スピン系ボールは、アベレージゴルファーにデメリットが多いってホント!?オススメは、今使っているクラブメーカーのボールだった
アベレージゴルファーに合うとボールの選び方を教えます
ディスタンス系はアプローチでの安定度も高い
しかし、ゴルフは飛ばすだけのスポーツではありません。グリーンにボールを運んでピンのそばにボールを止めることを考えるとスピンを操る必要が出てきます。
その点、スピン系のボールは、軟らかいショット(ヘッドスピードが遅めのショット)をしたときにスピンが掛かりやすいという特徴があります。だからスピンで止めたいのなら、スピン系のほうが優利ということになります。
ツアープロのほとんどがスピン系を使っているのも、グリーンでイメージ通りに止めることが重要だから。それにプロの場合は、ドライバーでミスショットをする危険性も低いからです。
アベレージゴルファーもスピン重視のゴルフをしたいのなら、スピン系のボールを使えばいいのですが、ここで大きな問題が出てきます。それは、スピン量が多いということは、アプローチのような小さな振り幅でも、芯を外れた場合の飛距離やスピン量がバラつきやすいからです。
ちょっとした打点のミスで、ボールが飛びすぎたり、イメージしたとおりのキャリーやランにならなかったり。スピン系ボールは非常にデリケートなのです。
一方ディスタンス系は、アプローチショットを打つとポーンと高く上がり、スピンもあまりかかりません。しかしその分、多少ミスヒットをしても、飛びやスピン量に大きな誤差が出ることもありません。
クラブとボールを同じメーカーで揃えるのもあり
これらのことを考えても、ドライバーのミート率があまり高くなく、アプローチでも時々ミスが出るというアベレージゴルファーは、ゴルフ中継で見られるようなバックスピンの夢は捨てて、ディスタンス系を使うほうがいいということになります。
また、アベレージゴルファーは、今使っているクラブのメーカーで、ディスタンス系ボールを出しているのであれば、そのボールを使うことをオススメします。
クラブメーカーでは、アベレージ向けのクラブを開発する際、当然自社のボールを使っているはず。逆に、ボールを開発する際も、それがディスタンス系であれば、自社のアベレージ向けモデルを使ってテストを繰り返しているはず。ということは、両者の相性が悪いわけはありません。
両者の相性の良さが、アナタに期待以上の結果をもたらしてくれるかもしれませんよ。
文・真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。
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