間違いだらけのコース選びを続けていると、生涯100を切れないゴルファーになってしまう!?令和の賢いゴルフとは?
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第64回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
写真提供/篠原嗣典
頭を使ってゴルフをすれば、自然と100は切れてしまう
「本当に100を切れない人って、ゴルファーの半分もいるんですか?」
最近ゴルフを始めた若いゴルファーと話をすると異口同音に、「大袈裟なメディアの戦略だ」と疑う声を耳にすることが増えました。
やさしい用具を上手に使って、数ラウンド目で90台のベストスコアを出せたという若いゴルファーはゴロゴロいます。だからこそ、多くのゴルファーが100切りで悩んでいる、というのは情報操作みたいだと感じるようです。
いろいろな統計がありますが、ゴルファーのうちの半数は100の壁と戦っているといわれています。わかりやすい証拠は、100を切るための特集などがどのメディアでもしっかりとした数字を残すことです。つまり、需要があるからヒットするわけで、100の壁と戦っているゴルファーはたくさんいるのです。
100の壁は、オフレコの世界では『バカの壁』ともいわれています。単に自らのゴルフの分析不足なだけで、ある程度ボールが打てるようになれば、頭を使ってゴルフをすることで自然と100は切れてしまうからです。
100を切れない理由を挙げてみましょう。
(1)ボールが曲がって、OBやトラブルでスコアを浪費する
(2)良いショット悪いショットの差が激しく、計算ができない
(3)グリーンの近くから何打も打ってしまう
(4)3パットや4パットが多い
ゴルフは思い通りにならないことを楽しむゲームです。課題は、レベルが上がるほど実は増えていきます。100を切る方法は百通りあるといわれますが、レベルが上がるほど選択肢は減っていき、クリア条件がむずかしくなります。
4つの理由を全てクリアしなくとも、2023年の現在であれば楽勝で100は切れます。冷静にストロークを浪費している部分を自己分析してみることです。それがちゃんとできれば、100切りは半分達成できているのです。
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昭和と平成の接待ゴルフの遺産を使って100を切るのが、令和の賢いゴルフなのだ!
4つの理由のうち、最も簡単にクリアできるのは(1)のOBとトラブルをなくすことと、(4)のパット数を減らすことです。明日からでも可能です。
その前に、少しだけ歴史をロールバックします。
昭和、平成初期までゴルフの主役は、企業理論で武装した社用族ゴルファーでした。この時代、いいゴルフコースの条件は迷走していました。偉い人がいいといえば理由なんて関係なしで逆らえない、という空気があったからです。
そういう時代だったからこそ、ゴルフコースは水面下で切磋琢磨していました。簡単にベストスコアが出るコースが、本音ではみんな大好きなのです。コース側は、どうやったらいいスコアでお客様がプレーしてもらえるのか?と創意工夫して、スコアが出やすいコースが増えました。
そして現在。幸せなことにスコアを出しやすいコースは秘かに、大量に残っています。OBとトラブルをなくしたいなら、OBがなく、トラブルが回避しやすいコースを選択すればいいのです。
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