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マシュー・ウルフのつかまるシャローイングを三觜喜一プロが解説!

浅くて低いインパクトが超効率的[PART2]

2020/03/07 ゴルフサプリ 編集部

ヘッドを浅い角度でボールに向かわせるシャローイングの代表格といえばマシュー・ウルフ。

現在、PGAツアーにおける若手有望株の筆頭ともいえるマシュー・ウルフのテークバックをマネし、シャローイングを行えば“スーパーカット打ち”のアマチュアも球がつかまるようになる!

解説はチャンネル登録者数20万人超えのYoutubeチャンネル「MITSUHASHITV」でお馴染みの三觜喜一!

三觜喜一(みつはし・よしかず)
1974年12月29日生まれ。神奈川県出身。PGAティーチングプロ。約20年のジュニア指導の実績を持ち、女子プロゴルファーの辻梨恵らのプロコーチとしても知られる。現在は大箱根カントリークラブ内に開校した「三觜ゴルフアカデミー」を拠点に活動。Youtubeチャンネル「MITSUHASHITV」も大人気。

マシュー・ウルフのシャローイング【ポイント解説】

Matthew Wolf
マシュー・ウルフ(米国)
1999年4月14日生まれの20歳。米国・カリフォルニア州出身。19年に鳴り物入りでプロ転向したばかりのルーキーだが、さっそく「3Mオープン」(19年7月)でツアー初優勝を飾り、さらに注目を集めて1いる。平均飛距離306ヤードのドライバーショットも魅力の選手だ。

左ハンドルを切るようなバックスイングでお膳立て

❶フォワードプレスを入れて勢いをつけて胸を回してクラブを引き上げている

❷クラブが体の前から外れず、アウトサイドに上がっていく

❸フェースが閉じたままクラブが上がっていけば、切り返しでは自然とフェースは開く(クラブが寝る)

❹「シャローイング」によってクラブはインサイドから低くて浅い入射角でボールに向かっていく

遠心力が働けばクラブは自然に寝る

マシュー・ウルフのスイング、特にバックスイングはカット打ちでスライスに悩むアマチュアにとって特効薬になり得ると三觜喜一は言う。

「その理由は、手先を一切使わずに胸郭を回して、左ハンドルを切るようにクラブを引き上げるバックスイングにあります。カット打ちのアマチュアの多くは、バックスイングをインサイドに引いてしまい、それが原因でダウンスイングがアウトサイドからのカット軌道になってしまうからです。その点、マシュー・ウルフのバックスイングならクラブをインサイドに引いてしまうことはありません」(三觜)

また、一切手を使わずにバックスイングすることで、フェースが閉じたまま上がっていき、遠心力を働かせ続けることができれば、自然と切り返しでクラブが寝てフェースが開く。そして、ダウンスイングはインサイドから下りやすくなるというわけだ。

❶手先ではなく、胸郭を使ってクラブを引き上げるには、マシュー・ウルフのようにフォワードプレスを入れて勢いをつけなければ難しい。

❷手を一切使わず、胸郭を回転させることでバックスイングをしているので、クラブが体の前から外れない。

❸トップの高さはウルフの柔軟性あってのもの。ここは真似ようとする必要はない。

❹左サイドへの踏み込みと遠心力によってクラブが寝る(フェースが開く)。

❺バックスイングでもダウンスイングでも、胸郭を回転させて肩が上下に入れ替わるようにタテに動かす。

【関連】マシュー・ウルフのドライバースイングを分析【連続写真つき】

「手で上げるんじゃない。肩をタテに動かして胸ごと回すんです」

おなかで“引っ張り上げる”究極の左ハンドル・テークバックがウルフのシャローイングの源です

手を一切使っておらず、胸郭の動きだけでクラブを引き上げているのでクラブが体の前から外れず、アウトサイドにクラブが上がっていく。

マシュー・ウルフがお手本|つかまるシャローイングのスイングレッスン

つかまる「シャローイング」で大事なのは、バックスイングのほかに遠心力を働かせ続けるということがある。その動きを身に付けるにはメジャーリーガーのホームランスイングが適していると三觜は語る。

遠心力を働かせ続ければ切り返し後にクラブは自然に円を描いてインサイドから下りてくる

❶能動的にクラブを寝かせようとはしなくていい。手先によけいな力が入らず、遠心力が働いていれば切り返し時の踏み込みによって自然と寝てくれる。

❷ダウンスイングでは左肩が上がり、右肩が下がって、左右の肩の上下が入れ替わるように動かす。

「シャローイング」を行えば、ヘッドは低い位置からボールに向かっていくのが正解。

外角低めのボールをホームランするイメージ

マシュー・ウルフの「シャローイング」は、バックスイングがうまくいけばほとんどできたも同然だと三觜喜一は言う。だが、いくつかの注意点も教えてもらったので解説してもらおう。

「大事なのは遠心力を働かせ続けること。そのためには、動きを止めてはいけませんし、クラブによけいな力を加えてもいけません。切り返しでは、クラブは遠心力によって自然と寝ますし、それ以降も遠心力を働かせたまま振り切ることが大切です」(三觜)

そこで最適なのが、メジャーリーガーのようなホームランスイングだ。

「切り返したら、クラブが大きく円を描くようにしてインサイドから下りてきて、外角低めをヘッドが通るイメージを持つくらいでちょうどいいです」

そのくらい極端なイメージのほうが、カット打ちのクセがついたアマチュアには効果的だという。

「野球もテニスも、そしてゴルフもボールを打つための基本的な動きはほとんど変わりません。ヘッドを下からボールに当てていくイメージで振り切ってみましょう」

ポイント1|バックスイングは胸を回転させて肩をタテに動かす

バックスイングは胸郭を主体に動かすが、その際左右の肩を上下に入れ替えるようにする。バックスイングでは左肩を下げて右肩を上げる。

ポイント2|切り返しからは遠心力に逆らわない

クラブの特性上、切り返し時に左への踏み込みがあればクラブは自然と寝る。手で寝かせようとすると、遠心力が途切れ、上体を突っ込ませなければいけなくなる。

ポイント3|ホームランを打つイメージで振り切る

野球のスイングもゴルフのスイングも基本は同じ。ゴルフのスイングを野球のスイングに置きかえると、外角低めのボールを打つイメージ。

マシュー・ウルフがお手本|つかまるシャローイングの練習ドリル

「シャローイング」は、クラブの特性を生かして遠心力を働かせることが最も大切。そこで、遠心力を体感しやすい素振り主体のドリルをご紹介。

練習方法1|手を使わないバックスイングが身に付く『無限∞振り子』ドリル

マシュー・ウルフのようにクラブを体の前から外さずにバックスイングするには、体を使ってクラブを動かす動きを身に付ける必要がある。そこで、グリップを極端にゆるく握り、胸郭を左右に動かすことでクラブに八の字を描かせる練習をしよう。

まずは、手先を使わずに体の動きでクラブを動かすということを体感。慣れてきたら、クラブを浮かせて八の字を描くように動かしてみよう。

❶グリッププレッシャーは極端に弱くする。両手ともに親指と人差し指だけでクラブを持ってもいい。

❷体幹を使ってスエーしないように注意しながら、胸郭を左右に動かして遠心力を発生させる。

手先でクラブを動かそうとせず、遠心力が正しく働けばクラブは八の字を描くように動く。

練習方法2|遠心力でクラブを振れるようになる『メジャーリーガー素振り』ドリル

切り返し以降、遠心力を働かせ続けて振り切る動きを身に付けるには、メジャーリーガーのようなスイングの素振りが効果的。ヘッドが目標方向を指すようにして構えたら、その位置からクラブが円を描いてインサイドから下りてくるように振る。

❶ヘッドが目標方向を指すようにして、大げさなほど大きな構えをとる。

❷ピッチャーが投げたボールを迎え打つイメージで始動。

❸手で振るのではなく、体全体を動かしてクラブに遠心力を働かせる。

❹極端にクラブを大きく回して低いところからボールを打つイメージで振る。

GOLF TODAY本誌 No.573 48〜53ページより


浅くて低いインパクトが超効率的

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【シリーズ一覧】
●PART1:シャローイングで飛んで曲がらないドライバーショットを習得!
●PART2:マシュー・ウルフのつかまるシャローイングを三觜喜一プロが解説!
●PART3:シニア向けドライバー飛距離アップのための効率的なインパクト

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