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マッチプレー2位で古江彩佳が手にした最も大切な自信

米国女子ツアーのバンク・オブ・ホープLPGAマッチプレーで決勝まで進出!

2022/05/30 ゴルフサプリ編集部 小川淳子

写真は2021年JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ時のもの(写真/相田克己)

古江彩佳が、新たな境地を開拓。メジャー制覇への武器にする。
ルーキーとして米国女子ツアーに参戦を続けている古江は、全米女子オープン前週にネバダ州のシャドウクリークGC行われたバンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー決勝まで勝ち上がった。

貫禄すら見られたマッチプレーでの堂々たる戦い

風が強いタフなコンディションとなった最終日の29日、午前中の準決勝では、リリア・ヴ(米)を2アンド1で下し、午後の決勝はチ・ウンヒ(韓)と対決。お互い、苦しいゴルフを強いられた戦いは、8ホール目まで一進一退となった。 

だが、チがパー5の9番第3打、残り92ヤードをカップインさせるイーグルを奪って2アップ。古江は11番のバーディで一つ取り返す粘りを見せたが、奮闘はここまで。12番でボギーを叩いた後は取り返せず、16番でボギーを叩いて3アンド2で敗れ、準優勝に終わった。

「本当にタフなコンディションで、風の中、体も頭も疲れました」。そういった古江からは、負けた悔しさと同時に自信と楽しさを感じていることが伝わってきた。

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日本ではアマチュア時代にマッチプレーを経験することはあまり多くなく、プロになってからもツアーにマッチプレーはない。だが、そのゲーム形式で、アプローチのうまさと粘り強さ、1打1打に左右されない気持ちの強さという古江の強みが存分に生かされたのだ。

「マッチプレーの楽しさを感じられました。いろんなシチュエーションがあって面白かった」と笑顔で振り返った試合は、5日間の強行日程。最初の3日間は、64人の出場選手が16組に分かれ。1組4人がまず全員と当たるマッチプレーを行う。各組の1位16人が残り2日でサバイバルゲームを繰り広げる試合形式で、決勝が7戦目となる。

特に激戦だったのは、クォーターファイナル(準々決勝)。ジョディ・エワート・シャドフ(英)に4アップを許しながら、残り7ホールで追いついたのが18ホール目。エクストラホールでも一歩も譲らず、22ホール目で大逆転して勝ち残った姿には、貫禄すら見られた。

ナイスショットにもミスショットにも、余り表情を変えることなく、時には笑顔を見せながら自分のゴルフを続ける古江は、マッチプレーの対戦相手には強敵に見えるはず。そのこともわかり、自己ベストの2位となったことは大きな自信につながった。

これが、米ツアー9戦目。10戦目となる来週は、全米女子オープンだ。プロになって最初の2020年に初出場した時はコロナ禍で異例の12月開催。残念ながら予選落ちしている。

今回は、日本で実績を積み、QTから乗り込んだ米ツアーで予選落ちせずに戦い、前週2位で乗り込むことになる。

「自信を持ってプレーすることが一番大事なのは、毎度毎度感じられるので自信を持って頑張りたいです」という言葉も、2位になった後だけに実感がこもっている。

メジャーの舞台にどれだけの自信を持って臨み、自分のプレーに徹することができるのか。タフなセッティングが恒例の全米女子オープンは、その真価が問われる。今大会での経験で、心身ともにさらに充実した古江が、どんな戦いぶりを見せてくれるのか。

戦いの舞台はパインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)。日本勢は他にも大挙して出場する中、米国での”経験値“を生かしてくれそうだ。

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