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入射角って知っていますか? 番手が変わるとクラブヘッドの入射角が変わる

2週間でコースに出られる! 関浩太郎のビギナーレッスンVol.11

2021/08/22 ゴルフサプリ編集部

YouTube番組「KOTAROゴルフTV」とのコラボレーション企画の第11回。入射角とはインパクトに向かってクラブヘッドが下降していく際の角度のこと。ボールに対してヘッドが急角度で上から入れば入射角がキツく、ボールの高さに近づくほど緩やかに。番手によって適正な入射角でインパクトに至ることがナイスショットの条件の一つになる。

ダウンスイングで手を直線的に動かすとヘッドは円軌道を描く

クラブヘッドの入射角は、スイング時のヘッド軌道とダウンスイングでの手の動きで決まります。

スイングするとクラブベットは円を描きますが、だからといってクラブを持った手も円軌道を描くかといえば、そうではありません。

クラブを下ろしていくダウンスイングの過程では、両手はボールに向かって真っすぐ動きます。このプロセスで手は直線的に動くのです。

もちろん、この動きはクラブが替わっても変わりません。一番長いドライバーも、最も短いウエッジも、ダウンスイングではボールに向かって手を真っすぐ下ろします。

こうすることで、クラブヘッドが描く円軌道がオートマチックに変わります。長いドライバーでは円弧が最も大きくなり、フェアウエイウッド→ユーティリティ→アイアン→ウエッジと、クラブが短くなるにしたがって円弧は小さくなっていきます。

7番アイアン
ドライバー
SW

ダウンスイングでは手がボールに向かって直線的に下りてくる。クラブの長さによってヘッドが描く円の大きさが変わる。長いドライバーでは円孤が大きくなり、クラブが短くなるほど小さくなる。

長いクラブでは入射角が緩やかに、短いクラブでは急角度になる

ここでボールを通る円をイメージしてください。

大きい円ほどボールに向かって緩やかな孤になり、円が小さくなるほど急角度な孤になります。

これが番手によって生じる入射角の違い。長いクラブでは入射角が緩やかになり、短いクラブでは急角度になるわけです。つまり、すべてのクラブを同じように振れれば、ヘッドの入射角はオートマチックに変わるということです。

ただ、入射角が緩やかな番手でボールが右寄りにあると、インパクト時のロフトが立ってボールが上がらなかったり、ダフりやすくなる。そのためボール位置を左に寄せていくのです。

ドライバーはフラット軌道で、アイアンはダウンブローで打つ、と言われます。正しい認識ですが、プレーヤーがそのようにスイングするということではありません。下からすくい打つようにドライバーを振ったり、アイアンで上から打ち込むことは不要。入射角を緩やかにしようとするとダウンスイングで手首が解けてアーリーリリースになったり、急角度にしようとすると右肩が下がってダフったりします。

SW
7番アイアン
ドライバー

ドライバーでは入射角が緩やか。ヘッドが低い位置からインパクトへ向かう。7番アイアン、ウエッジとクラブが短くなるにしたがい、ヘッドは急角度でインパクトに向かう。

長いクラブでは、ボールが右すぎるとロフトが立って当たったり、ダフりやすくなるためボール位置を左寄りにする。
全ての番手で同じようにスイングできれば番手に合った入射角でインパクトに向かえる。意識的にアッパーに振ったり、上から打ち込む必要はない。

取材・文/岸 和也
撮影/相田克己
協力/SEKI GOLF CLUB 目黒

◼︎関 浩太郎プロフィール
せき・こうたろう。1974年生まれ、茨城県出身です。ゴルフを始めたのは15歳。関東国際カントリークラブでプロ研修生として修行後、ゴルフ留学のため渡米し。米国でのゴルフ留学時には、カリフォルニアアズメディアプロゴルフスクールに通い、最新のスイング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学ぶ。その後、カリフォルニアプロツアーを転戦。プレーヤーとして、色々な経験を積む。
帰国後は有名クラブ職人に弟子入りし、フィッティング理論、クラフト技術を学んだ。プロコーチ、クラフトマンとして、日々アマチュアゴルファーの悩みを解決するとともに各種ゴルフメディアで活躍中。SEKI GOLF CLUB 目黒を主宰。

取材・文/岸 和也
撮影/相田克己
協力/SEKI GOLF CLUB 目黒


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