元賞金女王・古閑美保が教える! 女子プロからの飛ばしのヒント|Vol.6 渋野日向子
注目選手の激うまポイントとマネどころを紹介
いま注目を集める女子プロたちにみる〝飛ばし〟のヒントを、元賞金女王・古閑美保が、簡潔明瞭にレクチャーする本シリーズ。第6回は女子ゴルフ界の人気を牽引する「ツアーの顔」渋野の飛ばしの秘密と、アマが参考にしたいマネどころを紹介。ドライバーショット格上げのご参考にどうぞ!!
GOLF TODAY 本誌 No.587 104ページより
最後まで加速するから、インパクトゾーンが長い! 精度も 飛距離も◎の“今どき”飛ばし屋。
渋野日向子
(サントリー)
1998年11月15日生まれ。
岡山県出身。167㎝。AB型。18年プロテスト合格。ツアー4勝。19年「AIG全英女子オープン」ではLPGAツアー初出場初優勝の快挙を達成。一躍女子プロゴルフ界の「顔」になった、黄金世代の中心選手。
ココが「渋野」流飛ばしの秘密
クラブがフィニッシュで戻る!〝振り抜き〟のよさはツアーナンバーワン。
渋野プロのスイングは、とにかく〝振り抜き〟のよさが一番!! これはツアーナンバーワンでしょう。フィニッシュでビシッと止まる選手が多い中、彼女の場合は少しクラブが戻ってきますから(笑)。止められないほど勢いがあるという証で、だからヘッドスピードを最大限まで引き上げられる。こうしてフィニッシュまで加速し続けることでインパクトゾーンも長くなるため、しっかり振りながらも球を長く押せるんです。結果、飛距離も精度も高い次元で両立できる、今どき飛ばし屋女子プロの代表格です。
ココがアマのマネどころ
下半身の強さに自信がある人に! 右に重心を残して振れば強く長く球を叩ける!
男子プロのようにダイナミックな振り抜きは、男性アマチュアゴルファーにとっても憧れであり、目指したい部分ですよね。もし下半身の筋力に自信がある方なら、渋野プロのように右足に体重を残すイメージで振り抜いてみてください。左右に体重移動するのではなく、その場で体を回す感覚が◎! 右に重心をキープすれば上体が流れたり、開いたりすることがないので、確実にヘッドを加速させながら長く強く球を叩けるのが最大のメリット。下半身の粘りが不可欠ですが、腕に覚えのある方はぜひお試しあれ!
こがみほ/1982年7月30日生まれ。167㎝。01年プロ入りし、03年にツアー初優勝。08年には年間4勝を挙げて賞金女王に。11年、左手首の故障もあり29歳の若さで現役を引退。ツアー通算12勝。『FOXスポーツ&エンターテインメント』で『古閑美保のスマートゴルフレッスン』を放送中。GMOインターネットグループのアンバサダーに就任。
取材・文/今泉純子
撮影トーナメント/2021明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント
撮影/中野義昌