競技ゴルフとは|初めてのデビュー前にルールやマナーを知っておこう
この記事では、競技ゴルフの概要やデビュー前に知っておきたいルールやマナーを紹介します。
競技ゴルフと一般的なラウンドとでは何が違うのでしょうか?競技ゴルフに参加するとどんなメリットがあるのでしょうか?
このような疑問をお持ちの方も多いと思います。最後まで読んでみれば競技ゴルフの魅力が詳しく分かりますので、ぜひ参考にしてみてください。
競技ゴルフとは
競技ゴルフとは、文字通り他のプレーヤーとスコアを競い合うゴルフです。競技ゴルフと言うとレベルが高く、上級者向けだと思うかもしれませんがそんなことはありません。
競技ゴルフは、初心者向けから上級者向けまでさまざまな大会が存在し、競技方法もシングル戦からチーム戦まであります。そのため自分のレベルに合わせて参加することができます。
- 競技ゴルフと一般的なラウンドの違い
- 競技ゴルフの競技方法は大きく3種類
競技ゴルフと一般的なラウンドの違い
競技ゴルフと一般的なラウンドの一番の違いは「公式ルールに基づいて」プレーをすることです。例えば、競技ゴルフではグリーン上での「OK」はありません。最後までカップインするまでプレーする必要があります。
また、一般的なラウンドでOBを打ってしまった場合は「プレイング4」と言って前進して4打目から打つケースがありますが、競技ゴルフでは必ず打ち直しをしなくてはなりません。
その他には、打ったボールが落ちた場所に障害物があったりした際に、ボールから6インチ以内であったら好きな場所に動かせる「6インチプレース」も競技ゴルフでは許されません。
このように競技ゴルフでは公式ルールを厳守することが求められるので、しっかりとルールを把握しておかなければならないでしょう。
競技ゴルフの競技方法は大きく3種類
競技ゴルフの競技方法は大きく分けて以下の3種類があります。
競技方法 | 競技スタイル |
---|---|
シングル戦 | ショットを打ったストロークの合計を個人で競い合う。 |
チーム戦(スクランブル) | チーム全員がショットを打ち、一番良い場所にあるボールをチームのボールとしてプレーし続ける。 |
チーム戦(ベストボール) | チームの中で最もスコアがよかったプレーヤーのスコアをチームのスコアとする。 |
最もよく見られるのはシングル戦です。ショットを打ったストロークの合計を個人で競い合う一番わかりやすい競技です。
チーム戦では2つの方法があり、チーム全員がショットを打ち、一番良い場所にあるボールをチームのボールとしてプレーし続ける「スクランブル方式」。チームの中で最もスコアがよかったプレーヤーのスコアをチームのスコアとする「ベストボール方式」があります。
チーム戦の「スクランブル方式」や「ベストボール方式」は、上級者のボールやスコアが選ばれるので、初心者の方も気兼ねをすることなくプレーできるでしょう。
競技ゴルフの魅力や参加メリット
競技ゴルフに参加すると、プライベートでの一般的なラウンドにはない経験ができます。ここでは、競技ゴルフでしか経験できない魅力や参加メリットについて紹介していきましょう。
- 目標に挑戦することでゴルフが上達する
- 新たなゴルフ仲間と出会えるチャンス
- 自分の技術だけでなく「心」も磨かれる
目標に挑戦することでゴルフが上達する
競技ゴルフに参加することが決まれば、大きな目標ができます。大会で目標とするスコアを出すのにどんな技術を習得しなければいけないかが明確になるので、必然的に練習に熱が入るようになります。
競技ゴルフはプライベートのゴルフよりはるかに厳しい世界です。緊張感を持ちながらのプレーは、一打一打の重みを感じるでしょう。
新たなゴルフ仲間と出会えるチャンス
競技ゴルフに参加すると、プライベートでは出会えない人と出会うことができます。アンダーでまわる上級者や、本気でプロになることを目指している研修生など…。
このような猛者と同じ組になれば、一つひとつのプレーを目の当たりにできます。競技ゴルフ出場をきっかけに知り合いになることで、技術を教えてもらうなど自分のゴルフをさらに磨くことができるでしょう。
自分の技術だけでなく「心」も磨かれる
例えば、仕事などで緊張する場面を何度も経験していくと、自信が持てたり物事に動じなくなったりと精神的に強くなるものです。
競技ゴルフの真剣勝負の場では、緊張する場面に何度も出くわすでしょう。緊張をどう克服するか、ミスをした時にいかに冷静になれるかなど、技術だけでなく「心」も磨かれます。まさにスポーツでよく使われる「心技体」と言われる理由です。
競技ゴルフのルール・マナー知識【初心者向け】
競技ゴルフにデビューすることになったら、どんなことに注意しなければいけないでしょうか。ここでは、競技ゴルフ初心者にとって知っておくべきルールやマナーを紹介します。
- 競技ゴルフのルールについて知っておきたいこと
- 競技ゴルフのマナーについて知っておきたいこと
競技ゴルフのルールについて知っておきたいこと
繰り返しになりますが、競技ゴルフは公式ルールに基づいて行われるため、プライベートのゴルフと違って特に気をつけなければいけない点は以下のとおりです。
- 6インチプレースは不可
- グリーン上でOKはない
- プレイング4は使えない
競技ゴルフでは、6インチプレース不可やグリーン上のOKなしなど、ティーショットからカップインするまでボールに触らずにプレーしなければなりません。また、プレイング4など特設ティーも使用不可のため、OBは必ず打ち直す必要があります。
ゴルフのルールブックには「コースはあるがままにプレー」「球はあるがままにプレー」と明記されています。競技ゴルフでは「あるがままの状態でプレーする」というゴルフの基本理念に基づいて行われると言えるでしょう。
競技ゴルフのマナーについて知っておきたいこと
競技ゴルフで注意しておかなければいけないことは、ルールだけでなくマナーも非常に大切になります。特に気をつけておかなければいけないマナーは以下のとおりです。
- プレー中の会話に注意する
- プレーファーストを心がける
「左の池には注意した方がいい」「このグリーンはとても早い」といったようなプライベートのゴルフではよくある会話には注意が必要です。なぜなら、うっかり言ってしまったことがアドバイスととられてしまうと2打罰のペナルティになってしまうからです。
また、何度も素振りを繰り返してはいけません。素振りは1〜2回ほどにするなど常にプレーファーストを心がけることも大切です。このように競技ゴルフのマナーでは、誠実にプレーすることや他人に配慮することがより一層求められると言えるでしょう。
競技ゴルフの参加資格や参加方法
競技ゴルフに参加するためにはどのような条件をクリアしなければいけないのでしょうか、またどのような方法があるのでしょうか。ここでは競技ゴルフの参加条件や参加方法について紹介します。
- 競技ゴルフの参加資格
- 競技ゴルフの参加方法
競技ゴルフの参加資格
競技ゴルフに参加するためには、公益財団法人日本ゴルフ協会(以下「JGA」)が発行するオフィシャルハンディキャップの取得が必要です。JGAが発行するオフィシャルハンディキャップを取得するためには、JGAが加盟しているゴルフ場でスコアカードを提出して認定してもらうことになります。
大会によっては「JGAのオフィシャルハンディキャップが○○以下」などの条件もありますので、事前に参加条件をよく確認しておかなければなりません。
競技ゴルフの参加方法
競技ゴルフの参加には主に3つの方法があります。
- インターネット上の参加申し込みサイトから申し込む(楽天・GDOなど)
- 参加申し込みを受け付けているゴルフ場から申し込む(会員が条件など)
- 通勤や在住している人が対象の都道府県管轄の大会で申し込む
申し込みはすべて個人で行い、必要事項を記入して参加費を支払うことでエントリーできます。大会によっては初心者向け、中級者向け、上級者向けとあるので、自分のレベルに合わせて参加してみるのが良いでしょう。
競技ゴルフの持ち物に関する注意点
競技ゴルフに参加する際の持ち物として、使うクラブやボールが公式ルールに違反していないかをあらかじめ確認する必要があります。具体的にどのような注意点があるのか紹介していきましょう。
- コースに持っていけるクラブは14本まで
- ボールは同伴競技者と判別できるように
- 自分の打数は「マーカー」が記録する
コースに持っていけるクラブは14本まで
ゴルフバックに15本以上のクラブを入れて参加するとルール違反になってしまいます。競技ゴルフでコースに持っていけるクラブは14本までです。
もし15本以上のクラブを入れてしまったことが発覚して違反となった場合、1ホール目で発覚した場合は2打罰、2ホール目以降で発覚した場合は4打罰となります(ペナルティは1ラウンドにつき最高4打まで)。
もし14本未満のクラブでスタートした場合は、後からクラブを補充できることも覚えておきましょう。
ボールは同伴競技者と判別できるように
競技ゴルフでは、スタート前に同伴競技者に対して「このボールを使います」ということを宣言しなければなりません。その時に自分と同伴競技者との間でボールを判別できるように確認し、同じメーカーのボールであれば識別マークを付けます。
プレー中のボールの確認はプレーヤーにとって不可欠なことです。もし誤って他の選手のボールを打ってしまったら「誤球」となり、2打罰のペナルティとなってしまいます。識別マークを付けて確認することで誤球のリスクが低減できるでしょう。
自分の打数は「マーカー」が記録する
プライベートのゴルフの場合は自分の打数を自らスコアカードに記入しますが、競技ゴルフの場合は「マーカー」と呼ばれる同伴競技者が打数を記入します。ラウンド後に「マーカー」がサインをしてスコアカードを提出しなければなりません。
もし打数を間違えて少なく記入してしまったり、「マーカー」のサインをしないままスコアカードを提出してしまうと競技失格やペナルティを受けてしまいます。そのため、ホールごとに打数を確認するのが望ましいでしょう。
競技ゴルフにデビューしてみよう
プライベートのゴルフと違って、競技ゴルフは厳しいルールの下で行われたり、公式ハンディキャップを取得しなければならなかったりとハードルが高く感じるでしょう。
それでも「ゴルフがもうワンランク上手くなりたい!」と思っている方は、ぜひ競技ゴルフにデビューしてみることをおすすめします。厳しいルールの下で上級者と一緒にラウンドすることで、これまで経験したことのない充実感や達成感をきっと味わえるのではないでしょうか。
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