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ゴルファーの福音!? 初めて打っても芯に当たる“全芯主義” グローブライド「オノフドライバーAKA」

2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッションVol.24

2022/05/20 ゴルフサプリ編集部

グローブライド「オノフドライバーAKA」

スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのはグローブライド「オノフドライバー AKA」。「オートマチックなやさしいクラブで飛ばす」がコンセプトのオノフシリーズにあって、飛び、やさしさ、デザインにこだわり、ゴルフをエンジョイするために生まれたのがAKA。自在に飛ばしたい大人のゴルファーにおすすめだ。

3つのウェートの調整で全く別モノのクラブに変わる

グローブライド「オノフドライバーAKA」

“すべてが芯のまっすぐ飛ばせる高慣性モーメントヘッドを実現”とメーカーが謳う一品。独自のパワートレンチ、カーボンクラウンを採用。さらにスイングバランスを調整できる、これまたオリジナルのクロス・バランス・テクノロジーも導入して、ヘッドバランスが重いクラブで生じがちな振りづらさを軽減しているという。

グローブライド「オノフドライバーAKA」

「個人的には、スライス傾向で球が上がりにくいアベレージゴルファーにイチオシのブランドがオノフだと思います。AKAはその新作。見た目がずいぶんカッコよくなりましたね。全体的に黒っぽく、デザインも質実剛健的な雰囲気に変わった。やさしいドライバーは欲しいけど見た目はうまそうなのがいい、とみなさん言いますが、そんな人にはバッチリじゃないでしょうか。

構えた時の顔つきは安定のオノフ。ヘッドが大きくてフェースのバルジから全体のフォルムが非常に美しいです。ポンと置いたときにフェース面が真っすぐ目標を向いてくれるので、フェアウェイのどこにフェース面が向いているかわかりやすい。直進安定性が高そうな顔です。

グローブライド「オノフドライバーAKA」

画期的なのはヘッドの2箇所とグリップエンドについたウエート。これをカチャカチャでアジャストするとまったく別モノのクラブになります。例えばボールをつかまえたければヒール6g、テール2g、グリップエンド3gのバランス。ボールを上げたい、あるいは出球を安定させたければ6gをテール側にもってくるといい。また、6gをグリップエンド、3gをヒールにするとカウンターバランスになってシャフトの振り抜きがとてもシャープになってヘッドスピードのアップが見込めます。1本が何通りにもなる美味しいクラブですね」

標準仕様では、ヘッドに8g(2g+6g)、グリップに3gのウェートを装着しているが、別売のウェートスクリューを使うことで、それぞれのゴルファーに最適なヘッドバランスにカスタマイズできる。

ヘッドが大きくたわみ、復元する構造で飛距離ロスを削減

グローブライド「オノフドライバーAKA」

「打ってみると、やっぱり真っすぐ。本当に真っすぐ遠くに安定して飛ばす性能が高いです。ヘッドにスリットを複数入れてヘッドがグワっとたわむ構造にしてありますが、その通り球を引きつけて強く弾く感じがあります。あまりたわみすぎても飛ばないのですが、強度がコントロールされているで問題ありませんね」

関の言うスリットとはヘッドに施されたAKA専用の溝、トリプルパワートレンチのこと。これによってヘッドをたわませ、復元することでボールを押し出す構造で、フェース全域を高初速エリアに変える。トゥやヒール側のミスヒットでも飛距離ロスを最低限にするために、トレンチを3本にして反発力アップを図っている。

「また、クラウン部には比重の軽いカーボンを使い、フェースとボディは一体構造になっています。カーボンによって生まれた余剰重量を再配分して重心深度と重心アングルが大きくなった。これがウェートスクリューと相まって、よりボールがつかまるようになっているのでしょう」

ちなみにフェースとボディには新素材の強度軽比重チタンを採用。フェースの肉厚を細分化して反発力アップと反発エリアの拡大を両立させているということだ。

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「オノフを語る上で欠かせないのがシャフト。試打クラブにはプロパーシャフトのSが入っています。重量は52g、トルク4.9、キックポイントは先中調子ですが、本当に秀逸です。グローブライドさんの母体は釣具屋さん。カーボンを巻いて棒状にするのは、釣竿を作るのと似た製法。シャフトよりずっと柔らかい釣竿を、意図しない方向にしならないようにするのはシャフト作りよりずっと難しい技術のはず。そこで培ったノウハウをシャフトにフィードバックしているのが素晴らしさの所以だと思います。

プロパーシャフト

僕は25年以上、レッスンもやらせていただきながらクラフトマンをやっていますが、オノフのクラブはシャフトを交換することがありません。プラス4~5万円かけてシャフトを交換しても大きく変わることはないので費用対効果が低い。交換した方が飛ぶとか曲がらないとか言えないシャフトが入っているんです。

どういいかといえば、芯に当たりやすくて曲がらない。ドライバーでは飛距離を求めますが、それはどちらかといえばヘッドに依存する部分。シャフトのしなりでヘッドの向きが変わるので方向性とミート率はシャフト頼りになるのです。たくさん試打をやっていると、2~3球打たないと芯に当たらないクラブがありますが、オノフに関しては素振りなしでも芯に当たります」

いわば、どんな人でも芯に当たるのがオノフ。そんなシャフトが最初からついてくるのだからよくないわけがない。確かに世界中のゴルフメーカーで自社シャフトを製造しているのは数社しかない。

「その一つがグローブライドのオノフ。ドライバーに自信がない方は、一昔前だとゼクシオを買っておけば間違いないと言われていましたが、僕はオノフなら間違いんじゃないかと思う。それくらいアベレージゴルファーに最適のクラブです」

関浩太郎

試打解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。
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