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飛びと方向性を両立!絶対、参考にしたいコリン・モリカワのライン出しショット

ZOZOチャンピオンシップ2023で見つけた方向性・正確性で勝負するスイング01

2024/01/02 ゴルフサプリ編集部

コリン,ZOZOチャンピオンシップ2023

「ドライバーが曲がって困ってる」というゴルファーに、ぜひ参考にしてもらいたいスイングをZOZOチャンピオンシップ2023出場選手の中から選出。その1人目は、ZOZOチャンピオンシップ2023で2年ぶり、PGAツアー通算6勝目を挙げたコリン・モリカワ。方向性と正確性を重視したスイングを身に付けて、スコアアップに役立てよう。解説はプロコーチの吉田洋一郎。

写真/相田克己

勝つべくして勝った!キレキレだったメジャー覇者・コリンのショット

コリン,ZOZOチャンピオンシップ2023

方向性を重視したショットといえばライン出し。これを身に付けておくと、左右が狭いホールやドッグレッグ、ハザードを避けたい状況や風の影響を受けたくない時などに重宝する。そこで、ZOZOチャンピオンシップ2023出場選手の中から、方向性と正確性に優れた選手たちを選出。彼らのスイングを題材に、ライン出しショットを身に付けるためのポイントをプロコーチ・吉田洋一郎に解説してもらおう。

まず、1人目はZOZOチャンピオンシップ2023の5代目覇者、コリン・モリカワのスイングだ。

「コリンは練習日からキレのあるショットを打っていました。そして、以前のような“体をガバッ”と回してフェード一辺倒!というイメージのスイングではなくなっていましたね。体を必要以上に速く回転しなくなったことで、振り遅れることもなくなり、とてもいい状態でした。前回(23年)のZOOZチャンピオンシップは風が強く、あのような状況でも最終日にポンポンとスコアを伸ばし、2位に6打差をつけて優勝しちゃったあたり、コリンの強みが生きた結果だと思います」

正確性と方向性に優れるコリンのショットが、勝利をもたらした大きな要因だと吉田洋一郎。では、コリンのスイングのポイントはどこにあるのだろう。

体と腕がシンクロしやすいコリンのテークバック

コリン,モリカワ,アイアン

「まず、注目したいのはバックスイングです。特にハーフウェイバックで、シャフトが地面と平行になる時点で手元よりもヘッドが“外側”にあります。おそらくヘッド2、3個分だと思いますけど。ここにテークバックすると、インサイドに引きすぎにくくなるので、ここは参考にしてほしいですね」

鏡のある打席や後方から動画を撮影してチェックしてみよう。

インサイドに引きすぎてしまうと、振り遅れるポジションに入りやすいんです。なぜなら、インサイドに引きすぎることで、腕が体の正面から外れてしまいます。それが振り遅れのポジションです。振り遅れないためには、腕は体の正面にいてほしいので、ハーフウェイバックでは”このくらい”ヘッドが外にいてほしい」

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胸と腕で囲まれた“空間”をなくさずに振りたい

コリン,モリカワ,アイアン

次にポイントとなるのは、胸と腕で囲まれた“空間”だと言う吉田洋一郎。

「ライン出しショットには、体の回転によって腕とクラブが振られ、フェースローテーションが少なく、コンパクトなスイングであることが求められます。そのためには下半身>胴体>腕>クラブの順に運動が連鎖しなくてはいけません」

そこで重要なのが、胸と腕で囲まれた空間をキープすること。厳密には『胸とヒジ』を結んでできた空間とのことだが、ここではイメージしやすいように胸と腕の空間としておく。

「この空間がなくなってしまったり、大きくなってしまうということは体と腕の動きがシンクロしていないということ。腕が胸の前から外れてる、と言う言い方もできますね。腕が動きすぎるとヘッドが走りすぎたり、逆に振り遅れたりして正確なショットは望めません。ですから、コリンのスイングのように、スイング中は胸と腕(ヒジ)の空間をキープしておきたいのです」

そのためには、テークバックでインサイドに引きすぎないことが大事。そして、ヒジと胸の空間が変わらなければ『上げて下すだけ』になり、再現性が高くなる。

続いて『掌屈』がポイントとなるコリンのダウンスイング

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