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ドライバーとFWのシャフト重量差は+10グラムが正解? それとも同じ重さでいい?

鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第7回

2024/03/14 ゴルフサプリ編集部

その人が打ちやすい“重量フロー”がある

“数字”がみんな好きなので(笑)、その点からも解き明かしましょう。

例えば、ドライバーのシャフトが60グラム台だと、総重量がだいたい310~320グラムの間なんです、長さが45.5インチくらいとして。それで、アイアンでは120グラム前後、もっというと、市場に出ている一番重いシャフトが入った7番アイアンの総重量は430グラムくらいに。そのドライバーと7番アイアンの間で、右上がりのライン(重量フロー)ができるんです。

続いては、ドライバーに40グラム台のシャフトが入ると(総重量が)280~290グラムくらいになるでしょう。そして、50~60グラムのシャフトが入る7番アイアンだと、370~380グラムくらいに。そういう重量の中でフローができてきます。

結果として、重いシャフトが入ると急な高い右上がりのラインになるし、>シャフトが軽いほうがなだらかな右上がりのライン

ドライバーとアイアンの重量差はどうなっている?

男子プロは急激な右上がりに近いです。ドライバーのシャフトは60㌘台が中心で、アイアンには重たいDGを入れたりするので。60㌘(ドライバー)と130㌘(アイアン)でいうと、70㌘くらい差がある中で使っているでしょう。
一方で、今の女子プロのセッティングを見ると、メインで使っているアイアンのスチールシャフトは、一番多いのが80㌘台。ドライバーのシャフトは50㌘台。ドライバーとアイアンの間で、30㌘くらいしか差がない状態で使っています。ということは、その間に入るFWのシャフト重量を10㌘も20㌘も増やしていったら、アイアンとの差が少なくなってしまうじゃないですか。
今回の質問をくれた人が、FWにも5・Sのシャフトを挿していて、その結果が良かったとします。でも「5・Sじゃダメじゃん、あなたのスペックは6・Sだよ」と言われて、その6・Sを挿して10㍎飛ばなくなったら使いませんよね。それでも「長い目で見たらその方がいいんだ」とか理由をつけられたって「いやいや、いま結果が出てるんだから、これでいいじゃん」っていう話(笑)。つまるところ「自分はどういう重さが振りやすいのか?」というだけのことです。

次回の“こぼれ話”も、このテーマについて深く掘り下げていきましょう。




鹿又芳典

鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。





鹿又芳典の“推しクラブ”
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