元賞金女王・古閑美保が教える! 女子プロからの飛ばしのヒント|Vol.14 堀 琴音
注目選手の激うまポイントとマネどころを紹介
いま注目を集める女子プロたちにみる〝飛ばし〟のヒントを、元賞金女王・古閑美保が、簡潔明瞭にレクチャーする本シリーズ。 第14回は、プロ7年目の21年、念願のツアー初優勝を挙げた堀琴音の飛ばしの秘密と、アマが参考にしたいマネどころを紹介。ドライバーショット格上げのご参考にどうぞ!!
GOLF TODAY 本誌 No.595 121ページより
「動→動」の始動からトップでも止まらない“一連スイング”が精度の秘密。
堀 琴音
ほり・ことね(ダイセル)
1996年3月3日生まれ。徳島県出身。163㎝。A型。14年プロテスト合格。ツアー通算1勝。プロ7年目の今年、「ニッポンハムレディスクラシック」で念願のツアー初優勝を飾り、姉・奈津佳とともに姉妹でツアー優勝者に。福島晃子・浩子に次ぐ2組目の快挙となった。2021賞金ランク27位。
ココが「堀」流飛ばしの秘密
懐の広いアドレスから手を遠くに上げてヘッドの重みで振る!
掘さんはヒザをほとんど曲げずにスッと立ち、浅めの前傾角度で手を体から離して構える「懐の広いアドレス」が特徴です。そこからノーコック気味に手を遠くに遠くに上げて高いトップへ向かい、シャフトが少したわんだらその反動でダウンスイングへ移行。トップでも止まることなく、始動からフィニッシュまで一連の流れで振り抜く潔いスイングが魅力です。一気に振ることで手先が余計な動きをせずにクラブの重みを生かして振れるため、ヘッドの通り道が一定。これが再現性の高いスイングができる理由でしょう。
ココがアマのマネどころ
足を動かしながら始動ワッグルをマネればリズムと軌道が整う!
トップでも止まらない潔いスイングが魅力だと紹介しましたが、実は堀さん、アドレス時もビタッと止まることはありません。体のどこか、特に足を動かし続けてテークバックに向かっています。ゴルフは通常「静→動」ですが「動→動」にすることで始動がスムーズになり軌道が一定しやすいため、理想のスイングを手に入れるのにはとても有効。体でなくてもヘッドを上下に動かしたり左右に揺らしてから始動するなど何でもOK。自分に合ったワッグルを見つけると、心地よいリズムが生まれてスイング全体が整うはずです。
こがみほ/1982年7月30日生まれ。167㎝。01年プロ入りし、03年にツアー初優勝。08年には年間4勝を挙げて賞金女王に。11年、左手首の故障もあり29歳の若さで現役を引退。ツアー通算12勝。『FOXスポーツ&エンターテインメント』で『古閑美保のスマートゴルフレッスン』を放送中。GMOインターネットグループのアンバサダーに就任。
撮影トーナメント/日本女子オープンゴルフ選手権
撮影/相田克己
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