「直しちゃダメ!」は古いルール 今ではほとんどの傷が修復できる
パッティングの舞台となるグリーン。ゴルフコースの中でも特別な場所と考えられていて、グリーン上だけで適用されるルールやマナーもたくさんあります。しかもグリーンは、全員が集まる場所。自分を除いた6つの目が光っているだけに、ルール&マナー違反はすぐに見つかってしまうので慎重に行動しましょう。
一方で、”やってもいいこと”が分かっていれば、それだけ優利に働きます。ここでは覚えておいたほうがいいルール&マナーをいくつか紹介しましょう。
自分のパッティングライン上にボールマークやスパイクマークの傷があったとき、どうすればいい?
現行のルールでは、「だいたいのものは直してOK」となっています。ボールマークや古いホールの埋め跡、スパイクマーク、旗竿やその他の用具による傷や凹み、動物の足跡、石が食い込んでいた跡なども、グリーンフォークや手、クラブなどで直すことができます。ただし、ボールの転がりに影響が出てしまうほどグリーンを修復してしまうと罰の対象となりますので気をつけて。
自分のパッティングライン上に石や枯れ葉などがあった…どうすればいい?
コース上にある石、枯れ葉、木の枝、動物の糞などでボールに付着していないもの(これらをルースインペディメントいう)は取り除くことができます。また、グリーン上では、砂や土もルースインペディメントになり、手やタオルで払いのけてもいいことになっています。ただし、露や霜はルースインペディメントにはならないので取り除くことはできません。
人のラインを踏んでしまって怒られた。これはルール違反?
これに関してはうるさい人が多いです。もちろん、マナーとしてはやってはいけないことですが、「そんなに怒らなくても…」という場合もあります。人のラインを踏んでもルール違反にはなりませんが、細心の注意を払いましょう。そして、もし踏んでしまった場合はすぐに謝りましょう。
「自分に厳しく」がゴルフの基本 ボールのリプレースも慎重に
風でボールが動いてしまったときはどうすればいい?
「アドレスに入ってから風でボールが動いた場合」の処置は、そのボールをリプレースしていたかどうかで処置方法が変わってきます。
まず、リプレースしていなければ、罰打なしで動いたところからプレーをします。それに対し、一度その球を拾い上げ、元の箇所にリプレースしたあとに動いた場合は、罰打なしで元の位置に再度リプレースして打たなければいけません。
どちらも罰打なしですが、処置法を間違えると「誤所からのプレー」になってしまい2打罰になってしまいます。けっこう大事な問題なので、しっかり覚えるようにしましょう。
ボールマーカーを置く位置は決まっているの?
規則では、ボールを拾い上げるとき「ボールマーカーを球の直後やすぐ近くに置く」とあります。つまり、「何センチ後ろに置く」とか、「真後ろに置く」という決まりはないということ。ボールを元の位置に戻すのであれば、ボールの横にマークしてもいいということです。ただ、「後ろに置いたほうがいいよ」ということにはなっています。
また、ボールを戻す位置も”元の位置”というだけで、厳密な規定はありません。ゴルファーの中には、元の位置よりも前目にリプレースする人もいるようですが、ルール上は罰せられません。ただし、確実にひんしゅくを買うことだけは忘れないように。
ボールマーカーを動かしたのを忘れて、戻さずに打ってしまった…これってルール違反?
同伴競技者のパッティングライン上に自分のボールマーカーがあるとき、ボールマーカーを左右どちらかに動かすケースがあります。このとき、ボールマーカーを動かしていたことを忘れ、戻さずに打ってしまうとペナルティーの対象となります。この場合には、2打罰でプレーを続けることになります。このとき、元の位置に戻して打ち直すとさらに2打罰が加わり、合計4打罰になります。
グリーン上のルール&マナーは、みんなが気持ち良くプレーするためのもの。楽しいラウンドにするためにもしっかり覚えておきましょうね。
文・真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。




