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スパイダーパターの生みの親、ビル・プライス氏が来日!マキロイのマル秘話も披露

ツアープロコーチ・目澤秀憲氏、橋本真和氏とともにテーラーメイド銀座店でトークセッション開催

2022/11/01 ゴルフサプリ編集部 下山江美

スパイダーパターの生みの親、ビル・プライス氏が来日!マキロイのマル秘話も披露

豪快なティショットもわずか数センチのパッティングも1打。スコアメイクを左右する、パッティングは、アマチュアはもちろん、トッププロたちでも多くの悩みを抱えている。そんな悩みを技術面だけではなく、ギアでカバーしようと、日々、研究を重ねているテーラーメイド ゴルフの製作チーム。その代表選手であるビル・プライス氏がアメリカ本社より来日。2人のツアープロコーチ、テーラーメイド ゴルフ ジャパンのツアー担当者らとともに、プロたちを満足させるモノづくりについて話を聞かせてくれた。
写真・文/下山江美

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今回のイベントは、10月29日(土)テーラーメイド銀座店にて、メディア向けに開催された。アメリカ本社から来日したビル・プライス氏(パター&ウェッジ担当 プロダクトクリエーション・シニアディレクター)を中心に、テーラーメイドゴルフ契約のパッティングプロコーチ橋本真和氏と、ツアープロコーチ目澤秀憲氏とともに、小竹素史氏(スポーツマーケティング パター担当)、真野義英氏(スポーツマーケティング マネージャー)が登壇。ツアー選手のパター選びや、トラスやスパイダーの人気の秘密について解き明かした。

現在、女子ツアーで絶大なる人気を誇り、富士通レディースでは、トップ3の選手全員が同社のパターを使用していたという。中でもトラスパターが大人気。その火付け役となったのは、2000年の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で優勝した同社契約の永峰咲希選手だったそう。そこから、多くの選手が使い始め、20~30%の選手が使用する人気モデルとなった。

永峰咲希のコーチも務める目澤氏。データを元に技術面とギア面でサポートしている。
永峰咲希のコーチも務める目澤氏。データを元に技術面とギア面でサポートしている。

橋本氏によると、女子ツアー選手でもきっちりスイートスポットに当てられる選手は少なく、球の転がりやサイドスピンに影響することも少なくないそうだ。その結果、芯をはずしても、ミスを抑制するトラスや、慣性モーメントで抑制できるスパイダーのようなパターが支持されてきている可能性は高い。

また、ツアー担当の小竹氏によると、永峰選手の優勝後、多くの選手がテストするようになり、ショートパットがラクになったというフィードバックが多かったそう。さらに、今までブレードタイプのパターへの憧れはあったが、ミスが出やすく使えなかったが、トラスのブレードならミスに強く、これなら使えると実戦投入する選手が増えたのだという。

打った瞬間からボールが順回転を始めるインサートの秘密

テーラーメイド ゴルフのパターの特徴の一つに「PURE ROLL(ピュアロール)」と呼ばれるインサートがあげられる。これらの開発チームの1人でもあるビル氏は、このインサートのどんな点が優れているのか話してくれた。

ピュアロールの優位性について説明するビル氏
ピュアロールの優位性について説明するビル氏。

「「ピュアロール」の特徴的な部分はボールにトップスピン、いわゆる順回転をかけやすい点にあります。上手なプレーヤーは自分のストロークでより早く順回転を与えることができますが、一般のアマチュアはそうではありません。ですが「ピュアロール」は打った瞬間から順回転をかけることができ、これを使えば10~25%パフォーマンスはアップします。その秘密は、ななめ45度の角度で切ってある溝です。この効果でボールに当たった瞬間にたわんで弾くので、順回転がかけられるのです。ななめ45度、これがポイントです」

より早く順回転になることで、ブレを抑えて理想的な転がりを実現させることができるとビル氏。技術がなくても、理想の転がりがかなうのは、かなり嬉しい部分だ。

ローリー・マキロイがスパイダーパターを使うようになった理由

続いて、アメリカ本社スタッフならではのエピソードも披露してくれた。ローリー・マキロイやコリン・モリカワといったトッププレーヤーもパターテストに、アメリカのラボを訪れるという。

アメリカ本社での話を面白おかしく伝えてくれたビル氏。
アメリカ本社での話を面白おかしく伝えてくれたビル氏。

「ローリーは、ブレードタイプのパターが好きで、ずっと使い続けていたが、カップ左にはずすミスが出やすく、それを抑えるためにスパイダーのパターを使い始めました。現在は「スパイダーX」を使用していますが、ミスを抑えるためには、重心位置が大切とのことで、従来のブレードパターは、フェースから10ミリくらいのところが重心でしたが、スパイダーは約35ミリ。約3.5倍、深い重心位置にあることで、引っかけるミスが少なくなり、彼がパターをスイッチした要因になっています。ただし、今でもブレードタイプ好きは変わらず、練習ではブレードを使用し、試合ではスパイダーに変えて、左へのミスを減らしています」とビル氏。

さらに「コリンも、ブレードへのこだわりが強く、現在もブレードタイプを使っていますが、元々ブレード愛好家だったローリーが「なぜ、君はスパイダーを使わないんだ」と、まるでコリンのパターコーチかのようにアドバイスしています」と、笑いながら報告してくれた。
実際の試合において、マキロイは、それだけ、スパイダーのミスへの寛容性を実感しているということだろう。

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