ドリンク購入でスナッグゴルフ寄贈、ふるさと納税もタッチパネルで
SDGsとゴルフ｜第9回
SDGsとは，Sustainable Development Goals（持続可能な開発目標）の略称。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であり、17のゴール・169のターゲットから構成されている。
SDGs、社会貢献などというと、何か大きなことをしなくてはならないと考えてしまうかもしれない。しかし、いろいろと調べてみると、賛同したらすぐに地域に貢献できる仕組みができあがりつつある。もちろんゴルフ関連でも！今回はどこにでもある自動販売機を使ったモデルを紹介する。
GOLF TODAY本誌 No.598／125ページより
自動販売機を活用した社会貢献の仕組みが続々登場
自販機の売上の一部で、小学校にスナッグゴルフを寄贈
本連載の第7回で紹介した「柏ゴルフフェスタ」。ゴルフで地域の活性化を実現している。
今年1月17日、新たな取り組みを発表した。コカ・コーラ ボトラーズジャパンと美里ゴルフ株式会社の協力のもと、柏市内にあるゴルフ練習場「美里ゴルフノースレンジ」に「スナッグゴルフ支援自販機」を設置したのだ。
設置に当たり、日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長も出席して除幕式を開催。柏ゴルフフェスタ実行委員会代表の薬師寺広氏は、「これまで市内の13小学校にスナッグゴルフセットを寄贈してきましたが、この度の「スナッグゴルフ支援自販機」設置により普及活動が加速し市民の皆さんのゴルフ熱が高まることを願っています」と今後の抱負を語った。売上の一部は柏ゴルフフェスタ実行委員会に寄付され、柏市内の小学校へのスナッグゴルフスクールセット寄贈及び活動支援に役立てられる。
同様の施策は広島県、香川県などでも行われており、「スナッグゴルフ支援自販機」の寄金により地元の小学校にスナッグゴルフを寄贈した実績も豊富。今後も同様の動きが全国に広まる可能性が大きい。
ゴルフ場の自販機でふるさと納税
前回の第8回で紹介したふるさと納税。ゴルフ関連の返礼品が多いことを紹介したが、このふるさと納税でも自販機が活躍していた。
御殿場市のホームページによると、「ふるさと納税自販機とは、実際に御殿場市を訪れて、素晴らしい景色の中でのプレーを通じて当市のファンになって頂いた方に、ふるさと納税という形で応援していただけるように導入したもの」と目的を説明。「自販機という名にふさわしく、寄附から返礼品受け取りまでの一連の流れがその場で完結でき、所要時間は5分程度と、インターネットによる一般的なふるさと納税手続きより大幅に時間が短縮」と方法が書かれている。
設置場所は市内の3つのゴルフ場で、対象者は御殿場市外に在住の個人で、提供する返礼品は寄附額の3割相当のプレー補助券等だそうだ。
御殿場市に先駆けて神奈川県湯河原町、同松田町でも同様な取り組みが実施されている。また、ふるさと納税自販機の利用者は非常に多く、寄付額も高額になっており、他の地方自治体も興味を示している模様。タッチパネルを操作するだけで気軽にできるふるさと納税自販機も全国に広がっていきそうだ。
北村 収
1968年東京都生まれ。ゴルフ雑誌（ALBA）編集部、ゴルフダイジェスト・オンライン メディア部門に所属後、2011年に株式会社ナインバリューズを設立。ゴルフ分野を中心に、取材・執筆・編集からソーシャルメディア、web、Eコマースの企画運営まで総合プロデュースを手掛ける。
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