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チーピンは「両肩と両腕の三角形キープ」ですぐに直せる!

兼濱開人が解決してきた『生徒さんからの相談が多いゴルフの悩み』Case:06

2024/01/21 ゴルフサプリ編集部

兼濱開人

ドライバーもアイアンもボールが左に飛んでばかり。フックというよりも左に急カーブするチーピンだからドライバーは左の斜面や林に打ち込んでしまうことが多いし、アイアンでもグリーンの左に大きく外してしまう。このチーピン、癖になるとなかなか止まらず、かなり厄介だ。兼濱開人コーチに即効アドバイスを願おう。

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/学芸大ゴルフスタジオ

「両肩と両腕の三角形キープ」で、あんなにしつこかったチーピン癖がアッという間にすぐに直った!

ダウンスイングでクラブが寝てインパクトで手が急激に返るのが原因

チーピンがよく出るという人は腕や手でクラブを速く振ろうとしたがるタイプに割合多く見られます。腕力に自信のあるパワーヒッターや手先が器用な人なタイプです。

クラブの運動量を増やすことも飛距離アップに欠かせない要素ですが、カラダの回転と腕の動きのバランスが大事であって、腕や手の動きだけが独り歩きしてしまうのは逆効果です。

どうしてチーピンが出てしまうかというと、一番はダウンスイングでクラブが寝て下りてくるためです。タメを作ろうとして右ヒジを深く絞るとクラブヘッドが低い位置から下りてクラブフェースが大きく開きます。

そのまま当たればボールは右に真っすぐ飛んでしまうのを本能的に感知してインパクトで急激に手が返り、フェースがかぶって当たるのです。

ダウンスイングでクラブが寝てインパクトで手が急激に返るとフェースがかぶって当たる。
ダウンスイングでクラブが寝てインパクトで手が急激に返るとフェースがかぶって当たる。

アドレス時の「両肩と両腕の三角形」をスイング中もなるべく崩さない

チーピンが癖になるとなかなか止まりませんから早いうちに直しておきましょう。悪い意味での手打ちの即効解決法としては構えたときに両肩と両腕の三角形をイメージし、この三角形をスイング中もキープする意識を持つのが最重要のポイントです。

まずテークバックで両肩と両腕の三角形をキープ。チーピンが出やすい人は手先でクラブを上げようとしてテークバックの段階で三角形が崩れやすい。そのためバックスイングの捻転が不足し、ダウンスイング以降も腕や手が主体の動きとなってしまうのです。

アドレス時の両肩と両腕の三角形をイメージしよう。
アドレス時の両肩と両腕の三角形をイメージしよう。
テークバックでアドレス時の三角形をしっかりキープ。
テークバックでアドレス時の三角形をしっかりキープ。
インパクトでもアドレスの三角形を再現する意識が大切。
インパクトでもアドレスの三角形を再現する意識が大切。
三角形が崩れなければ両手が返りすぎる悪癖を解消できる。
三角形が崩れなければ両手が返りすぎる悪癖を解消できる。

その点、アドレス時の三角形をキープしてクラブを上げればカラダをしっかり捻転する感覚が生まれます。

右腰くらいの高さからトップへと高い位置に上げる段階では右ヒジがたたまれますから、厳密にはアドレスの三角形は変形しますが、三角形を意識することでカラダの回転と腕の動きのバランスが整ってきます。

三角形を意識するだけでバックスイングの捻転が深くなる利点もある。
三角形を意識するだけでバックスイングの捻転が深くなる利点もある。

最初のうちは右腰から左腰くらいの高さで三角形キープの素振りを繰り返しましょう。アドレス時の手と胸の間隔が変えらないように、腕とクラブを胸の真正面にキープしておきのがコツです。

この感覚を確認するだけで、インパクトで手が急激に返ってしまう悪癖をすぐに解消できます。ドライバーやアイアンでフルショットするときもフェースがかぶってしまうこともなく、ナイスショットの確率が大幅アップします。

腕とクラブを胸の真正面にキープする感覚がつかめたらインパクトの正確性がアップする。
腕とクラブを胸の真正面にキープする感覚がつかめたらインパクトの正確性がアップする。


かねはま・かいと

兼濱開人
かねはま・かいと
1990年9月11日生まれ、沖縄県出身。ジュニア時代から各大会で活躍。現在は学芸大ゴルフスタジオ(目黒区)のヘッドコーチとして多くのアマチュアレッスンを行う。整体師としての知識を駆使したカラダにやさしい生涯スイングの指導が定評。飛ばしを追求し、19年のドラコン大会で平均329ヤードを記録して優勝した経験を持つ。

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