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シャンク敗戦にも森田遥が動じない理由

ニチレイレディスで2位!

2022/06/20 ゴルフサプリ編集部 小川淳子

写真は2022年ダイキンオーキッドレディス時のもの(写真/相田克己)

優勝目前で自滅して負けたニチレイレディスの森田遥だったが、意外にも終了後にはサバサバした様子を見せた。

「すごく自信になりました」と胸を張った森田

西村優菜に1打差単独首位で迎えた15番の第2打が大シャンク。テレビ解説をしていた服部道子が思わず「何かありましたかね」と口にしたほど大きく右に飛んだボールは林に入り、このホールボギーでバーディーの西村に逆転された。

バーディを重ねていた勢いがここで止まり、逆に勢いづいた西村に3打差2位に終わった。

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手からするりと零れ落ちたのは、2017年北海道meijiカップ以来、5年ぶりとなるツアー2勝目。悔しさに言葉を失ってもおかしくない場面だが、森田は自分をきちんと分析した。「(シャンクは)今、取り組んでいることを一生懸命やろうとし過ぎてという感じです」と口にした。

2019年に一度、シードを落とし、そこから這い上がってきた森田が、これほど達観できているのにははっきりとした理由がある。この時、きちんと自分と向き合う時間を持ったからだ。

ナショナルチームに所属していたアマチュア時代から全速力で走り続け、「朝起きると『ここはどこ?』みたいなことがしょっちゅうありました」という多忙さで、自分を見失いかけていた。シードを落とし、コロナで2020年の序盤戦がなくなったことで、その状態を抜け出し、自問自答することができた。

何度もゴルフをやめたいと考えたが、やめたところで自分には他に何もないことにも思い至った。「臨んでもこのステージに行けない人がたくさんいるのもわかっていました」と、自分に課せられた責任も感じていた。

こうして、一度立ち止まったことで、自分の足で歩きだすことを覚えた。コーチや両親などに導かれるままに歩んできた道を、初めて自分の目で見て。恐る恐る踏み出したのだ。

それまで恐れていた失敗も、時には必要なことも理解した。「ゴルフは人生の中の一つ」と、思い切ることができたのが何より大きかった。クラブ、スイング、メンタル、すべてを自分で考えるところから立て直し、昨年の開幕戦では優勝争いを繰り広げた。その延長線上に、今がある。

「自分らしいアップダウンのあるゴルフだったけど、久しぶりに優勝争いみたいなことができてすごく楽しかったです。この位置でしか味わえない雰囲気とかシチュエーションとかあるので、それはすごく自信になりました」と胸を張った森田。誰もが目を見張った大シャンクでの負けも、糧にするに違いない。

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