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キャリーがコントロールしやすく強いバックスピンがかかる!タイトリスト「ボーケイデザインSM9」

2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッションVol.23

2022/05/19 ゴルフサプリ編集部

タイトリスト「ボーケイデザインSM9」

スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのはタイトリスト「ボーケイデザインSM9」。最先端のテクノロジーとこだわりのクラフトマンシップで、多くのプロから信頼されているボーケイデザインの最新ウェッジ。イメージ通り、かつ精度の高いドロップ&ストップを極めるために生まれたモデル だ。

開いたり閉じたりすることを前提にしつらえた顔つき

タイトリスト「ボーケイデザインSM9」

数あるウエッジの中で絶対的なネームバリューを誇るボーケイデザイン。人気の秘密はタイトリストマスタークラフトマンのボブ・ボーケイが、積み重ねた経験と深い知識を注ぎ込み、プレーヤーそれぞれの要望に応えるハイパフォーマンスの製品を生み出しているからだ。もちろん先端技術も厭うことなく取り入れている。

「もう9まできたんですね。でも、顔はやっぱりボーケイのティアドロップ型。細めのネック側からトゥに向かってボワッと広がって、真っすぐなところが見つからないくらい丸い。

ターゲットに真っすぐ構えて真っすぐ打つというより、フェースを開いたり閉じたりすることを考慮してしつらえた顔つきです。SMシリーズは基本的にプロユースを前提にしていますが、ソールの広さについては一昔前のビギナー向けのようにかなり広くなってきています。

いろいろなライに対応するにはソールが狭い方がいいけれど、やさしいのは広め。プロの世界でも難しいウエッジを使わなくなってきた傾向がこのあたりに出ています。ただ、ソールの形状はグラインドタイプで選べるからヌカりはないですね」

関の言うように、SM9はF、M、S、D、L、Kと6種類のグラインドタイプからセレクトできる。スイングはみな違う。だからこそタイプに適したグラインドを見つけることが肝要になるが、そのバックアップ体制はバッチリ整っているというわけだ。

更なる高重心で低打ち出し角、高スピンの弾道に磨きをかけた

タイトリスト「ボーケイデザインSM9」

「ネックが長いのは重心が高くなっている証拠。重心高は7、8とどんどん高くなっています。SM9に至っては8よりもさらに上になったと感じます。重心を平たく言えば芯の位置。これがどんどん上になると、ボールが重心の下に当たる感じになる。すると打ち出し角が低くなりバックスピンが強くかかります。

いわゆる低打ち出し角・高スピン。逆に低重心だと高打ち出し角・低スピンになる。ウエッジはキャリーコントロールが重要。思ったところに正確にボールを落としたいですから、打ち出し角度は高いより低い方がいい。手でボールを投げる時に、高く投げ上げるより低く投げ出す方が距離感が出やすいのと同じで、ウエッジも高く上がりすぎると思ったところに落としづらくなります。

打球が上がりすぎず、落ちてからはなるべくキュキュッと止めたい。そのためウエッジはアイアンセットよりもネックを長くとってなるべく高重心にしているんです。これがモデルチェンジによって実現されている」

タイトリスト「ボーケイデザインSM9」

また、高重心化はミスの対策にもつながるという。

「トップに対するミスの許容性はどんどん上がっていると思います。ちゃんと打てる人がしっかりダウンブローに打った場合、入射角が鋭角になるほど当たった時のボール位置が上になります。入射角が緩くなるほど下に当たるというわけです」

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ボールの上がり方、スピン量ともイメージした通りに打てる

タイトリスト「ボーケイデザインSM9」

「ですから入射角がヨコからヨコ、いわゆるスイープに打つタイプの人に低重心のウエッジがおすすめ。ダウンブローで打てる人は、高重心ウエッジの方がキャリーもコントロールしやすくバックスピンも強くかかります。

入射角は自分ではわかりづらいので、打った時にターフが取れれば上から、取れなければスイープ、下からあおるとダフりトップになります。そのあたりがわかっていただけるとSM9が打ちこなせるようになると思います。

実際に使ってみると、フェースを開いた時も閉じた時も、打球が思った高さになる。ボールがどれくらい上がってどれくらいスピンをかけたいかまでイメージした通りになりやすい、その意味では非常にコントロール性能が高いと言えます。溝もスコアラインの間にギザギザがついている。基本バックスピンがかかりやすく、フェースが濡れた時でも性能が変わらないと思う。よりツアー志向が強くなったウエッジです」

スピン性能についてはフェースの溝も影響するが、SM9の溝はフェースの平面性を保ちつつエッジまで精密に加工が施されているため最大のスピンを得られるという。最高の品質とパフォーマンスを提供するべく100%検査を実施するとともに、インパクトエリアに局所的な熱処理を施して溝の耐久性を高めている。

タイトリスト「ボーケイデザインSM9」

試打解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。
関浩太郎 GOLFTV

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