今使っているシャフトが最高!でも、ニューモデルのシャフトも気になっちゃう
金子 T島さんが新しいドライバーに、グラファイトデザインさんの「ツアーAD PT5」を入れちゃうなんて驚きましたよ。
T島 そうでしょ? 2006年発売のシャフトですからねぇ。
金子 大蔵ゴルフスタジオでも試打シャフトを用意してありますよ。
T島 コスメ(外装)が変わったもんね。2回も変えて、まだ現役ってすごいよね。
金子 ずっと売り続けるというのがすごいです。そして、まだ新品が買えます。
T島 藤田寛之プロがこの夏、「ツアーAD PT」に変えて日本シニアオープンで勝ったし、T島と仲が良い塚田好宣プロも「ツアーAD PT」に変えてから2勝! そんなこんなで気になってたわけです。
金子 あくまでミーハー路線なんですね!
T島 ふっ、なんとでも言うがよい。でも「ツアーAD PT」、打ってみたら良かったでしょ?
金子 そうなんですよ。すごく良かったです。T島さんはヤマハ「RMX VD/M」ドライバーに入れていましたが、とてもマッチしていましたね。
T島 「ツアーAD PT」の発売当時は、6Sをドライバーに入れてみたんだけど全然打てなかったの。でもその後、フェアウェイウッドに「ツアーAD PT6」のSRを入れたらハマっちゃって、フェアウェイウッドにはコレ!!って決めて、長く使っていました。
金子 最近はUSTマミヤさんの「ジ・アッタス V2」の6SRを使っていますよね。
T島 そうです……その理由を正直言いますと、たまには新しいシャフトに浮気してもいいんじゃない?って思っちゃったんです。
金子 それは仕方ないんじゃないですか〜。だって、毎年バンバン新製品が出て、T島さんもバンバン試打していますものね。
T島 でもね、松山英樹プロは2009年発売の「ツアーAD DI」を使い続けています。上田桃子プロは2014年あたりから「ツアーAD PT」をドライバーシャフトの中心に据えています。そんな浮気知らずのプロを見ると、最新シャフトにこだわる必要はないのかな? なんて気持ちも生まれちゃうんです。
当たり前だけど、シャフト選びで大切なのは自分に合うか合わないか
金子 実は、大蔵ゴルフスタジオのリシャフトにおいて、最新シャフトが占める割合は30%前後なのです。
T島 あ〜、やっぱり? 誤解を恐れず言います。最新のシャフトは“最善”です。ただしシャフト作りの視点から言えば最善。だって、現時点で最善の素材で、最新の工法、最高の商品管理のもとで作られているわけですからね。
金子 なるほど、シャフト単体としてなら、最新モデルは最善ですよね。
T島 そう。でも、すべてのゴルファーにとって最新シャフトが常に最善(マッチする)かどうかは別だと思うんです。
金子 人によって最善と言えるシャフトは様々ですからね。我々がフィッティングしていても、それは感じます(だからフィッティングがある)。万人に合うシャフトはありません。性能の違いだけでなく、重さ硬さのバリエーションもありますからね。また、重さ硬さをその人に合わせたとしても、最新が常に最善とは言えません。
T島 そうだよね。最新モデルだったとしても、“振りにくい”と感じたなら、その人にとっては最善ではないもの。
金子 はい。フィッティングでも結局純正シャフトがベストだったという方もいらっしゃいます。
T島 そうなんです。だからといって、シャフトは進化していないのか?と言われたら、そうじゃない。ちゃんと進化しています。前述したグラファイトデザインがすごいのは、人気があるシャフトをカタログに残すところ。ツアーADの「PT」は16年、「DI」は13年と……
金子 他のメーカーに比べると異例のロングセラーですよね。でも、コスメは変更しているんです。その時代に則した「ツアーAD」シリーズのデザインにしてくれるので、古さを感じさせないのも良いところですよね。
T島 それに、プロが使い続けるというのが大きい。上田桃子プロもずっと「PT」を使い続けていたし。でも、今年からドライバーはフジクラさんの「ベンタスTRレッド」に変えましたね。フェアウェイウッドはそのままですけど。
金子 ツアープロはクラブに対する信頼感が大切なんだと思います。
T島 そうだね。アイアンだとトゥルーテンパーのダイナミックゴールドから変えられないという人が多い。もう30年以上も現役のモデルですよ!
金子 そうですね。自分が振りやすい!と感じるシャフトは変えないほうがいいです。最新シャフトを渡り歩くT島さんみたいな人はリスクが大きいですよ
T島 おっと…キターいきなりかよ。自分でもそう思います。
金子 T島さん、でも過去に好きだったシャフトは手放さないで貯めてますよね。
T島 バレてたか。
飛ぶシャフトなんかないのだ
金子 T島さん、実は試打する時バンバン打って“シャフトなんてなんでも一緒”と影では言ってます。なんでもとりあえず打てちゃうからなんだろうけども。
T島 そして一緒じゃないだろ!とフィッター金子に怒られています。
金子 一緒じゃないでしょ? 一緒!とか言いつつ、コレは好き、コレは苦手、と分類分けはしてるわけだし。
T島 はい、シャフトは全部一緒じゃないです。カッコつけてゴメンナサイ。今、シャフトってすごい多様化しています。ワンフレックスのものとか、極端に軽いものとか。ドライバーに軽量スチールを入れちゃうなんて人も増えています。どーやって選ぶのよ!って感じ。
金子 とりあえず発売時期よりも、自分に合う方を優先しましょう。
T島 ツアーADの「PT」も「DI」も、なんだかんだ発売から時間が経ってるけど、同じ感じのシャフトが出ていないわけです。だから、今でも“コレが大好き”という人がいる。
金子 そうですね。
T島 でも、グラファイトデザインさんはベテラン・シャフトばかりが人気ではありません。ピチピチの最新シャフトも人気があります。
金子 「ツアーAD VF」ですね。先日怪我から復活したタイガー・ウッズが、このシャフトでプレーして話題となりました。
T島 そうなんですよ。僕は「VF」も好きです。
金子 タイガーが使ったことで、すごい問い合わせが増えました
T島 メッチャわかるー!でもね、この連載でも言っていますけど、飛ぶシャフトというのはないんですよ。自分がエンジンでそれをヘッドに伝えるのがシャフト。効率良く伝えるには、自分に合うシャフトを選んだ方いいよ!って話です。
金子 もちろん僕みたいに最新モデルがハマる人もいます。
T島 スリリングさんの「SHUHARI」ね。
金子 なので、新しいドライバーを買っても、まずは使い慣れたシャフトで打ってみて欲しいんですよ。
T島 そう。ヘッドと一緒にシャフトも変わったら、振りやすさも変わっちゃうし。
金子 そうなんですよ。そう言うお客様って意外と多くて…
T島 私のことは嫌いになっても、AKB48は嫌いにならないで、みたいな?
金子 なんですか? それは。ヘッドは変えてもシャフトは変えないで、と言いたいのですね。
T島 スイマセン。伝わりにくいオジサンギャグで。
金子 最新シャフトはシャフトとして最善に作られています!ですが、アナタにとって最善なシャフトかどうかは試してみないとわからない、ということが言いたいT島さんでした。
T島 もうフィッター金子の連載にして下さい。
文・T島
T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。
大蔵ゴルフスタジオ
上記動画はT島氏が特派員ブログを勤めている東京都世田谷にあります大蔵ゴルフスタジオの説明。大蔵ゴルフスタジオ世田谷のクラブフィッティングの流れを説明しています。
取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
TEL:03-6413-9272
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