ショートパットが入らない? ならば、ルーティンを見直してみよう!!
セリザワメソッドを継承 広瀬祥代が“ミスの一発解決法”を教えます! ミスの原因&練習法がすぐにわかる! VOL.17
芹澤信雄率いる『チームセリザワゴルフアカデミー』の紅一点のティーチングプロ、広瀬祥代。親切でわかりやすいレッスンで、年齢性別を問わず多くのゴルファーに人気。その広瀬がドライバーからパターまでのミスの解決法をレッスン。ミスの原因に応じた対策法が明確になれば悩みを一発解消、ゴルフがどんどんうまくなる。どんな練習をしたらいいかわからないゴルファーも必見だ!
ショートパットはルーティンを大事に! アドレスの目線をキープしてカップイン!!
「距離が短いから」と無造作に打ってはカップに入らない
カップまで1〜2メートル以内のショートパット。経験を通じて知っていることと思いますが、案外難しいですよね。30センチなら簡単に入りそうでも、1メートルくらいになると外してしまいやすい。でもこれはプロでも一緒なんです。プロたちは「1メートルのパットも難しい」と理解しているからアドレスを丁寧に作り、正確なストロークを心がけています。
逆にいえば多くのアマチュアゴルファーがショートパットを外しやすいのは無造作に構えているからです。ルーティンをおろそかにするとフェース面の向きがズレやすいですし、真っすぐの感覚がないまま打ってしまうことになります。そして、もう一つの原因は目線のズレです。
カップまでの距離が近いと構えたときにカップが視界に入りますよね。コレが曲者で、結果を早く見ようとしてインパクトで目がカップのほうを向きやすいんです。そうなるとインパクトの時点でフェースの向きやストロークの軌道にブレが生じてしまいます。上体が突っ込むとフェースがかぶって当たり、カップの左に外しやすくなります。そっと当てようとしてインパクトが緩むとフェースが開きやすく、カップの右に外してしまいます。
ボールの30センチ先にスパットを設定し、ボールを真っすぐ打とう
1メートルくらいの短いパットでも、まず丁寧なルーティンを実行しましょう。ショートパットは距離感よりも方向性が大事です。フェース面をカップに真っすぐ向けて構え、スクエアフェースでヒット。ショートパットでも緩やかに曲がるラインもありますが、基本的には「真っすぐ構えて、真っすぐ打つ」のが鉄則です。
そこで、ボールの30センチ先のライン上にスパットを想定しましょう。グリーン上に何もなくても、10円玉くらいの大きさの目印を見つけておくのです。そして目印にフェースを真っすぐ向けて、目印の上にボールを通過させるつもりでストローク。カップまで1メートルなら、1メートル30センチくらいコロがすイメージで「30センチ増し」のタッチで打つとカップインの確率がアップします。
ショートパットは練習でもコースプレーでも、構えたときの目線をしっかりキープしておきましょう。厳密にいえばカップインの音を聞くまで眼球を絶対に動かさないのが理想ですが、ちょっと厳しすぎるかもしれませんね。だとしたら眼球は少しくらい動いてもいいけれど、ボールを打ち終えるまでは頭を絶対に動かさないことを意識してみてください。目線のズレがなくなればテークバックでフェースを真っすぐ引きやすく、インパクト以降もフェースをカップに向かって真っすぐ出しやすくなり、ショートパットがどんどんうまくなりますよ。
ショートパットが入る回数が増えれば、スコアだってすぐによくなります。10メートルのロングパットはカップ周りの1メートル圏内に寄ってセカンドパットでイン。そんなプレーができるようになると最高ですよね。もしショートパットが思うように入らないとしたら、ボールの位置をチェックしてみてください。ボールから離れて構えたり、ボールの近くに立ちすぎたりしてはパターを真っすぐ振るのが難しいんです。ボールの位置は左目の真下がベストポジション。構えたときにボールが見やすくて、真っすぐのイメージが浮かびやすくなります。調子が悪くなったときのチェックポイントとして覚えておいてくださいね。
最後に動画でチェック
ショートパットは丁寧なルーティンを心がけよう
※動画は音声が流れますので音量にご注意ください。
広瀬祥代
ひろせ・さちよ/茨城県出身。社会人になってゴルフと出会い、魅力と楽しさを知ってインストラクターへの道を目指す。2011年にライセンスを取得し、現在はチームセリザワゴルフアカデミーで幅広くレッスン活動を展開している。セリザワメソッドでレッスンスキルをさらに向上中。
取材・文/三代 崇
写真/相田克己
協力/太平洋クラブ御殿場コース