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ゴルフ場、地方自治体、Jクラブなどによるフットゴルフを通じた地域活性化

SDGsとゴルフ|第7回

2022/02/10 ゴルフサプリ編集部

SDGsとは,Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であり、17のゴール・169のターゲットから構成されている。

フットゴルフというスポーツをご存知だろうか? その名のとおり、サッカーとゴルフを融合した新しいスポーツで、サッカーボールを蹴って、ゴルフでいうところのホールに入れるスポーツだ。通常、9ホールまたは18ホールでラウンドして合計スコアで勝敗を競う。

GOLF TODAY本誌 No.596/117ページより

「サッカー×ゴルフ」でSDGsを推進する事例が増大中!

フットゴルフ協会がSDGs実現への取り組みを実施

一般社団法人日本フットゴルフ協会は2020年9月にフットゴルフで「持続可能な開発目標(SDGs)」実現への取り組みを行うことを決定。フットゴルフジャパンツアーの「第13回SHIELDS OPEN」においては「SDGs」のバナーを設置するとともに、各ホールのピンに「SDGs」を構成する「17のゴール」をひとつずつデザインしたフラッグを掲出。参加者の皆様や大会関係者には飲料を摂取する際は水筒などを持参いただくことを求めた。

フットゴルフ協会の公式Facebookページより。

市とゴルフ場がタッグを組みフットゴルフで地域活性化

フットゴルフでSDGs的な動きを推進しているのは日本フットゴルフ協会だけではない。フットゴルフをプレーする舞台となるゴルフ場と連携して、様々なところが動き出している。

2020年にフットゴルフタウン推進委員会を設立したのは、栃木県さくら市だ。市内にあるゴルフ場「セブンハンドレッドクラブ」との共催で、「キャプテン翼」などで有名な漫画家の高橋陽一氏の名前が冠についた「第2回高橋陽一カップ」などを開催。フットゴルフを活用して地域活性化を目指している。

また、「セブンハンドレッドクラブ」の代表取締役は推進委員会のメンバーでもあり、このゴルフ場でもフットゴルフを積極的に活用。「みんなが幸せを実感できるゴルフ場にする」というビジョンを掲げており、大人が中心のゴルフ場に地域の子供達を招くフットゴルフイベントを頻繁に開催している。

「栃木県さくら市観光ナビ」のHPより。

Jリーグのクラブもフットゴルフを活用

FC岐阜は2019年7月にJクラブ初となるフットゴルフクラブを設立。日本フットゴルフ協会が主催するジャパンツアーに参戦している。フットゴルフの普及や競技人口の増加(東海地区)に加え、町づくりや観光振興などにも取り組んでいるという。

またフットゴルフでのイベントを行うクラブも多い。湘南ベルマーレが8月に開催したのは「手軽に新感覚サッカー!?フットゴルフ!」。「GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス」にて8月に開催した。

また、ジュビロ磐田も12月に「ジュビロ磐田コラボ SDGsとフットゴルフ」というイベントに協力。「御前崎海岸にてビーチクリーン体験+静岡カントリーにてBBQ+静岡カントリー浜岡コースでフットゴルフ」という内容のイベントを行った。

「ジュビロ磐田コラボ SDGsとフットゴルフ」というイベントのHPより。

ゴルフ場が地域にとって身近な存在に!

さくら市やJリーグの各クラブが、フットゴルフを活用した様々なイベントを実施しているのは、老若男女誰でも楽しめるスポーツだから。経験がない人でも気軽に参加できるため、ゴルフ場を舞台とした地域の活性化や地域住民の健康増進策などにつなげやすいのだ。コロナ禍の影響もあり、屋外のゴルフ場を舞台にしたスポーツは、今後も様々な地域活性が策として活用されるはずだ。

ゴルフ場と地域をつなげ、その地域の活性化につながる可能性を持つフットゴルフ。「セブンハンドレッドクラブ」、「GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス」などのように、今後はゴルフ場側からもフットゴルフを通じた地域のイベントを行う事例が増えていくかもしれない。


北村 収
1968年東京都生まれ。ゴルフ雑誌(ALBA)編集部、ゴルフダイジェスト・オンライン メディア部門に所属後、2011年に株式会社ナインバリューズを設立。ゴルフ分野を中心に、取材・執筆・編集からソーシャルメディア、web、Eコマースの企画運営まで総合プロデュースを手掛ける。