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レベルに合ったロングショットが手に入る3つのユーティリティ|タイトリストTSi1/TSi2/TSi3ユーティリティ

2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッション Vol.25

2022/06/13 ゴルフサプリ編集部

タイトリストTSi1,TSi2,TSi3,ユーティリティ

スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのはタイトリストの新しいユーティリティ「TSi1」、「TSi2」、「TSi3」の3機種。ハイハンディからローハンディまで幅広いプレーヤーをカバーするラインナップと話題のクラブをじっくりテスト。それぞれの特徴を浮き彫りにしてもらった。

従来のラインナップに加わったやさしいバージョン「TSi1」

タイトリストTSi1,ユーティリティ

「TSi1はやさしいモデル、TSi2はレギュラーモデル、TSi3はアスリート系。一見してその感じがわかります。というのはソールの広さが全然違うから。1~3の順に狭くなっていますが、ソール幅が広いと打球が上がりやすくつかまりやすい。逆に幅が狭いとヘッドスピードが速い人が打ってもボールが上がりすぎず、つかまりすぎなくなります。あとは実際に打ってどれくらい上がるか上がらないか? どれくらいつかまるかつかまらないか? 飛距離はどれくらいかをチェックしていきましょう。ちなみにこのシリーズになる前は2機種の構成で、イメージ的には2と3だけでした。そこにやさしいモデルがラインナップされたイメージですね」

ということでまずはTSi1から。特徴はウルトラライトウェイト設計。すべてのパーツの軽量化を図ることで、軽快な振り抜きとクラブスピードの向上を実現。また、深重心設計を施してアベレージクラスのスイングスピードでも打ち出しの高さとスピン量を最適化している。高慣性モーメントデザインと相まって、フェースの広い範囲で最大の初速性能を得られるという。さらに進化したエアロダイナミクスデザインによりヘッドにかかる空気抵抗も低減。クラブスピードが向上することでインパクトエネルギーが増大し、飛距離アップが叶うということだ。

タイトリストTSi1,ユーティリティ

「では打ってみます。4番でロフトは20度。シャフトはタイトリストのプロパーシャフトTSP299 HY50でフレックスはSです。ワッグルしただけで先端より中寄りがしなるのを感じます。先端が暴れないので安心感がありますね。ヘッドが大きいのも安心感につながります」

ちなみに「TSP299 HY50」は多層のカーボンシート材による精密設計のオリジナルシャフトで、反応の良さとインパクト時のソリッドな打感が売り。これとスチールの「N.S.PRO ZELOS 7 HYBRID」も用意されている。

 第一球の飛距離は223ヤード。飛んでいる!
「ちょっとミスしてフェース面の先っちょに当たりました。ボール半個ぶんくらい芯を外しましたが、打ち出し、サイドスピンとも悪くなく、着弾はフェアウェイセンターから9ヤードくらい。ティショットならフェアウェイセンター付近に止まっています。飛距離も出ているので十分ですね。

サイドスピンが非常にかかりにくい構造になっているのでナチュラルにドローしやすい。ボールが楽に上って210~220ヤード飛んでくれます。芯も広いですから100切り、90切りを目指す人のティショットや、距離が残った平らでないライからのショット、あるいはフェアウェイウッドに自信がない人には大きな助けになると思います。いい意味でタイトリストとは思えないくらいやさしい。でも見た目はタイトリストのカッコよさ。上手く作られているので売れるんじゃないですかね」

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タイトリストTSi2,ユーティリティ

続くTSi2はグリーンを正確にとらえる高弾道がポイント。ロフト角ごとの飛距離ギャップを正確に打ち分けることが可能になりロングゲームが確かなものになるという。試打クラブは、できるだけ近いスペックで3つをテストするため「TSi1」と近いロフト18度。こちらのシャフトにはスチールの「N.S. PRO 950GH neo」とカーボンとスチールの特性を併せ持つ「N.S. PRO Modus3 HYBRID」。そして「TENSEI CK Pro Orange Hybrid 80」の3つがラインアップされているが、今回は「N.S. PRO Modus3 HYBRID」のSでテストした。

「ヘッドはそんなに小さい印象がなくやさしい感じがします。バックフェースが長くて上ってくれそうな顔ですね。タイトリストの顔で球筋がイメージしやすくターゲットに向かって構えやすい。ちょっと新しいかもです。シャフトはTSi1に比べると、さすがにずっしりと重量感があります。振ってもあまりつかまりすぎない感じです」

タイトリストTSi2,ユーティリティ

打ってみると228ヤード。「TSi1」に比べると弾道が低めだった。

「TSi1は気をつけないとフックに入る感じがあったので少し調整してスイングしましたが、TSi2は微調整なしで打ちました。球筋はストレートからナチュラルドロー。ちょっとヒールヒットでしたが、芯に当たると230.8ヤードと出ました。サイドスピンのコントロール性能が格段に上っていて左右へのコントロールがしやすいです。普通に打つと軽いドロー、少し調整すればストレートも打ちやすいでしょう。飛距離も220~230ヤード。これならフェアウェイウッドはいらないかもしれないですね」

「TSi2」のフェースはカーペンター455鍛造の薄肉フェースで、タイトリストのユーティリティメタル史上最も高い初速性能。フェースの広範囲でこの機能を有する。クラウンも同様に薄肉なので効率よく低重心化を実現。余剰重量を効果的に配分して慣性モーメントもアップしているそうで、これらが試打に出た形か。

強振しても左に行かないアスリート系の「TSi3」

タイトリストTSi3,ユーティリティ

“コンパクトかつターゲットしやすいヘッドシェイプが正確な弾道コントロールを可能にし、SureFit® CGトラックによりショットの精度をさらに高めます”とメーカーが謳う「TSi3」。SureFit®CGトラックとはプレーヤーの打点に合わせて重心位置をトゥ、ニュートラル、ヒールに調整する機能でユーティリティメタル専用のトラックデザインだ。こちらも「TSi2」と同様に鍛造薄肉フェースを採用して打球の高初速化が図られている。試打したのはロフト20度、スチールシャフトのNS950GHネオのSが装着されている。

タイトリストTSi3,ユーティリティ

「見るからにアスリートモデル。ヘッドが小さくて、アイアン型のユーティリティをちょっと広げた感じで重量感があります。ボールがやさしく上がるというより、しっかり振っていくクラブだと思うので、その感じで打ってみたところ飛距離は224.7ヤード。結構振りました。

つかまりのいいTSi1だったら40~50ヤード左かもしれませんが、TSi3は若干左に巻く程度。やはり強振しても左に行かないアスリート系の特徴を備えています。意図的にストレートボールを打ってもほかに比べるとコントロール感がボールにダイレクトに反映される。しっかり振って左右高低をコントロールしたいプレーヤー、ヘッドスピードで言えばドライバーで43m/s以上なら選択肢に入れていいと思います。ヘッドスピードが速ければTSi2でシャフトをしっかりめにする手もありでしょう」
シャフトはTSi2と同様の3つがラインナップれている。

関浩太郎

試打解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。
関浩太郎 GOLFTV


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