夏ゴルフの虫避け対策は万全?アブにくわれてお気に入りのシャツに血のシミ、炎症でひどい目に…!
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第79回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
写真提供/篠原嗣典
忘れた頃に虫の被害はやってくる? 自然の一部として虫対策を楽しむ!
「ゴルフコースの蚊にくわれると、都会の蚊よりすごいから注意して!」
実際には同じ蚊なのかもしれませんが、くわれた跡を比較すると、都会では直径1センチぐらいの円状に肌が赤くなるだけだったのに、ゴルフコースだと3センチの炎症になったり、アレルギー体質だと5センチの炎症になったりすることもあります。
この違いは、専門家によって諸説あるようです。
● 気持ちの問題説
● 蚊の唾液の量が多い説
● 日焼けなどの複合要因説
いずれにしても、対策をしっかりして被害を最小限にするのが正解です。
ブヨ(ブユ)やアブも厄介です。こちらは肌を破って吸血するので出血が伴い、かつ、蚊とは比較にならない重度の炎症を起こすこともあります。
対策として自分は、虫除けをコースに複数持ち込んでいます。
(1)一つは、“ディート”という成分が30%入っている虫除けスプレーです。
(2)もう一つは、“イカリジン”という成分が入ったもので、含有量は最大の15%のものです。
アブはグルグル回ってチャンスを持ちながら、人間の死角となる二の腕の裏側や足の裏側をなども狙っているのです。虫除けは体の後ろ側も忘れずに塗るのが正解です。
ゴルフは自然を楽しむゲームです。虫対策もその一部だと考えて、自己防衛しましょう。虫除けも色々あります。先程の成分と含有量を参考に、探してみてください。
服装は単なるファッションではなく、ゴルファーの防護服にもなる
蚊は黒っぽい服を好み、スズメ蜂は黒い服を天敵の熊だと勘違いして攻撃してくるといいます。夏ゴルフは白系のウェアが多いかもしれませんが、虫除け対策的にも無難で安全のようです。
また、露出部分が多い服装ほど虫の被害に遭う可能性は上がる傾向があります。特に脚は面積が広いので、虫除け剤の塗りムラができて、そこをピンポイントでやられてしまうことがあるそうです。何を優先するかですが、虫対策としては短パンやスカートより、断然長ズボンです。
一度でも虫刺されで嫌な思いをしたことがある人は、服装で対策できるならということで、肌の露出を控えるようになります。
僕が虫除けを2本もコースに持ち込むようになったのは、同伴した初心者の女子ゴルファーが二の腕をアブにくわれたのに気が付かずにプレーをして、お気に入りのシャツを血で汚してしまったのを見たことがきっかけです。二の腕は、しばらく跡が残るぐらいの炎症が起きたとのこと。彼女はガッカリした挙げ句、ゴルフをやめてしまったのです。
ちなみにその女性は、仲間から誘われて今年から再びゴルフを始めたそうです。日焼け対策にも有効なアームカバーに、ニーハイソックスで虫除けもする、と話していました。少しだけホッとしながら、なるほど、そういう対策もあるのか、と感心したものです。
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