スコア誤記で失格はなぜ起こる?

ゴルフ関係のニュースを見ていると、スコア誤記で失格になったという記事をたまに見かけませんか?私の記憶に残っているだけでも、原 英莉花プロがアメリカ女子ツアー予選会でスコア誤記により失格となりました。

原プロはこの日、5アンダーでラウンドしていました。また、菅 楓花プロがQTファイナルステージで、スコア誤記により失格になりました。菅プロはQTでは5位の成績を残し、来シーズン前半の出場権を獲得していたのですが、後日失格処分となりました。プロとして残念とか、いいスコアだったのにもったいないとかいろいろな意見はありますが、競技ゴルフをしているゴルファーには誰にでも起こりうることです。

なぜこのようなスコア誤記が起きるかというと、競技ゴルフではプレーヤーではなく、マーカー(プレーヤーのスコアを記録する人)が各ホールのスコアを記入しているからです。もちろん、ホールアウト後にスコアを確認してからスコアカードを提出しますが、確認漏れはどうしても起きてしまいます。

各ホールの提出スコアが実際のスコアよりも少ない場合は、失格になります。例えば、5打で上がったホールを4打と記入して提出したら失格です。ちなみに、5打で上がったホールを6打と記入した場合は、そのホールのスコアは6打で計算されてしまいます。

競技ゴルフでのスコアの記入の仕方は?

競技ゴルフではスタート前、競技委員からマーカーの指定を受け、その同伴競技者のスコアカードを受け取ります。ラウンド中は自分のスコアだけでなく、委員会から指定された同伴競技者のスコアも記入する必要があります。ホールアウト後に同伴競技者とスコアを確認し、マーカー署名欄にサインをしてスコアカードを渡します。

自分のマーカーからスコアカードを受け取った側は、スコアカードの各ホールのスコア、合計スコアを確認し、プレーヤー署名欄にサインをしてスコアカードを提出します。なお、受け取ったスコアカードに誤りがある場合には、マーカーに誤りを指摘し、訂正を依頼します。マーカーの了承を得ず、勝手にスコアを訂正することはできません。

ちなみにJGAのゴルフ規則には、マーカーとプレーヤーの責任について、下記のように記載されています。

マーカーの責任

スコアカードにホールのスコアを記入し、証明すること。
ラウンド中の各ホール終了後、マーカーはそのホールのストローク数をプレーヤーに確認し、そのグロススコアをスコアカードに記入するべきである。ラウンドが終了した時、マーカーはスコアカードのホールのスコアを証明しなければならない。

プレーヤーの責任

ホールのスコアの証明と、スコアカードの提出。
ラウンド中、プレーヤーは各ホールの自分のスコアの記録をつけるべきである。ラウンドが終了した時、プレーヤーは…
● マーカーが記入した各ホールのスコアを注意深く確認し、問題があれば委員会に提起するべきである。
● マーカーがスコアカードのホールのスコアを証明していることを確認しなければならない。
● マーカーが記入しホールのスコアを変えてはならない。ただし、マーカーの同意、または委員会の承認がある場合を除く。
● スコアカードのホールのスコアを証明し、速やかに委員会にスコアカードを提出しなければならない。その後はスコアカードを変更してはならない。

スコア誤記を防ぐためには?

それでは、スコア誤記を防ぐためにはどうするのがよいのでしょうか?残念ながら、秘策はありません。ホールアウト後に、マーカーと各ホールのスコアをひとつずつ丁寧に確認するしかありません

スコアカードの確認というと、ハーフのスコアと合計スコアを確認しがちですが、各ホールのスコアが正確に記入されていることが最も重要です。各ホールのスコアが正確に記入されていれば、合計スコアを間違ってもスコアカードは有効です。

実際、前述の原プロは、本来5と記入されるべきホールが4と書かれていたのに、リーダーボードに6アンダーと表示されていて、本人が5アンダーのはずなのにおかしいとスコア誤記に気付きました。

以前は、競技ゴルフでは手書きのスコアカードを記入するのが当たり前でした。ただ、新型コロナの感染拡大以降は、月例競技では手書きのスコアカードを提出するのではなく、カートナビにスコア入力するだけに簡略化されました。

手書きのスコアカードを提出する機会が少なくなったので、たまに手書きのスコアカードを提出する競技に参加すると、スコア誤記しないかと戸惑うことがあります。普段から手書きのスコアカードに慣れているプロゴルファーがスコア誤記をしてしまうのですから、慣れないアマチュアゴルファーはスコア確認をより一層慎重に行う必要があります

それでは、これからも引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。

プロフィール

もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGAハンディキャップは5.3。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。


もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話

前回へ 次回へ

シリーズ一覧へ