1年ぶりのレギュラーツアー、予選突破! ここからが勝負です。
注目のミレニアム世代! 女子プロ・澁澤りえるのゴルフ奮闘記「ツアー初優勝への道」|第3回
2000年生まれ「ミレニアム世代」の中心選手・澁澤莉絵留。プロテスト前からその道のりをレポートしてきたゴルフサプリでは引き続き、プロ3年目を迎える彼女の奮闘ぶりに注目! 今季目指すは「ツアー初優勝」。ツアーでのエピソード、いま取り組んでいる練習、トレーニング、プライベートまで……21歳の素顔をお届けします。
1年ぶりのレギュラーツアー、予選突破! ここからが勝負です。
3月末のシーズン初戦から、早くも3カ月が経過しました。ここまで、レギュラーツアー6試合、ステップ・アップ・ツアー2試合に出場。ステップ・アップ・ツアーは2試合とも最低限の目標である予選通過はできているのですが、一方のレギュラーツアーでは初戦から4試合連続で予選落ち……。なかなか思うようなプレーができていませんでしたが、5戦目の「リゾートトラストレディス」で、ようやく予選を突破し、4日間戦うことができました!!
初日1アンダーの26位タイでまずまずのスタートを切り、予選カットがかかる2日目はイーブンと伸ばせなかったものの44位タイと予選通過ラインのイーブンを1打上回ってクリア。3日目は1オーバーしてしまい53位タイと順位も落としてしまったのですが、最終日は4日間のベストスコア、2アンダーでラウンド! トータル2アンダーの49位タイで試合を終えることができました。
実は、レギュラーツアーでの予選通過は本当に久しぶりで、昨年6月の「宮里藍 サントリーレディス」以来約1年ぶり。12試合も予選落ちが続いていた中でしたが、ショットの調子が上がって、アイアンがピンを指すようになってきたことが、ずっと届かなかった予選カットラインを突破できた要因だと思います! バーディチャンスをたくさん作ることができて、自信にもなりました。
加えてドライバーもトップが理想の位置にハマってきて、方向性と距離感も安定していましたし、100ヤード以内のショットもほぼワンピン以内につけられるようになり、「お先バーディ」もいくつかありました。
ただ……、これだけドライバーもアイアンもアプローチもいい流れできているにも関わらずスコアを伸ばし切れなかった原因は、パットです。なかなか決められず、4日間で18バーディ取ることができたのに、ボギーが14個、ダブルボギーが1個と本当にもったいないことをしてしまったなと思っています。微妙な距離のパーパットが、目下の課題です。
パターが思うように打てない原因としては、インサイドに引きすぎていることと、近くに立ちすぎていることだとコーチから注意されました。ということで、ホテルでは毎日練習器具を使って、後方から動画を撮影して、軌道のチェックをしています。
先週は1週間試合がお休みだったので、練習に加えてトレーニングもみっちりしてきました。通っているのは森永製菓さんのトレーニングラボで、オフで鍛えたときよりもだいぶ落ちてしまった筋肉を鍛え直しています。写真の重さは80キロ! 夏に向けて体力を消耗しないように頑張ります。
今週は「ニチレイレディス」に主催者推薦で出場させていただきます! 応援よろしくお願いします。
澁澤 莉絵留
しぶさわ りえる
(清水建設)
2000年12月24日生まれ。群馬県出身。160㎝。A型。
2019年プロテスト合格。
ツアールーキーとして挑んだ20-21シーズンは、JLPGAツアーに19試合、ステップ・アップ・ツアーに16試合出場。キャリア最高位は、ステップ・アップ・ツアー「SkyレディースABC」の4位タイ。プロ3年目となる今シーズン(22年)、ツアー初優勝を目指す。