阿河 徹コーチが森田遥&金田久美子&塩見好輝に教えたゴルフスイング向上ドリル
人気プロコーチの"80台が出る"即効スイング向上ドリルPART5
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常に選手の近くで好不調を管理し、自身の持つ知識を惜しむことなく伝え、選手が誰よりも信頼をおくプロコーチ。今回はプロコーチとして実績を残す5名に、選手の悩みにどう答えたのか、2020年シーズンに向けてどんなアドバイスをしたのか、詳しく教えてもらった!
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阿河 徹
あが・とおる
1976年生まれ。サンディエゴ(米国)に留学し、最新スイング理論を学ぶ。帰国後、アマチュアゴルファーにレッスンを提供しながら、プロコーチとしても活躍。現在は藤本佳則、塩見好輝、森田遥、金田久美子などのコーチングを行なっている。
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森田 遥(フリー)
もりた・はるか
1996年7月19日生まれ。香川県出身。高校2年時に「日本女子アマ」優勝。14年にはアマチュアでありながら日本女子ツアーで目覚ましい成績を残し、高校卒業後の15年には米国下部ツアーに参戦して初優勝。16年から日本ツアーに本格参戦。17年「北海道meijiカップ」で日本女子ツアー初優勝を挙げた。
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森田リクエスト|右プッシュをなくしたい
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阿河アンサー|右ヒジの引き付けすぎが右プッシュの原因“フライングエルボーっぽい”バックスイングを意識
バックスイング時に右ヒジをちょっと背面に向けてみよう
森田プロのコーチを始めたのは2016年、今年で5年目になります。彼女のドライバーショットは、直線的に打ち出されて落ちぎわで左に曲がっていくドローです。そんな彼女のミスの大半は、右プッシュ。
その原因のほとんどは、バックスイング時に体が起きてしまうことにあります。体が起きてしまうと、その反動でダウンスイングはアウトサイドイン軌道となり、なおかつボールに対するヘッドの入射角が鋭角になってしまっていたので“カスカスの右プッシュ”が出てしまうんですね。
どうして体が起きてしまうのか。彼女の場合、バックスイング時に右ヒジを体に引き付けてしまうことが原因でした。右ヒジが体にくっついてしまっていることで腕が上がらず、普段のトップの高さにクラブを上げるためには、捻転を深くしなければならず、体が起き上がってしまっていたのです。
そこで、右ヒジの引き付けを防ぐために、右手一本でボールを打ってもらったり、右ヒジを背面に向けてバックスイングするイメージを持ってもらうよう話しました。これによって捻転をスムーズにして、前傾角がキープされたバックスイングに改善しました。
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[即効|捻転改善&前傾キープ体感ドリル]ドライバーを右手一本で振る
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金田久美子(スタンレー電気)
かねだ・くみこ
1989年8月14日生まれ。愛知県出身。3歳でゴルフを始め、8歳で「世界ジュニア選手権」を制するなど数々の記録を残す。08年にプロ転向し、11年の「フジサンケイレディスクラシック」で初優勝。
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フェードヒッターのようにトップを低く収めてみよう
意外かもしれませんが、「当たらない」という悩みを持つツアープロはとても多いんです。もちろん、その「当たらない」は、芯から何ミリかズレるといったものだったり、当たりが弱く感じるといったレベルのものではあります。
金田プロも、そんな悩みを持っていました。そして、その原因は踏み込みとリリースのタイミングのズレにありました。
金田プロは切り返しからの下半身の踏み込みで、ここ数年で一般的になってきた地面から跳ね返ってくる力、「地面反力」を活用するようなダウンスイングをしていました。ですが、「地面反力」によってダウンスイングが加速するタイミングとリリースのタイミングが合っていなかったため、逆に力が抜けたインパクトになってしまっていたわけです。
タイミングが合わなければ、ミート率は大幅に落ちます。インパクトポイントが大きく右にズレるときには、チーピンが頻発するという状態でした。
そこで、金田プロには足元を不安定にした状態でのショット練習や「9時・3時」のハーフショット練習をアドバイスしました。そうすることで、踏み込みによる極端な体の上下動を軽減させ、ダウンスイング時の体とクラブの動きの連動性が損なわれない動きを覚えてもらったのです。
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阿河アンサー|インパクトポイントがズレないように下半身の踏み込みとダウンスイングのタイミングを合わせよう
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[即効|体の上下動防止体感ドリル]足元を不安定にして9時・3時の振り幅でボールを打つ
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塩見好輝(国際スポーツ振興協会)
しおみ・こうき
1990年9月4日生まれ。大阪府出身。埼玉栄高校から東北福祉大学に進み、「全日本大学対抗選手権」(2011年)では個人及び団体優勝を果たした。昨年は開幕戦以外の出場試合すべてで予選を通過。今後が楽しみな選手だ。
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塩見リクエスト|アイアンで球がつかまりすぎる
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フェースがシャットに上がるとインサイドから下りやすい
塩見プロは、大学時代の持ち球はドローでしたが、プロになってからフェードに変更しました。そんな塩見プロの悩みはアイアンがつかまりすぎてしまうことがあること。
原因はフェースをシャットにしてバックスイングしていることでした。フェースをシャットにすると、バックスイングが少しアウトサイドに上がっていきます。すると、ダウンスイングではクラブが寝て、インサイドから下りやすくなります。この動きが大きくなりすぎると、インサイドアウトからのアッパー軌道になりやすくなるのです。
塩見プロの場合、通常よりもヘッドの入射角度が2度くらいアッパーに、クラブパスも1度から2度、インサイドアウト気味になってしまっていました。
これを改善するために、塩見プロにはトゥアップしながらバックスイングする練習をしてもらいました。そうすることで、シャットフェースやアウト気味にバックスイングしないようにしたんです。
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[即効|つかまり防止体感ドリル]ハーフウェイバックでトゥアップを確認してからボールを打つ
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始動のポイントは「右手はコック」「左サイドは一体」
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GOLF TODAY本誌 No.574 50〜55ページより
【人気プロコーチの"80台が出る"即効スイング向上ドリルシリーズ一覧】
●PART1:目澤秀憲コーチが河本結に教えたゴルフスイング向上ドリル
●PART2:石井忍コーチが大西葵に教えたゴルフスイング向上ドリル
●PART3:大西翔太コーチが青木瀬令奈に教えたゴルフスイング向上ドリル
●PART4:三觜善一コーチが辻梨恵&髙木優奈に教えたゴルフスイング向上ドリル
●PART5:阿河 徹コーチが森田遥&金田久美子&塩見好輝に教えたゴルフスイング向上ドリル