気になるギア|ライン入りボール6種類をテスト!検証 真っすぐ置けるのはどれだ?
パッティング時にボールのラインで方向を合わせる。プロのトーナメントでもよく見かけるシーンだ。以前は自分でボールにラインを描いていたが、最近では、製造時に様々なパターンが付けられているボールも多い。どのライン入りボールが真っすぐ置きやすいのか?市販のライン入りボールを集めて比較した。
三本線 T字 キの字 手裏剣? サッカーボール? イロイロ集めて試してみたら\ボールのラインにも/相性があった!
真っすぐに置けなければ意味がないはず
柄物も含めて、市販のライン入りボールを集めてみたら、いろんなパターンがあることが気になった。せっかくボールにラインが入っていても、真っすぐに置けなければ意味がないはず、真っすぐに置きやすいのはどれなのか?
そこで、アマチュアゴルファーである編集部員4人とプロ1人の計5人で、どのパターンのラインが真っすぐに置きやすいのか?コースの練習グリーンでテストを行った。その結果はクラブやパターなどと同様にボールのラインにもゴルファーとの相性があることが分かった。
-
あいり。ゴルフ歴11年、平均スコア82。研修生あがりの腕利きゴルファー。ベストスコアは67。
-
ニャンコ先生。ゴルフ歴14年、平均スコア98。ドローが持ち球、ツボにはまると70台も出す実力派。
-
ゴルフライダーK。ゴルフ歴18年、平均スコア98。スライスが持ち球のアベレージゴルファー。
-
のみ助。ゴルフ歴35年、平均スコア90。パターでスコアを稼ぐシニアゴルファー。
真っすぐに置けたかはこうやって確認
通常のラウンドと同様にマーカーの前にボールをプレース。カップに対してボールのラインが真っすぐになるように置いたボールが本当に真っすぐに置けているかどうかは、カップの中心とボールのセンターを通るようにゴム紐を渡し、ゴム紐とボールのラインが合っているかで確認した。カップまでの距離は3m。
ピンまで3メートル 真っすぐ置けたのは\5人5色/バラバラだった!
高橋プロ|ラインの幅があるのがいい
キャロウェイ【クロムソフトX】
1本線と違って3本並んでいるので幅を感じられることと、青、赤、青のコントラストの効果で、ボールの向きをつかみやすく感じました。実際にパットした時は、パッティングラインが意識しやすいので強めのタッチでカップを外さず打ちやすくなりました。
あいり|平行と直角。両方あるからいい
タイトリスト【ツアーソフト】
T字のラインだから、ボールの向きを感じやすく向きを合わせるのが簡単でした。実際にパッティングした時には、ラインに直角の線にフェースの向きを合わせることができるのと、パッティングラインに平行な線で打ち出し方向をイメージしやすいのがよかったです。
ニャンコ先生|コンパクトなのがいい
タイトリスト【トゥルーフィール】
ライン全体の長さが短めなので、ボールを置くときに向きが少しずれていてもあまり気にならないところがよかった。線が短いものの白と赤のコントラストで、向きは意識しやすいので置きやすいと感じましたね。ラインの有り無しで結果は変わりませんでしたが慣れれば、ラインありの方が入りそうな感じです。
ゴルフライダーK|タッチに集中できる
スリクソン【TRI-STAR】
パッティングラインに平行な細・太・細の3本の線に、直角な線が組み合わされているのがよかった。ラインに対して“スッと”置けました。実際に打つ段階になると、直角のラインに対してフェースを合わせられるので、そのあとはタッチだけに集中できるのがいいですね。
のみ助|ラインを合わせるのが苦手なんです
キャロウェイ【クロムソフトX】
ショートパットではラインを合わせて置けますし、ロングパットでは微妙なズレは気にならないのですが、ちょうど3mくらいのパットは、ボールのラインが微妙にずれているのが気になってしまうのでライン入りボールは苦手なんです。ラインじゃなく柄だと“概ねこの向き”で置けるので、ボールを置くときにあまり神経を使わずに済むところがよかった。
さらに検証|真っすぐ置けると入るのか?
ライン有、ライン無で3mからテスト
真っすぐに置けるボールは人それぞれということと、各自が真っすぐに置けるボールは分かったが「真っすぐに置ければ入るのか?」という、そもそも論的な疑問が湧いた。そこで、入るかどうかのテストを行った。
(結論)変わらない人もいるけどライン入りは入る!
最も真っすぐに置けたボールとラインなしのボール(無地の部分を上にして置いた)を、カップまで3mの地点から3球ずつ打ち、カップインした数を記録。ライン入りだとカップインが減少した者はいなかった。ライン入りボールのメリットは、人によって変わるが使った方がトクすると思える結果だった。
取材協力/サザンヤードCC(茨城県)
GOLF TODAY本誌 No.575 153〜157ページより