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飛びと方向性を両立!絶対、参考にしたいコリン・モリカワのライン出しショット

ZOZOチャンピオンシップ2023で見つけた方向性・正確性で勝負するスイング01

2024/01/02 ゴルフサプリ編集部

トップでできた『左手の掌屈』をキープしたまま体の回転で打つ

最後はダウンスイングからインパクト。ここでのポイントはインパクトまでキープされた『左手の掌屈』。

「トップで左手が掌屈していますよね(右手は背屈)。コリンはダウンスイングからインパクトまで、この掌屈をキープしています。」

このことによるメリットは、体に対するフェースの向きが変わらないということ。

体の回転で打っていて、ヘッドはほぼ走らせていません。ですから、掌屈をキープしたままインパクトすれば正確性の高いショットが打てます」

前述したように、これには胸と腕のシンクロが必要。そのため、体が先行し、その体の動きに対して腕とクラブが付いてくる、そんなスイングであることが大事となってくる。

「ダウンスイングからフォロースルーに向かって、おへそが目標方向に向くような感じで体を先行させ、遅れてきた腕とクラブを出していけるスペースを作って振っていくイメージですね。フォロースルーで腕が平行になるくらいまで、このスイングをイメージして練習してみるとつかみやすいでしょう」

また、コリンのようなこういうスイングをする選手は、クラブを止めようと思えばどこでも止められる、という。ハーフスイングで練習するのが体感しやすそうだ。

「ライン出しのスイングは、意図的にクラブをリリースするということはありません。体の動きだけでコントロールしていて、腕とクラブは振るっていうよりも、その場に留めるというくらいのイメージでいいです。その際、左脇をキュッと締めて、開かないようにすることも大事です。そうすることで、体の回転で腕が持っていかれてしまう、といったことを防げます」

そして、最も大事なことはコンパクトなスイングであることだという吉田洋一郎。

「普段のスイングが10割だとしたら7、8割で振るくらいでいいです。7、8割なら5、6割。大振りするには腕を振らなければいけません。腕を振るということは、体とのシンクロがなくなりやすいですし、体を先行させて腕は勝手に付いてくるというスイングはできません」

しかし、コンパクトにすると飛ばなくなるんじゃない? という声が聞こえてきそうだ。

「ライン出しは飛ばない、方向性重視だと飛ばない。そんなふうに勘違いしている方が多いと思いますが、そんなことはありません。変化するとしても、たかだか10ヤードくらいです。そもそも、飛距離よりも方向性を重視しているから、ライン出しを選択しているわけですよね。そうした誤解を考えてしまう人の場合、まずはそこから考えを改めないといけませんね」

さて、ここまでのポイントをまとめると「スイングはコンパクトに」「胸と腕の空間をキープ」「(掌屈キープで)フェース向きを変えない」「体を先行させて腕とクラブは勝手に付いてこさせる」ということになる。

「ライン出しができるようになるには、ここまでに挙げたポイントを踏まえて練習が必要です。ですが、身に付けると大きな武器になることは間違いありません。まずは、できることから始めてみてください」

コリン,モリカワ,アイアン
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