元賞金女王・古閑美保が教える! 女子プロからの飛ばしのヒント|Vol.4 原英莉花
注目選手の激うまポイントとマネどころを紹介
いま注目を集める女子プロたちにみる〝飛ばし〟のヒントを、元賞金女王・古閑美保が、簡潔明瞭にレクチャーする本シリーズ。第4回は黄金世代の代表株で、昨年メジャー2勝を飾った原英莉花の飛ばしの秘密と、アマが参考にしたいマネどころを紹介。ドライバーショット格上げのご参考にどうぞ!!
GOLF TODAY 本誌 No.585 88ページより
ダイナミックな振り抜きは女子プロ1|通称、ポテンシャルおばけ!!
原 英莉花
はら・えりか(日本通運)
1999年2月15日生まれ。
神奈川県出身。173㎝。O型。18年プロテスト合格。ツアー3勝。黄金世代の一人として注目を集める中、2020年は公式戦の日本女子オープンとJLPGAツアー選手権リコーカップで勝利し、いきなり2つのメジャーホルダーに! 2020年終了時点で、賞金ランクは3位につけている。
ココが“原”流・飛ばしの秘密
まだまだのびしろしかない! 飛ぶけれどまだ荒削り、可能性無限大の逸材
とにかく飛びます! 振り切りのいい〝マン振り〟タイプなので、見ていて気持ちがいいですよね。ただ球は曲がるし、荒削りでゴルフがやんちゃ。のびしろしかありません! でもこれこそが最高の褒め言葉で……、実は私、原英莉花プロと渋野日向子プロ、笹生優花プロの3人を「ポテンシャルおばけ」と呼んでいるんです(笑)。そのくらい可能性は無限大! この3人はショットも攻め方も何もかも、ゴルフ全体が私の想像をはるかに超えていく! どこまで突き抜けてくれるか、楽しみです。
ココがアマのマネどころ
大きなフォローが最大の魅力。〝フィニッシュ目指し〟で大きなアークを体感!
彼女のスイングの最大の魅力は、手足の長さを生かした大きなスイングアーク。特にフォローサイドの大きさが特徴的です。この大きさを生む恵まれた体型はマネできませんが(笑)、ダイナミックなフォローはぜひ参考にしてもらいたい点です。飛ばない方はどうしてもインパクトで合わせにいってしまい、縮こまったフォローになりがち。フィニッシュの形を先に決め、そこをめがけてスイングしてみてください。フィニッシュに向けてヘッドが加速していくイメージで、気持ちよく振り抜けるはずです。
こがみほ/1982年7月30日生まれ。167㎝。01年プロ入りし、03年にツアー初優勝。08年には年間4勝を挙げて賞金女王に。11年、左手首の故障もあり29歳の若さで現役を引退。通算勝利数は12勝。『FOXスポーツ&エンターテインメント』で『古閑美保のスマートゴルフレッスン』を放送中。
取材・文/今泉純子
撮影トーナメント/2020ニトリレディスゴルフトーナメント、2020TOTOジャパンクラシック