米女子ツアー終盤戦。過去、日本勢3勝の好相性大会が連続開催! 日本勢V争いに期待!
「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.147
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終盤戦に入って来た米女子ツアーは15日からアメージングコア・ポートランドクラシック、その翌週はウォルマートNWアーカンソー選手権が開催される。この2大会、日本選手にとって吉兆のデータがある。それは何か。
米女子ツアー終盤戦。過去、日本勢3勝の好相性大会が連続開催! 日本勢V争いに期待!
アメージングコア・ポートランドクラシックは1972年に創設された歴史ある大会だ。創設時の大会名はポートランドレディスクラシック。その後、何度も大会名を変えながら現在に至っている。
日本選手も古くから多数出場しており、1986年には岡本綾子が6打差の快勝。当時はセルラーワンピン選手権という名称だった。
セーフウェイクラシックと呼ばれていた2010年には宮里藍、2012年には宮里美香が優勝。計3勝を挙げているのだ。これは、日本開催を除けば米女子ツアーにおける日本選手大会別最多勝である。
日本選手が3勝している大会はもうひとつある。それが、翌週のウォルマートNWアーカンソー選手権なのだ。
同大会の歴史はそれほど長くはなく、2008年からである(2007年に創設されたが第1回大会は悪天候のため18ホールしか消化できず競技不成立になった)。昨年まで14回の開催で日本選手が3勝だから勝率は高い。
最初に勝ったのは2012年の宮里藍。この時は宮里美香がアサハラ・ムニョスと並んで1打差の2位に入っている。
2018年には畑岡奈紗が21アンダーの大会新記録で米女子ツアー初優勝。そして昨年、畑岡は初日、2日目と2日連続でホールインワンという快挙を成し遂げただけでなく、首位タイで迎えた最終日にミンジ・リーらとの競り合いを制している。
日本選手と抜群の相性を誇る2大会の連続開催。日本選手同士の優勝争いを期待してもいいのではないだろうか。
日本選手が複数勝利を挙げている米女子ツアートーナメント
優勝数 | 大会 |
---|---|
3勝 | アメージングコア・ポートランドクラシック |
3勝 | ウォルマートNWアーカンソー選手権 |
2勝 | エビアン選手権 |
2勝 | 全英女子オープン |
※現在開催されている大会のみ。日本開催を除く。
文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。