オデッセイ「Ai-ONE・MILLED」パターを石井良介が最速試打レポート!AIフェースが生むトップレベルの打感と打音に高性能をプラス
オデッセイ「Ai-ONE・MILLED」(エーアイワン・ミルド)パター
キャロウェイのドライバーにAIフェースが導入され、その成果がフェアウェイウッド、アイアンに受け継がれれば当然オデッセイのパターにも……。そんなふうに想像していた日がいよいよ現実となった。しかも今回は代表作である樹脂フェースのモデルに加えミルドパターも登場。ということで、さっそく試打職人の石井良介にAIフェースを導入した「Ai-ONE・MILLED」をテストしてもらった。
写真/ゴルフサプリ編集部 撮影協力/千葉セントラルゴルフクラブ
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オデッセイ「Ai-ONE・MILLED」はツアープロが好む金属のソリッド感と球離れの早さ
オデッセイで単一金属素材のミルドパターといえばトゥーロンが有名だが、他メーカーであってもこのタイプのパターを使う人には、それなりのこだわりがあるはず。今回のAIフェースはそんな人たちのお眼鏡に叶うのだろうか? 令和の試打職人・石井良介の解説を聞いていこう。
「Ai-ONE・MILLEDには8種類のモデルがありますが、どれもシャープでエッジのきいた形状です。構えた感じもカッコよくて、多くのゴルファーの所有欲を満たすでしょう。さまざまなユーザーを抱えているオデッセイらしいあつらえだと思います」
打感は超有名な他メーカーのミルドパターにとても似ています。おそらく目を瞑って打ち比べたら、違いに気づく人はいないんじゃないかと思います。ツアープロが好む金属のソリッド感というか、球離れの早さがありますね。
おまけに打音もいいし、打感もいい。これらの要素もAIに入力してツアープロが好む音感を追求したのでしょう。打っているとすごく気持ちがよくて、打ち続けてしまいます(笑)
オデッセイにはトゥーロンというミルドパターがあります。トゥーロンの場合、金属フェースの打感も一つの特徴ですが、一度球を軟らかく乗せるような感覚があります。それと比べると「Ai-ONE・MILLED」のフェース面は球離れがいい。ポンッと離れて軽い打感になっています。実際、このような打感を好むプロはすごく多いので、今作はその方向に寄せているのだと思います」
オデッセイ「Ai-ONE・MILLED」はオフセンターヒット時でもボールスピードを損なわない
「AIフェースがどのような効果を発揮するのか、それは芯を外した時もボールスピードを一定に揃えてくれるということでしょう。
プロといえども芯を外すことはある。むしろドライバーよりパターの方がフェース面がブレたり、フェースの上下で打ったりします。特にトゥ側に当たると打球の勢いが弱まり、自分が思ったラインに乗らなかったり、転がるスピードが変わってしまいます。距離感の差が出てしまうのはこういったことによるものですが、AIフェースによってそれを防ぎ、同じ速度が出るように作られているのは特筆すべきことだと思います」
「Ai-ONE・MILLED」に搭載されたインサートの素材は6-4チタン。背面にはAIの設計による、何とも形容しようがない複雑な隆起が形成されている。メーカー曰く、この隆起によってオフセンターヒット時でもボールスピードを大きく損なうことがないありません」
「アマチュアの方は実感しづらいかもしれませんが、ボールスピードが補正されることで、1ラウンドあたり1~2ストロークくらいの差が出てくると思います。
トッププレーヤーはショートパットを入れるのが前提ですが、10m以上のロングパットになると3パットするというデータが出ています。どうやって1打でも2打でも削るかといえば、ロングパットの距離感を合わせ2パットで収めるのが最も合理的。ミスヒットしてもタップインの距離に運ぶことがパターの力でできるならば、それは大きいことだと思いますし、1~2打で結果が変わるツアープロにとってはオデッセイを選ぶ大きな理由になります」
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