1. TOP メニュー
  2. ゴルフ知恵袋
  3. 単に「よく転がる」「手応えがいい」でパターを選んでいませんか?ボールとの相性も重要なのです

単に「よく転がる」「手応えがいい」でパターを選んでいませんか?ボールとの相性も重要なのです

どんなに高価なパターでも、距離感が合わなければただの棒

2023/04/19 ゴルフサプリ編集部 真鍋雅彦

ゴルフ場,グリーン

パターの新モデルをみてみると、半分以上がインサートもの。同時に、フェース面のデザインものっぺりしているものは少なく、溝が刻まれていたり、幾何学模様が描かれていたり。これらは一体何のためかご存じですか?

フェース素材によって転がり方が大きく変わる

パター,グリーン

クラブの進化に伴い、パターも大きな変化を遂げていますが、その中でも特に変化が激しいのはフェース面です。ひと昔前まではパターに“インサート”という概念すらなく、ヘッドは鋳物や真鍮、軟鉄の削り出しなど、1つの素材の塊というのが当たり前でした。

しかし昨今は、ボディーとは異なる素材が埋め込まれていたり、幾何学模様の編み目や溝が刻まれていたりするなど、フェースの表面は実に多彩です。

これだけ種類が多いとどれを選べばいいか迷うという人もいるでしょうが、考えようによってはゴルファーにとってはありがたいことです。というのも種類が多い分、パッティングで大事な“自分にとって距離感が合うモデル”が見つかりやすいからです。

例えばインサート素材に関しては、大きく分けてホワイトホットなどに代表される樹脂系とアルミニウムなどが主流になっている金属系のものとがあるわけですが、その種類によって転がり方が大きく異なり、距離感が合う、合わないも使う人によって変わってきます。だからフェース素材の種類が多くなればなるほど、合うモデルが見つかりやすいということになります。

西村優菜ちゃんが使っているホワイト・ホット・OGの#7Sを野村タケオが試打レビュー!

こんにちは!ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです!今回は、ツアー通算4勝の若手注目選手、西村優菜プロが使用してい...

あわせて読みたい

フェース素材に劣らず、溝や網目模様なども進化

フェース面の溝や網目などのデザインに関しても同じことがいえます。そもそもフェース面の模様は、「もっと安定した打ち出しで、ラインから外れない転がりがほしい」というツアー選手の要望から生まれたものです。

ボールの転がりが不安定になるのはインパクト時のボールのスリップ現象が原因になることが分かったので、打ち出した瞬間、スリップせずに余分なバックスピンを減らし、地面との摩擦も軽減しながら素早く順回転をかけるという溝構造がフェースインサートに加えられたのです。

だから基本的には、「安定した順回転がかかる」「ボールとの設置面積を小さくして、打球感をよりソフトにする」などの効果を追求したものです。

ところが最近ではそれをさらに進化させ、フェースセンターの溝を深く、あるいは広くすることで弾きを弱くして、芯に当たったときと外したときの転がる距離の差を小さくするなどの効果を狙った溝も開発されています。

原英莉花のパッティングストローク連続写真(アース・モンダミンカップ 2022)

JLPGAツアー通算4勝の原英莉花、2022年は勝ち星がなかったものの注目の選手であることに変わりはない。あと少し、勝てる要素...

あわせて読みたい

次ページ:パター選びのポイントは?

次のページ