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男性ゴルファーの短パン問題【後編】虫刺され、日焼け、疲労…涼しいけれどデメリットも忘れちゃいけない

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第78回

2023/07/20 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

ゴルフウェア,短パン

ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。

写真提供/篠原嗣典

短パン+ハイソックスが一般的になった理由

前回の記事で、女性目線を意識しないと男性の短パンは危険がありますよ、という提案をしました。

男性ゴルファーの短パン問題【前編】やっぱりハイソックス?ツルツルなら許される?女性目線でその是非を問う

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今回は、そういうことをクリアできた、という前提で男性の"短パンゴルフ"を考えてみます。
2023年6月。2つのニュースが目に留まりました。

(1)ツツガムシにさされて死亡者が出たというもの。
(2)マダニから致死率3割という、謎の感染症が広がるというもの。

どちらもダニの一種が媒介する感染症で、草刈り中や林の中を散策していた際に噛まれて感染したという内容でした。

他人事のように感じるかもしれませんが、感染すると死亡例があるダニは、全国に広がっています。ゴルフコースのラフや藪、林の中などに、感染症を持っているダニがいないと考えるのは都合が良すぎるというものです。

「殺虫剤で処理しているので、ゴルフコースは安全です」というのは、もはや都市伝説です。簡単に害虫を処理できれば虫刺されのトラブルは起きないはずですが、ゴルフコースにはたくさんの昆虫がいて、実際にゴルファーは虫に刺されています。

日本独特の、短パンにはハイソックスというドレスコードは、ダニ対策としては有効です。

そもそもは第二次世界大戦中、オーストラリアの収容所にいた日本兵の捕虜が、短パンにハイソックスという姿でゴルフをするイギリス兵を見て、これが本場のスタイルなのだと勘違いしたのが始まりだといわれています。そして帰国後に広めたのが、独自のドレスコードになったというのが有力な説です。

現在もオーストラリアの同じのエリアにあるゴルフコースでは、ラフに危険なダニがいるため、剥き出しの足でのプレーはNGなのです。

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短パンのメリットとデメリットを考える!

ゴルフ場,グリーン,パター

昭和の頃は夏休みの期間中、最高気温が30℃を超える日は数えるほどでした。無邪気な小学生でしたので、30℃を超えるとガッツポーズをして喜んだものです。40年以上の年月が流れ、温暖化なのか、地球規模の異常気象なのか、夏休みは連日30℃超えは当たり前、体温を超えるような気温の日にも驚かなくなりつつあります。

つまり、夏は確実に昔よりも暑くなっているのです。だから、熱中症対策のためにも夏ゴルフは短パンで、と考えるのは普通でしょう。短パンは、長ズボンより涼しいのは間違いありません。最大のメリットです。男性ゴルファーの中には、夏ゴルフ=短パンという人もたくさんいる時代になっています。

一方、短パンを履かない男性ゴルファーもいます。好き嫌いもありますが、経験したうえでやめてしまった人もいるのです。

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