ポイント

  • 左腕を伸ばしてグリップを顔から遠ざける
  • シャローイングへの第一歩は、喉元とグリップエンドの「幅」をトップまでキープすること

左腕を伸ばしてグリップを顔から遠ざける

シャローイングとは、ボールに対するヘッドの入射角をゆるやかにすること。ダウンスイングでクラブを寝かせ、インパクトに向かってヘッドを低い位置から入れると考えればいいでしょう。

これまで「ダウンスイングではクラブを立てる」と言われてきましたが、これだとトップからインパクトまでのヘッドの移動距離が短く、ヘッドスピードが上がらない。あるいは意図的にフェースローテーションしなければならないなどデメリットがあったのですが、スイングの科学的な解析が進み、シャローに振るとこれが是正されることがわかったのです。

シャローイングにはお膳立てが必要です。すなわち「奥行き」と「幅」が共存するトップを作ること。奥行きとはアドレス時の手の位置とトップのそれとの距離(写真左)。幅とは喉元とグリップの距離(左ページ写真)を指します。

バックスイングからトップで左腕を伸ばし、なるべくグリップを顔から遠ざけるのがポイント。体が起き上がらないよう、前傾した背骨と肩のラインが直角の関係を保ち、肩のラインに沿って左腕が上がるとこの形になります。

トップで奥行きがとれないと、ダウンスイングでクラブが立ってシャローに振れない。

シャローイングへの第一歩は、喉元とグリップエンドの「幅」をトップまでキープすること

アドレス時の喉元とグリップエンドの距離が変わらないようにテークバック

トップで左手甲が頭の後ろに隠れない
バックスイングで左ヒジが曲がると左手甲が頭の後ろに隠れるので、そうならないように。

左腕は伸ばして使うのが基本

シャローイングがドライバーショットにもたらす3つのメリット

シャローイングがもたらす3つのメリット

  • ドライバーの飛距離が伸びる
  • ドライバーの方向性がよくなる
  • ドライバーショットで強い球が打てる

シャローイングのメリット1. ドライバーの飛距離が伸びる

ダウンスイングでヘッドが低いところから下りてくるということは、ヘッドが後ろを回る=遠回りして下りてくるということ。その分、インパクトに向かうまでヘッドの助走距離が伸びてヘッドスピードがアップする

シャローイングのメリット2. ドライバーの方向性がよくなる

ダウンスイングでヘッドが鋭角的に下りるとサイドスピンや、バックスピンが増えるためフェースをターンさせる必要がある。シャローに入れると自然にフェースがローテーションするためコントロールする必要がない

シャローイングのメリット3. ドライバーショットで強い球が打てる

ダウンスイング以降でヘッドの自然な挙動を導き出せるので、ボディターン主体で振ればクラブの機能が生きる。ボール位置によってドライバーはアッパーブロー、アイアンはハンドファーストのインパクトになって打球が強い打球が出る。

シャローイングのバックスイング|グリップは右肩よりも後ろに引かれる

奥行きのあるトップを作るにはバックスイングでなるべくグリップを体から遠ざけること。グリップが右肩よりも後ろに位置すればいい。

ポイント

  • クラブがいい位置に上がると手が遠く感じる
  • 目標と反対の方向に右肩から延長したラインをイメージ。その後方にグリップを運ぶ感じで動こう。

クラブがいい位置に上がると手が遠く感じる

バックスイングでは前傾した背骨を軸に胸を回すと奥行きと幅が両立しやすいですが、スイング中は確認できないので、グリップを右肩のラインの右後方にもっていくようにイメージしてください。

気をつけてほしいのはその場で回ること。上半身、下半身とも右にスライドしないよう、アドレス時の顔の位置を保って動きましょう。

それには肩を回すのではなく、弓を引く時のような感じで右手を引き上げるように使う。こうすると前傾状態で肩が縦回転するようになるため体が左右にブレません。トップがいい位置に上がると、これまでより手が遠くにあるように感じるはずです。

目標と反対の方向に右肩から延長したラインをイメージ。その後方にグリップを運ぶ感じで動こう。

目指すトップはこれ。グリップが右肩のラインより前側にくるとスティープになる。

ハーフウェイバックまでグリップは胸の前
バックスイングでシャフトが地面と平行になるまでグリップは胸の正面に保たれる。

手を右肩より後ろに引く
顔はできる限りアドレスの位置にキープする。肩が水平に動くと顔が右に動くので、その場で右手で弓を引くように肩を縦に回す。

シャローイングのダウンスイング|シャフトの延長線がボールの先を指す

ダウンスイングでクラブが立ってはダメ。ヘッドが後方に落ちるようにクラブを寝かせ、シャフトの延長線をボールの先に向ける。

ポイント

  • 手を使うとクラブが立つ。クラブを寝かせ体の動きでダウンスイングするのがポイントだ。
  • 手でクラブを体に引き付けない
  • 切り返しからダウンで “つ”の字を描く

手を使うとクラブが立つ。クラブを寝かせ体の動きでダウンスイングするのがポイントだ。

手でクラブを体に引き付けない

切り返しからダウンスイングでクラブを立ててはいけません。イメージは逆で、ヘッドを後ろに落とすようにしてクラブを寝かせます。これを実現させるには、バックスイングから切り返しのタイミングで、ヘッドで“つ”の字を描くこと。手が低い位置に動きはじめます。

クラブが寝てシャローに動きはじめる(シャローアウト)するとダウンスイングの過程でグリップエンド側のシャフトの延長線がボールの先を指し、クラブが立つとこのラインがボールやその手前を指してしまいます。ここでの主動力は体の回転と下半身(次ページ参照)。手でクラブを体に引き付けるようにしてはいけません。

手を右ワキ腹や真下に下ろすと回転前にクラブが下りてスティープイン(鋭角的)の形になる。

切り返しからダウンで “つ”の字を描く

体の回転でクラブを下ろす。手首の角度を変ず、なるべくヘッドを遠回りさせる。切り返しからダウンスイングでヘッドで“つ”を描くといい。

シャローイングのダウンスイング|左膝を目標サイドに向けていく

シャローイングして打つにはダウンスイング時の下半身の使い方が大事。ダウンスイングでシャフトが地面と平行になったあたりで左膝を目標方向に向けてガニ股スタイルを作る。

アレックス・ノレン(スウェーデン)
1982年12月7日生まれ。2016年に欧州ツアーで4勝など通算10勝を挙げ2018年より米ツアーに参戦。シャローイングを実践するプロの一人。

上半身が左に傾くくらい左骨盤や左肩を低くしておく

ダウンスイングでは下半身が重要な役割を担います。ポイントは左膝を目標に向けること。バックスイングでは右膝が伸び加減でもいいですが、ダウンスイングではスクワットをするように膝を曲げて重心を落とします

その際、左膝は目標方向、右膝は正面を向けてガニ股スタイルを作ります。感覚的にはシャローアウトさせてグリップが右太モモあたりにきてシャフトが地面と平行になるあたりで左膝が目標を向きます。

このタイミングで左サイドが高くなるとスエーしてあおり打ちになるので、上半身が左に傾くくらい左骨盤や左肩を低くしておく。最初はトップから左足の外側を見る感じで極端に動いてもいいでしょう。

また、インパクト前後で力が真上に向かうように右足を蹴り上げると回転力がアップして飛ばせます。

《左肩を低く保つ》

クラブを寝かせて下ろそうとすると体が起きやすいので左肩を低く保つ。写真のように両ヒジのところに棒を置き落とさないようにしよう。

《重心を落としてダウンスイング》

写真のように棒を握ってグリップエンド側を延長、さらに腰に棒を刺して動いてみよう。重心を落としてクラブを寝かせると棒が当たらないように振れる。

クラブがスティープ(鋭角)に下りたり、ダウンスイングで体が起きるとうまく振れない。

《左膝を開いてガニ股にする》

ダウンスイング時の下半身の主役は左膝。ガニ股にするイメージで左膝を開く。

太モモ内側が締まり、右膝が左膝に寄ってくるのはNG。

シャローイングのスイング練習方法【4つのドリル】

新しい動きを取り入れるにはイメージすることに加えて正しい動きに導いてくれるドリルをやるのが近道だ。

シャローイングの練習方法

  • 喉の下にグリップエンドをつけてバックスイング
  • 左手一本でダウンスイングを再現
  • ダウンスイングで太ももに挟んだボールを落とす
  • 左足とクラブをゴムひもで結んでダウンスイング

シャローイング練習方法1. 喉の下にグリップエンドをつけてバックスイング

シャローイングのお膳立てとなるトップを作るドリル。ノドの下に軽くグリップエンドが触れるようにクラブを短く持ち、テークバックからトップへ。シャフトが地面と平行になると思しきところまでグリップは胸の前にキープする。

①グリップエンドがノドの下に軽く触れるようドライバーを短く持つ。
②ハーフウェイバックまでグリップは胸の前にキープ。
③グリップエンドを着けたまま左腕を伸ばしていけるところまでターン。

シャローイング練習方法2. 左手一本でダウンスイングを再現

左手にアイアンを持って体の正面でクラブを立てたら左に倒す。倒したタイミングでトップをイメージ、そこから下半身を使ってダウンスイングの動きを再現する。最後までクラブを寝かせたまま左膝を目標方向に向ける

シャローイング練習方法3. ダウンスイングで太ももに挟んだボールを落とす

両太ももの間に軟らかいボールやクッションなどを挟んでスイング。シャローイングするとダウンスイングでガニ股スタイルになるため太ももの間隔が広がってボールが落下する。

①ダウンスイングで左膝を目標方向に向けてガニ股スタイルをとる。
②太ももの間隔が広がるので挟んでいたボールが落下する。
③太ももを締めて右膝が左膝に寄ってはダメ。

シャローイング練習方法4. 左足とクラブをゴムひもで結んでダウンスイング

スローモーションからスタート。シャローにクラブを下ろせるとゴムひもが腰のあたりに巻きつく。

左足とクラブを結びます
2mほどのゴムひもを用意。片はしを左膝、もう片はしでクラブのネック部分を結ぶ。結んだら下の左はしの写真のようにトップを作る。そこからゆっくりダウンスイング。クラブが寝てシャローになっていればゴムひもを体に巻きつかせながらクラブを下ろせる

クラブが寝てヘッドが遠回りすれば下ろせるが立てると下ろせない。

取材協力/南ヶ丘ゴルフガーデン

GOLF TODAY本誌 No.573 38〜47ページより

【シリーズ一覧】
●PART1:シャローイングで飛んで曲がらないドライバーショットを習得!
●PART2:マシュー・ウルフのつかまるシャローイングを三觜喜一プロが解説!
●PART3:シニア向けドライバー飛距離アップのための効率的なインパクト

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