今週の石川遼に迷いなし。PGAツアー初制覇への期待高まる。ZOZOチャンピオンシップ2023
明日、大会初日を迎えるZOZOチャンピオンシップ2023に出場する石川遼が、公式会見に出席。自身の中で、今大会をどう位置付けているのか、上位を狙ううえで注視している点などについて回答した。いつも以上に落ち着いた口調で、いつものように具体性のある回答を述べる姿には「上位進出、優勝、ありそうだな」と思わせるものがあった。
写真/ゴルフサプリ編集部
「PGAツアーの要望に完璧に応えていると思う」コース管理の仕事を賞賛
先週、日本オープンゴルフ選手権競技の初制覇まであと一歩のところで、岩崎亜久竜に勝ちを譲る形となった石川遼。内容が良かっただけに、本当に悔しい2位だった。
だが、この2位は価値のある結果でもあった。明日、初日を迎えるPGAツアー・ZOZOチャンピオンシップ2023に出場するためには、日本オープンを単独3位以上としなければならなかったのだが、結果は堂々の2位フィニッシュ。獲得賞金に2310万円を積み上げ、2020年大会以来の出場を勝ち取った。
プロアマ後、公式会見に出席した石川には記者から多くの質問がぶつけらたが、その一つひとつに落ち着いた口調で丁寧に回答。PGAツアーのコースセッティングに対する要求を、優れた技術で完璧に応えたコース管理スタッフたちの仕事を讃えつつ、先週以上にラフに苦しめられるだろうと語った。
公式会見冒頭、石川は大会会場であるアコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブを訪れ、改めて「PGAツアーが日本で開催されると、こうなるんだ、ということを肌で感じています」と大会規模やクオリティを高く評価した。
そして今大会の展望について聞かれると、ラフがポイントになると答えた。
「ラフの刈り高と密度を見て、PGAツアーからはコース管理の方々に、すごく細かい注文が来ているんだろうなと感じています」
そして、刈り高や密度も緻密な管理のうえで仕上げられたものであり「先週の日本オープンよりも密度が濃く、注意が必要」と警戒。また、今週は長めのパー4が数多くあるのも特徴と述べつつ、「フェアウェイ(地面)が硬いので、フェアウェイに打ててもラフにこぼれてしまうことがありそうですね。右の林から左の林までの幅は先週よりも狭く、ただラフから林までの距離は今週のほうが広いです」そのため、200ヤード前後の距離をラフから打つことが多くなりそうだと予測しているという。
「今週も4番UTは入れているので、使う機会が多そうです。グリーン手前のラフやバンカーからアプローチして、パーを拾っていくみたいなことも想定しています」
2019年大会は久々のPGAツアー出場ということで、自分の現在地を知りたい、という臨み方だった石川遼。今大会は、どのような心境なのかを記者に問われた石川は「今年は全米オープンに出場したこともあって、全体的な世界の選手の水準だったりを肌で感じて、感覚的ではあるけど、2019年の時よりは見当がつくようになった」と回答。
そして「(今大会は)周りを見て、自分はこうしなきゃいけない、というような時間ではないと思っています。今週は自分のプレーを100%できるかどうか、だけ。見学というか、(周りは)どんな感じなんだろうといったことが特にないですね」と言う石川に対して、『前回出場時がテストだとしたら、今大会は答え合わせのような感じですか?』との問いに対しては、普段から自分がやっていることをできるかどうか、そうした戦いだと思うと答えつつ「だから、今週はこの人に勝たなきゃとか、この人より良いスコアでまわらないととかはないですね。(自分の)予想通りのところでプレーできているのが理想な。今週はコースとの戦い、自分との戦い、だと思います」と迷いのない口調で話した。
そのほかにも質問が投げかけられ、その一つひとつに対して丁寧に回答した石川遼。その佇まいや雰囲気からは、精神的なコンディションが良好であることがヒシヒシと伝わってきた。
今週のプロゴルファー・石川遼には『迷いなし』という言葉がピタリとハマる。PGAツアー初制覇は、日本で開催される唯一のPGAツアー・ZOZOチャンピオンシップで成されるのかもしれない。
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