2019年最難関ホールはどこだ!? 国内男子ツアー編
「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.24
選手を最も苦しめたホールはどこだ! 今回、次回と昨年の国内ツアーで最も難しかったホールを紹介する。今回は男子ツアー。最難関は“王座”に君臨し続けるあのホールだった。
2019年最難関ホールはどこだ!? 国内男子ツアー編
昨年の男子ツアーで最も長いパー4だったのが、フジサンケイクラシック(富士桜CC)の5番ホールである。その距離は実に535ヤード。標高1000mほどの高地にあり、平地よりもボールが飛ぶとはいえ、短めのパー5よりも長い。そして、ここが昨年、選手を最も苦しめたホールだった。
平均ストロークは4.694である。4日間でバーディーはわずかに8個。最終日は68人がプレーして誰もバーディーを奪えなかった。長い距離に加えてグリーン左手前の池が難易度を高くしている。最終日、単独首位に立っていた崔虎星はこの池に入れてダブルボギーを叩き、敗れ去った。
4日間プレーして、ひとつもボギーを叩かなかったのは4人だけ。そのうちの1人が優勝した朴相賢だった。パーオンできたのは3日目だけだったが、ほかの3回は寄せワンを決めて4日間ともパー。堅実なプレーでモンスターホールを攻略して優勝につなげた。
このホールが難易度№1となるのはここ6年で実に5回目だ。2016年にわずかの差で2位となったが、それ以外は“王座”に君臨し続けている。まさにツアーを代表する名物ホールなのだ。
パー3では日本オープン(古賀GC)の17番ホールが3.510で最難関だった。最終日、単独首位でこのホール迎えた最終組のひとつ前の堀川未来夢がボギーを叩き、これで再び首位に並んだ最終組の塩見好輝がトリプルボギー。2人とも優勝を逃した。
パー5はツアー最長、705ヤードを誇る〜全英への道〜ミズノオープンatザ・ロイヤルGC(ザ・ロイヤルGC)の16番で平均ストロークは5.169。最終日だけならパーオン率がわずか17.140%で平均ストロークは5.371という強烈な難しさだった。
男子ツアー2019年パー別最難関ホール
大会、ホール、距離 | 平均ストローク |
---|---|
パー3 日本オープン17番(238ヤード) | 3.51 |
パー4 フジサンケイクラシック5番(535ヤード) | 4.694 |
パー5 〜全英への道〜ミズノオープンatザ・ロイヤルGC16番(705ヤード) | 5.169 |
文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
撮影トーナメント/2019日本シリーズJTカップ
撮影/相田克己
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