強風にも負けない!知っていればスコアアップ“風向きとスピン量の関係”
アゲンストだからといって思い切り振ると、風の餌食に...
フォローでのアイアンはしっかり振る
一方フォローの場合は、風に押される計算で小さめのクラブを持ったとしても、「これでも風に押されて飛びすぎてしまうかも」という不安でスイングをコントロールしてしまうというケースがよくあります。そうすると、アゲンストとは逆にスピン量が減ることで、かえってボールが計算以上にフォローに押され、飛びすぎてしまう危険性があります。
だからフォローでは、手にしたクラブで躊躇せずに振り切って、スピンをしっかりかけて打ったほうが距離を合わせやすくなります。
金谷プロ 「つまり、アゲンストでは計算した番手よりも大きめのクラブでコントロールショットを打つ。フォローでは番手を落としすぎないで、思い切ったフルスイングで打つことが距離感を合わせるコツなのです」
横風は“風とケンカ”が正解
最後に、横風です。横風に関しては、「風とケンカさせる」か「風に乗せる」かで意見が分かれるところですが、金谷プロは「風とケンカさせるべき」だといいます。
金谷プロ 「風に流されるのを利用して球筋を風向きに合わせる人がいますが、風下に向かって回転しているボールは落ち際の少し手前から流されやすくなるので、落とし場所の計算がとても難しくなります。それよりも風に逆らった球筋で攻めたほうが、打球の勢いがあってしっかりと飛んでいる間は風の影響を受けにくいので、ボールコントロールがやさしくなります」
なお、風とケンカさせる場合は、目標よりも風上に向かって打つことになり、最初は少しアゲンストに。なので、この場合は、“大きめに打つ”距離感が必要になるということも忘れないようにしましょう。
文・真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。
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