トップアマのゴルフ練習法|スピードを維持するには素振りが効果的
今年、シニアの大会に出られる年齢になった飯塚さん。会社勤めでなかなか練習時間が取れないなか、ヘッドスピードを落とさないために心がけているのがシャフトだけの素振りだ。
GOLF TODAY本誌 No.588/105ページより
飯塚裕一さん
(いいづか ゆういち)
1966年8月22日生まれ。神奈川県出身。日体大荏原高校でゴルフを始める。99年「日本アマ」39位タイ。2003年「日本ミッドアマ」31位タイ。ドライバー平均飛距離265ヤード。ベストスコア65。
手を使わず、腰の回転にクラブがついてくるイメージで振る
写真左)切り返しでクラブが上がりきる前に腰を切り始め、上半身と下半身の捻転差を大きくするのが速く振るコツ。
写真右)ドライバーからヘッドを外しシャフトだけで思い切り振る。ヘッドの重みがないため体を使わないと速く振れない。
シャフトを振ってスピードアップ
試合のときに100%の力で振ることは滅多にありません。どうしても届かせたいときや、ラフの抵抗に負けないように振りたいときはあります。しかし普段やっていないことをいきなり本番で試してもうまくはいきません。そこで私はいざというときのために体がスピードを忘れないよう、素振りで思い切り速く振る練習をしています。
素振りといってもクラブは使いません。ヘッドの重心距離があるため、ある程度速く振れてしまうからです。若い頃はピンフラッグや竹ぼうきを振り回していましたが、いまはそこまで体力がないので、カチャカチャ付きドライバーのヘッドを外してシャフトだけで振ったりします。軽いからといって腕の力で振ろうとしてもスピードが上がりません。速く振るためには体全体を使わなければならないのでそれが本番のときにも役立ちます。
飯塚流飛ばしの極意
インパクト時の体重配分は右7:左3くらいのイメージ
「トラックマンの データからもアッパーブローが飛ぶのは明らか。若い子のようなジャンプアップはできないので体重を右に残したまま飛ばします」
スコアアップアイテム
2本の足が頼り!!
「距離計も一応持っていますが、自分の感性を大事にしていきたいので道具を使わず歩測するようにしています」
パーソナルデータ
得意クラブ:ドライバー
「48インチまで伸ばし、そこから少しずつ短くして飛距離と方向性のバランスがいい46.75インチに落ち着いています」
練習回数:週1回
「100球くらい。短い番手から打ち始めて最後はドライバー。全番手を6、7球ずつ打っていきます」
ラウンド数:年40回
「基本は試合と研修会です。高望みしないで練習のときのスイングやフィーリングを忘れないように回ります」
過去1年のベスト&ワーストスコア
2020年2月 75 程ヶ谷CC(関東月例)
「真冬でしたがショートホールでのティーショットがよかったのでうまくスコアをまとめることができました」
2020年11月 91 袖ケ浦CC袖ケ浦コース (関東月例)
「真冬の強風でショットが乱れ、グリーンコンディションも難しかったので手も足も出ませんでした」
協力/関東ゴルフ連盟、袖ケ浦カンツリークラブ
※アマチュアにはボランティアで協力していただいています。