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ルーティンワークの所作や時間を一定させて、グッドショットの回数を増やそう!!

大西翔太コーチが教える「ゴルフスイングのツボ」 VOL.17

2021/02/26 ゴルフサプリ 編集部

理論をわかりやすく展開し、実戦ですぐに役立つレッスンで大人気の大西翔太コーチ。
その大西コーチが、誰も知らなかったゴルフスイングのツボをこっそり教えてくれた。第17回はショット前のルーティンワークについてのレッスン。アドレスを正しく作る手順はもちろん、ルーティンワークにもリズムを意識することがとても重要だという。

ティアップしてから打ち終えるまでの時間は30〜40秒以内がベスト

ゴルフのうまい人たちはルーティンワークを大事にしている

皆さん、こんにちは。ツアープロコーチの大西翔太です。今回はショットを打つ前のルーティンワークについてお話したいと思います。ルーティンワークはアドレスを作り、ショットを打ち終えるまでの一連の動作とか所作をいいますが、プロやシングルゴルファーたちはこのルーティンワークがいつも一定しています。ところが多くのアベレージゴルファーはどうでしょうか。アドレスを完成させるまでの所作がいつも違っていたり、構えてからモジモジしたりしていませんか?

ルーティンワークはグッドショットを打つための準備作業です。プロやシングルゴルファーたちはスイングのリズムがいいですし、グッドショットの確率も高いですよね。どうしてかというとルーティンワークを丁寧に行い、アドレスを作ってボールを打ち終えるまでの所作に流れるようなリズム感があるから。ボールを打つときだけでなく、ルーティンワーク全体のリズムが大事なのです。「ボールをティアップしたときからスイングが始まっている」といわれるほどですから、ルーティンワークとスイングをセットで考えてください。

目印を利用しやすい場所を見つけてティアップすると効果的

ルーティンワークの基本動作を説明しましょう。まずティーイングエリアに立ったら、そのホールの状況を見てOBや池など打ってはいけない場所を先に見つけて、安全なエリア目標を絞ります。そしてボールをティアップし、ボールの近くで素振りします。ショット前の素振りは本番のショットのリハーサルです。脱力してクラブを軽くスイングする素振りを数回繰り返すゴルファーをよく見ますが、あまり感心しません。素振りで力を抜くと本番で力みが入りやすいからです。僕の場合はボールを実際に打つくらいの気持ちで本気素振りを1回だけやります。そうすると本番でほどよくリラックスできてグッドショットの確率が上がります。ぜひ試してください。

打ちたい目標を決めたら、ボールをティアップ。
アドレスに入る前に本気モードの素振りをする。
本番のリハーサルのつもりで素振りをしよう。回数は1回でいい。
力を抜いたラクな素振りを繰り返すと本番で力みやすいので避けよう。

素振りの後はもう一度、ボールの真後ろからフェアウェイ方向を見て目標を確認し、ボールと目標を結ぶターゲットラインをイメージします。そしてボールの前に立ち、ボールの30〜50センチ先のターゲットライン上に仮の目標となるような目印を見つけておきましょう。アドレスを作るときは最初にフェース面をボールの先の目印に真っすぐ向けて、それからグリップを握り直し、スタンスの位置を決めてアドレスを完成させます。

素振りしたら、もう一度ボールの真後ろからフェアウェイ方向を見て目標を確認。
ボールの先のターゲットライン上に目印を見つけておき、最初にフェース面を目印に真っすぐ向ける。
ボールと目標を結ぶターゲットラインに対してカラダを平行にセットしてアドレスが完成。

ボールの先に見つけておく目印は芝の切れ端とか落ち葉などを利用するのがいいでしょう(意図的に落ち葉などを置くのはペナルティ)。何もないとアドレスしたときに目印としてのイメージが浮かびにくいでしょうから、ティーイングエリア上の小さなディボット跡など探し、目標と結ぶライン上のすぐ後ろにティアップすると効果的です。目印が視界に入ればターゲットラインのイメージが明確となり、フェース面を目標に真っすぐ合わせやすいのはもちろん、カラダもスクエアにセットしやすくなります。

目印として落ち葉などを意図的に置くのはルール違反だが、小さなディボット跡がある場所を探して、そこがちょうど目印となるようにティアップするのはいい方法といえる。

ボールの先の目印を見ないで遠くの目標ばかりを見ていると、自分のカラダがどこを向いているかがわからなくなるので注意。クラブを構えて左肩越しに遠くを見ると、自分の左肩が開いているように感じやすいもの。そのためスタンスの向きはスクエアでも、肩をかなり右に向けてしまう人が多いのです。目印を見てターゲットラインをイメージしたら、もう遠くを見なくてもOK。肩の向きだけでなく、両カカトを結ぶラインや腰のラインにも気を配ってアドレスを作りましょう。

スタンスの向きは両カカトを結ぶラインを基準とする。
肩だけでなく腰のラインにも気を配ろう。腰がスクエアなら肩やスタンスもスクエアにセットしやすくなる。
遠くの目標ばかり見ると肩が開いて見えるため、右に向けてしまいやすい。

緊張したときは深呼吸して気持ちを落ち着かせながらアドレスを作るといい

ルーティンワークでもう一つ取り入れていただきたいのは呼吸法です。ショットを打つ前にちょっと緊張したら、アドレスを作る所作の中で「鼻から吸って、口から吐く」深呼吸を数回繰り返しましょう。そうすると肩から余分な力が抜けやすく、バランスのいい姿勢で構えやすくなります。緊張が高まると呼吸が早くなり、自分の気づかないうちに両肩が上がってしまい、アドレスでも肩や腕が硬直した姿勢になりやすいのです。

緊張すると呼吸が早くなり、上体が硬くなりやすい。そんなときは深呼吸が効果的だ。
鼻から息を吸って、口から息を吐く。腹式呼吸で上体から力が抜けてくる。

クラブを構えたら、あとは実行のみです。アドレスしてから「真っすぐ飛んでくれるかな」「クラブをこの方向に上げなくちゃ」などいろいろなことを考えてはいけません。考えるのはアドレスを作る前に済ませておき、「よし、行くぞ!」と自分のルーティンワークに集中しましょう。そうした意味でも自分のルーティンの決め事を作っておくことも大事です。素振りは1回しかしない。アドレスを作るときの深呼吸は2回。アドレスを作るときはこんな手順でやる。そんな風に決めておくとルーティンワークにリズム感が生じてきて、スイングのリズムも安定してきます。

プロやシングルゴルファーたちのルーティンワークの所作や流れは人それぞれですが、ほとんどの場合、ボールをティアップしてから30〜40秒以内でショットを打ち終えています。35秒で打ち終える人なら、どんなときも35秒前後。ルーティンワークの所作とリズム、時間が一定しているわけです。ボクの場合でいえば30秒前後です(注・動画では時間短縮して撮影しています)。いつも素振りを1回しかしない人が素振りを2回したり、35秒で打ち終える人が38秒要したりすると途端に調子を狂わせてミスショットを打ってしまうのがよくあるくらいです。

一般的にアドレスしてからスイングを始めるまでが長すぎる人が多いようです。ある雑誌の企画で某ゴルフコンペの参加者たちのルーティンワークの時間を計測したところ、一番長い人で1分30秒近く、平均でも1分近くだったと聞きました。構えてからモジモジしているとカラダがどんどん硬くなって何もいいことありません。構えたら3〜4秒以内でテークバックを開始しましょう。「結果はミスでもいいから、素振りのようにフィニッシュまで振り切ろう!」と心に決めておくのもいいと思います。普段の練習でもコースに出たときのルーティンワークも想定して、アドレスを作る所作やボールを打ち終えるまでの時間を一定させる練習も積んでおくとスイングが安定して、グッドショットの回数が驚くほど増えてくるはずです。

アドレスが完成したら、何も考えずに3〜4秒以内でテークバックを開始することを習慣づけよう。
迷いがあるとアドレスでモジモジしてしまう。「フィニッシュまで振り切ろう!」とだけ決めておけば、スイングをスムーズに始動しやすい。

最後に動画でチェック!

構えたら3〜4秒以内でスイングをスタート

※動画はショット音が流れますので音量にご注意ください。

取材・文/三代 崇
写真/渡辺義孝
協力/船橋カントリークラブ

大西翔太
おおにし・しょうた/1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアの育成に尽力する一方で、青木瀬令奈のコーチもつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富。女子ツアープロの大西葵は実妹。


【大西翔太コーチが教える「ゴルフスイングのツボ」】
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