外ブラ4大メーカーの2023ニューモデルが出揃った!全部試打して特性を判定
気になるギア|飛びも寛容性も大幅UP!?ドライバーの進化は未体験ゾーンに突入
TaylorMade ステルス2 シリーズ【2月17日発売】
カーボン比率を高めたステルス2。慣性モーメントと高初速エリアを拡大。カーボン比率拡大でも打球音も向上。
慣性モーメントの向上と、各部の設計変更で寛容性と飛距離をUP
一般的にはヘッドを構成するパーツの中でフェース部分が占める重量が一番重い。ステルスはこの部分をカーボンに置き換え軽くしたことで、ヘッドの重心や慣性モーメントの設計自由度が飛躍的に高まった。
ステルス2ではさらにカーボンを使用する部位を拡大して、余剰重量を絞り出して慣性モーメントの拡大を図り、ミスヒットに対する寛容性を向上させている。
同時に、フェースの偏肉パターンの見直しで、反発エリアを拡大し、ミスヒット時のボール初速の低減を防いでいる。また、モデル毎のウェイト配分の違い大きくしたことで、弾道特性の違いを大きくしたことも進化のポイントだ。
カーボン比率のUPで慣性モーメントが向上 フェースも進化して反発エリアが拡大
もはやカーボンを主体にチタンをコンポジットした構造
ネックとフェース周りだけがチタン製、その他はすべてカーボンで構成し、ウェイトはタングステン(Plusはスチール)となった。
重量配分の自由度が高まり、慣性モーメントが向上。さらに、フェースの肉厚設計の変更で反発エリアも拡大している。
ソールウェイトの位置とバックウェイトの重量をモデル毎に変化させることで、球のつかまりや打ち出し角をコントロール。HDはネックの長さまで変えている。
ステルス2、ステルス2HDはテンセイ RED TM5、ステルス2プラスはDiamana TM50を標準シャフトに採用。その他カスタムシャフトもラインアップしている。
ステルス2
適度なつかまり、芯の広さ、初速性能でストレートに飛ばせる
前作に比べて少し丸形になったことと、ヘッド後方のフチの赤いラインの効果で目標にスクエアに構えやすく感じます。初速が出やすく、スイートエリアも広い。ヘッドの直進性も高いのでミスヒットしてもストレートボールで大きな飛距離が得られます。
主なSPEC
●ヘッド体積/460cm³
●ヘッド素材/フェース:カーボン、本体:9-1-1チタン、カーボン+ウェイト
●ロフト/9、10.5度
●ライ角/56度
●シャフト/テンセイ RED TM50(R、SR、S)他
●価格/9万3500円~
ステルス2 HD
球のつかまりが大幅に向上!このモデルから試打してほしい
前作のHDと比べてかなり球のつかまりが強くなりました。アドレスでのフェース向きも少しフックで、インパクトゾーンでもフェースがターンしながら振り抜けるのでオートマチックに球がつかまって上がります。初速の速さは他のモデルと同様なのでラクに飛ばせます。
主なSPEC
●ヘッド体積/460cm³
●ヘッド素材/フェース:カーボン、本体:9-1-1チタン、カーボン+ウェイト
●ロフト/9、10.5度
●ライ角/58度
●シャフト/テンセイ RED TM50(R、S R、S)
●価格/9万3500円
ステルス2 プラス
上がり過ぎとつかまり過ぎを避けたいアスリート向きモデル
他の2モデルより球のつかまりと上がりやすさが控えめになりますが、前作のプラスよりは球の高さとつかまりは増しています。前作が超ハートヒッター向けなら、ステルス2プラスは普通のハードヒッター向けといった感じです。操作性も優れています。
主なSPEC
●ヘッド体積/460cm³
●ヘッド素材/フェース:カーボン、本体:9-1-1チタン、カーボン+ウェイト
●ロフト/9、10.5度
●ライ角/54度
●シャフト/Diamana TM50(R、SR、S)他
●価格/9万6800円~
これもまだまだNEWモデル!ステルスグローレ シリーズ グローレ Plus
オートマチックに飛ばせる軽量版ステルス
ステルス同様のカーボンフェースを搭載した「グローレ」です。ヘッドの構造もステルスとステルス2の中間になっています。軽量設計と専用シャフトのしなりで、素振りのように振るだけで、オートマチックに球をつかまえて、上げて、飛ばしてくれます。ラクに飛ばしたい人にオススメ。
主なSPEC
●ヘッド体積/460cm³
●ヘッド素材/フェース:カーボン、本体:9-1-1チタン、カーボン、アルミ+ウェイト
●ロフト/9、10.5度
●ライ角/58度(プラスは56度)
●シャフト/スピーダーNXfor TM(R、SR、S)
●価格/9万7900円(プラスは10万1200円)
ステルス2になって、3タイプの差が明確になった
前作より、打ち比べた時の3タイプの差が明確になりました。ステルス2プラス、ステルス2、ステルス2HDの順にスピン量は少しずつ多くなり、打ち出し角も高くなります。
また、ライ角もこの順にアップライトになってゆくので、球のつかまりも強くなって行きます。試打して選ぶ時はステルス2HD→ステルス2→ステルス2プラスの順に試打して、自分に合った球のつかまりで選ぶとよいでしょう。
一発の爆飛びから『安定した爆飛び』に進化した!?「ステルス2 ドライバー」はミスへの寛容性を高めて登場
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