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【状況別】ユーティリティの打ち方・活用方法|林からの脱出&FWバンカー

解説/小川泰弘プロ

2020/03/05 ゴルフサプリ 編集部

ユーティリティは用途がとても広く、色々な場面で活躍してくれるゴルフクラブ。フェアウェイやラフのショットはもちろん、トラブルから確実に脱出させたいリカバリーショットでも効力を発揮する。ユーティリティの上手な打ち方・活用方法を小川泰弘プロがレクチャーしてくれた。

教える人・小川泰弘プロ

おがわ・やすひろ。
1972年9月5日生まれ、東京都出身。1999年プロ入り。
昭和の森ゴルフアカデミーで幅広い年代層をレッスン。実戦的でわかりやすい指導法に定評があり、これまでにレッスンしたゴルファーは2500人を超える。

林からの脱出だってユーティリティクラブが強い味方になってくれる

ディボット跡やフェアウェイバンカーからのショットでは、本来は7番アイアンよりも短いクラブで脱出を優先したいところ。でもグリーンまでまだ200ヤード以上もあって、ある程度の距離も出したい。そんなときはユーティリティクラブにまかせよう。

ディボット跡からのショットはボールを内側に置いてダウンブローに打つ

フェアウェイの平らな場所からロングショットを打ちたい。でもフェアウェイウッドはちょっと自信がない。そんなときはユーティリティクラブを使いましょう。ラフからのショットも同様で、ボールがラフの芝に浮いていれば3番ウッドでも比較的やさしく打てますが、ボールが少し沈んでいたらユーティリティクラブが最適です。

ボールはフェアウェイの絶好のポジション。でもボールの場所にいってみると運悪くディボット跡の中。こんなときは7番アイアンよりも短いクラブを選択し、ボールを上から鋭角に打ち込んで脱出をはかるのが基本ですが、グリーンが遠ければユーティリティクラブがオススメです。

こんなときは、すくい打ちは絶対に禁物です。ディボット跡のようにボールのライが悪い場合、ボールを上げようとしてクラブヘッドの入射角が鈍角になると大ダフリとなります。

アドレスではボールを通常よりも半個から1個ぶん内側に置き、ハンドファーストに構えます。そして体重を左足にしっかり乗せてボールをダウンブローにとらえ、フォロースルーを低い位置に止めましょう。フィニッシュまで振り切らないで、クラブを左腰くらいの高さで止める意識を持つとボールを上から鋭角にとらえやすくなります。

ボールはディボット跡の中。こんなときは7番アイアン以下のクラブもいいが、ユーティリティクラブがより確実といえる
ボールを通常よりも半個から1個内側に置く。バックスイングでは上体をしっかり捻転しよう
7番アイアンのショットの感覚でボールをダウンブローにとらえる
フォロースルーを左腰くらいの高さに止めれば鋭角にヒットしやすい

フェアウェイバンカーでもユーティリティが重宝する

フェアウェイバンカーで使うなら前方のアゴをクリアできることが条件

ボールはフェアウェイバンカーの中。グリーンまでは残り200ヤード以上あるという場面もユーティリティクラブが重宝します。

ただし、ボールの周囲の状況をよく確認することが大切。ユーティリティクラブが使えるのはボールが砂の上にきれいに乗っていて、ボールからフェアウェイバンカーのアゴまでの距離が十分にあり、アゴがあまり高くないことが条件です。

ロフト角が20〜21度の3番UTや23〜24度の4番UTでも前方のアゴをラクにクリアできると判断したらOKですが、ボールがフェアウェイバンカーのアゴの近くに止まっていたり、アゴが高かったりしたら、ボールを高く打ち出さなくてはならないのでウェッジを持ちましょう。強引にユーティリティクラブで打つとボールが低く飛び出し、前方のアゴの下の砂に突き刺さってしまい、大トラブルです。

ボールが砂にもぐって目玉の状態になったときもユーティリティクラブは避けましょう。サンドウェッジを使って脱出を試みるしか手はありません。

ユーティリティクラブが使えると判断できたら、クラブを短めに持ち、通常のスタンスから左足を右足よりも少し深く埋めて構えましょう。ディボット跡からのショットと同じようにボールを半個から1個ぶん内側にセットします。

正確にヒットできれば距離を稼げますが、飛ばそうとしてクラブを振り回してはいけません。だからといって、きちんと当てようとしてボールに合わせるような打ち方になってもダメ。力感を7〜8割くらいにセーブしてコンパクトに振る意識は大事ですが、インパクトからフォロースルーにかけて体重を左足に乗せて腰をしっかり回転させるイメージを持ちましょう。

そうすれば体重が右足に残ってすくい打ちになったり、腰が引けて手打ちになったりするミスを防止でき、ミート率がアップします。

せっかくユーティリティクラブを手にしているのですから、クラブの性能を最大限に引き出せるようなスイングを実行しましょう。

フェアウェイバンカーのアゴまで距離が十分にあり、アゴがあまり高くなければユーティリティクラブが使える
ボールがフェアウェイバンカーの近くで止まったら、高さを出さなくてはならないのでユーティリティクラブは避ける
通常のスタンスから左足を少し深く埋める。足場が安定しやすく、上からヒットしやすいメリットがある
ディボット跡と同様、ダウンブローにとらえやすいようにボールを通常よりも内側に置く
ボールを上からとらえ、体の回転を止めないで振り抜いていく
ボールを上げようとしたり、ボールに合わせにいくような打ち方になってはいけない
体重が右足に乗ると腰が引けて、スムーズに振り抜けない
距離を出そうとして振り回すのはNGだが、腰の回転を使って振り抜くことが大切なポイントだ

林の中からフェアウェイに戻すユーティリティショットの打ち方

ボールの近くに立って構え、パット感覚で低く転がそう

ティショットを林の中に打ち込んでしまい、次のショットでフェアウェイに戻したい。そんな場面では木と木の間の狭いスペースからグリーンを狙おうとするのは絶対避けて、広いスペースからフェアウェイに出すのが安全確実な作戦であることは経験でわかっていることと思います。

でも、「出すだけでいい」と安易に考えては脱出失敗につながりやすいので、注意が必要です。ウェッジで出そうとするとボールが上がりすぎて、木の枝に当たってしまう心配がある。じゃ、7番アイアンで転がそう。そのように判断する人が多いでしょう。

そこまでのジャッジメントは決して間違いではありません。でも、7番アイアンでもまだ上がりすぎる心配があるし、林の中は芝がなくて土がむき出している場所がほとんどで下手するとダフリを招きやすいのです。

では何を使うのがベストかというと、答えはユーティリティクラブです。7番アイアンよりもロフト角が少ないから低く転がしやすいし、小さいスイングでも40〜50ヤードくらいは転がってくれます。

さらにアイアンよりもソールが厚いため、ライが悪い場所でもソールが滑りやすく、ダフリ防止の効果が高いのです。

アドレスではクラブを通常よりも4〜5センチほど短く持ち、ボールの近くに立って構えましょう。クラブヘッドのヒール側を少し浮かせてハンドアップの体勢をつくることで手首を固定しやすく、パットに近い感覚でスイングできます。

ボールから離れてハンドダウンに構えるのは避けましょう。スイング中に手首をこねやすく、しかもインパクトでヒールが地面に当たって振り抜きがスムーズにいかなくなるためです。

林からの脱出でもユーティリティクラブの機能を大いに生かせる
広くなったスペースからフェアウエイに戻すことが大前提だ
ボールの近くに立ち、ハンドアップに構えよう(左)。ハンドダウンに構えるのはNG(右)
小さいスイングでボールを低く転がすのでクラブは短く持とう
ボールをスタンス中央付近にセットし、手首を固定してテークバックする
スイングはパットのイメージだが、ボールを上からとらえる意識が必要だ

取材・写真/三代 崇 協力/昭和の森ゴルフコース

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