トップアマのゴルフ練習法|「左手片手打ち」で再現性の高いスイングを習得
再現性の高い左手リードのスイングを身につけたければ、そのものずばりの左手1本で打つドリルがオススメ。PWの片手打ちを習慣にしている木下輝洋さんにコツを教えてもらった。
GOLF TODAY本誌 No.590/73ページより
木下輝洋さん
(きのした てるひろ)
1973年11月6日生まれ。長崎県出身。12歳でゴルフを始める。2019年「関東ミッドアマ」5位タイ。同年「日本ミッドアマ」23位タイ。ドライバー平均飛距離270ヤード。ベストスコア66。
腕の力ではなく重力でクラブを落とす
■Check1:左肩がボールの正面に来るまで回す。
■Check2:ストローク中はフェースの向きを意識する。
■Check3:フィニッシュはバランスよく立てればオーケー。
練習の始まりにPWの左手片手打ち30球
クラブはPWを使います。片手でフルショットは難しいので、自分が無理なく上げられる範囲で振ります。ストローク中はフェースの向きに気をつけて、インパクトのときにちゃんとスクエアに戻るように意識します。うまく当てるコツは、ダウンスイングで体を右に向けたまま下ろし始めること。そうするとクラブが自然にインサイドから入るようになり、フェースがかぶったりしません。自分でクラブを引き下ろさず、重力に任せて落とせば元あった位置に自然にクラブが下りてきます。逆に頑張って下ろそうとすると、手が浮いてボールに届かなくなりトップします。
また、ラウンド前には、バックスイングで体がどこまで回るのかチェックします。左肩がボールの位置まで回ればオーケー。体の動きは毎日違うので、ドローの出る日かフェードの出る日か見極めて、プレーを組み立てるようにしています。
胸を後方に向けたまま腕を下ろせばクラブがインサイドから入る。
腕を下ろすより体が開くタイミングが早いとクラブが外から入りやすい。
左手の片手打ちは左肩中心のストロークを意識しやすい。
木下流飛ばし術
やさしいスペックでスピードを上げる
「いまのドライバーはヘッドスピードを上げれば飛んでくれるので、普段はUSモデルのRくらいの軟らかいシャフトを使い、総重量も290グラム前後にしています」
スコアアップアイテム
素振り用スティック
「重い方で振るとストレッチ効果があり、軽い方で振ればスイングスピードが上がります。交互に素振りすることで飛距離がアップします」
パーソナルデータ
得意クラブ:8番アイアン
「6Iの代わりにUTを入れることもあり、ぼくにとって8Iがアイアンの中で真ん中なのでいちばんよく練習します」
練習回数:週2回
「200〜300球くらい打ちます。全番手満遍なく打ちますが、試合の時期にはアプローチの比率が高くなります」
ラウンド数:年50回
「サラリーマンゴルファーなのでプライベートのゴルフは少なめ。試合や研修会中心でプレーしています」
シングルになるまでの期間
過去1年のベスト&ワーストスコア
2020年3月 66 皐月ゴルフ倶楽部佐野コース(研修会)
「パターがよく入って8アンダーが出ました。スコアのいい悪いはやはりパッティングに左右されますね」
2020年12月 92 袖ケ浦CC袖ケ浦コース (研修会)
「体調が悪いわけもないのに一日中思ったように体が動かず。不思議でしたが、そういう日もあるだろうと諦めました」
協力/関東ゴルフ連盟、成田ヒルズカントリークラブ
※アマチュアにはボランティアで協力していただいています。