トップアマのゴルフ練習法|冬芝で多いザックリ&トップを予防する
アプローチがスコアメイクの要だ。逆にいえばグリーン周りのミスは一番手痛い。いろいろなミスの中でも特に精神的なダメージの大きいザックリを減らすための独自の練習方法を教えてもらった。
GOLF TODAY本誌 No.586/105ページより
松田永基さん
(まつだ えいき)
1973年9月1日生まれ。神奈川県出身。2006年「神奈川県アマ」優勝。13、19年「神奈川県ミッドアマ」優勝。19年「日本ミッドアマ」15位タイ。ドライバー平均飛距離250ヤード。ベストスコア63。
右の手のヒラが下を向かないようにする
写真左)フェースを閉じて使わないようにテークバックで意識的にフェースを開く。
写真右)フェースを開いてカット気味にボールを打つ。スライス回転がかかるので目標はピンより少し左。
バウンスから地面に当てることを意識する。
右手のヒラを軌道方向に向けるように意識すればヘッドが上から入りにくくなる。
写真左)ボールに当てに行こうとするほどフェースがシャットに上がる。
写真右)フェースが閉じたままだとリーディングエッジが刺さりやすい。
リーディングエッジが地面に刺さる。
右手のヒラが下を向くとハンドファーストが強くなってヘッドが上から入る。
フェースを開くほどバウンスが使える
ザックリでショートしたり、逆にトップして球が強く出てオーバーさせてしまったり。アプローチで大きなミスが出るときはたいてい上からボールを突っつくような打ち方になっています。特に芝の薄い冬はボールに直接ヘッドを当てようとしてクラブがどんどん上から入っていくようになります。もちろんそういう打ち方が必要な局面もありますが、そればかりしているうちにやわらかい球が打てなくなる弊害も出てきます。
リーディングエッジが刺さりやすいのは、フェースをシャットに使うからです。アプローチを練習するときからテークバックで、意識的にフェースを開くようにしています。そしてスライスを打つイメージでカット気味の軌道で、フェースを開いたまま打ちます。こうすれば、バウンスから先に地面に当たるのでザックリもトップも出なくなります。構えは目標よりも左を向きます。
松田流スタート前の極意
上りラインをしっかり打つ
スタート前の練習ではストレートな上りのラインを重点的に練習します。やはり狙った方向に真っすぐ打つことが一番難しいからです。真っすぐに打てなければ曲がったラインにも対応できません。
スコアアップアイテム
ストレッチ用のゴム
スタートする前や練習する前には、ゴムを使って肩甲骨の周りをほぐすようにしています。
得意クラブ:SW
「若い頃からアプローチの練習が好きでした。いまでも練習の3分の1は52度と56度のウェッジです」
練習回数:週2回
「パターとウェッジが3分の1ずつ。球打ちは100球くらいでショートアイアンを中心に打っています」
ラウンド数:年60回
「合と練習ラウンドがほとんど。真剣にスコアを競わないと面白くないので遊びのラウンドはしません」
過去1年のベスト&ワーストスコア
2020年10月 スコア67/清川CC(クラブ選手権)
「ホームコースなので攻め方がよくわかっているし、その日はパッティングもよかったです」
2020年11月 スコア81/鷹之台CC (関東月例)
「コースが難しくて昔から苦手意識があるうえに、ショットの調子がよくありませんでした」
協力/関東ゴルフ連盟、袖ケ浦カンツリークラブ
※アマチュアにはボランティアで協力していただいています。