イラストレーター・野村タケオさんと上地博士の「PING s159」6種のソールから「やさしい」ウェッジ選択!
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自分に合った「s159」探し。野村タケオさんが博士と選んだのは?
プロからアマチュアまで使えるやさしいウェッジ、3月7日発売のPING s159。どのソールが自分に合っているのか、イラストレーター・野村タケオ氏がウェッジ博士の上地史郎とモデル探しの旅に出た。さてピッタリ合うのはどのモデル?
上地史郎(うえじ・しろう)
メーカー開発担当者も恐れるゴルフクラブ研究家。アマチュアに合う理想のクラブを探して日夜研究中。とくにウェッジの分野に詳しい。
●イラスト/マスリラ
博士 野村さんの腕前なら自分に合いそうなそるタイプはだいたいの検討がつくはずじゃが、ここは先入観なしにまずは全部のソールを打ってもらうとしよう。
ピンまで約20ヤードくらい、やや打ち上げのフェアウェイど真ん中から試打を開始。
まずは「Sグラインド」から打ち始めた。
野村 めっちゃいいですね。開いてよし、閉じてよし。スクエアにでも打っていけるし、オールマイティに使えるウェッジ。地面が硬い、軟らかいも関係ない感じです。でも開いて使うんだったら、ほかに開きやすいソールがありそうなので、そちらを選ぶのがいいかも。でも状況に応じてちょっと開くとかできるから、これはいい。とにかくこのシリーズのウェッジはスピンがかかります!
博士 野村さんが打った「Sグラインド」は「スタンダードソール」でこのシリーズの中心となるウェッジじゃな。人もライも選ばないのはさすがで、オールマイティがウリなのじゃ。
続いて打ったのは「Wグラインド」
野村 笑ってしまうほどやさしいですね。いまのショット、じつはミスしてかなり手前に入ってしまったのに滑ってくれてミスにならなかった。この開いて使わなくていいと思います。開いて使えますけど、その必要はないかなと。Sよりも打球は高く出て、同じくらいスピンがかかっていますね。
博士 野村さんの言う通り、「Wグラインド」のソールは「ワイドソール」と呼ばれ、ソール幅が広く、バウンスが14度あるモデル。この「s159」シリーズは、すべてがやさしいのだが、その中でも滑りがよくて、よりやさしいモデルがコレといえよう。
3番目に打ったのは「Bグラインド」
野村 チャックリさせたくない人用ですかね。ソールを見てみると特別な削りはなく「1面」に見えます。ローバウンスですが難しくは感じないです。「Wグラインド」に近い感じもするのですが、出球が抑えられていて、ピッチエンドランの時、ラインが出しやすいですね。
博士 「Bグラインド」がもつのは「バウンスソール」硬い地面でもボールを拾っていけ、ソールが跳ねにくい。スクエアに構えやすいウェッジなので野村クンはラインを出しやすいと感じていたようじゃ。
次は「Hグラインド」
野村 球を上げたりコロがしたり、いろいろやりたい人にいいモデルですね。少しダフって入ったのですが、ミスには少しシビアになりますね。それはスクエアに構えて使ってだけど、ちょっと開くとソールが滑ってくれる。だからフェースを開いて使う人に合うでしょうね。
博士 「Hグラインド」は「ハーフムーンソール」で野村クンのいうようにフェースを開いて使いたい人向き。ダウンブローでボールをとらえることができて、テクニックを使ってよせたいゴルファーに向いているウェッジ
続いて打ったのは「Tグラインド」
野村 これね~、「Hグラインド」と似ていますよね。まずはフェースを開いて使いたい人むき。右足寄りでボールをとらえていくんだけど、それほどダウンブローに打たないほうが結果がよさそうですね。スピンもかけやすい。これだけ開きやすいと小技のレパートリーが多いと、とても使いやすいでしょうね。
博士 「Tグラインド」は「シンソール」。フェースを開いて上げたり、転がしたり、場面に合わせて打ち方を変えていく人がもつととくに使いやすいと感じるモデルになっておる。
最後は「Eグラインド」
野村 グースネックで出っ歯のウェッジ。若めのゴルファーには馴染みのない形状かもしれません。でもこれがやさしい。この部分がちょっと地面に入ってからバウンスが利いて滑っていってくれる。バンカーでも同じような動きをして1発で脱出できる。もう、とにかくバンカーが苦手でなんとかして脱出したい、という人はコレ買えば間違いなし。
博士 「Eグラインド」は「EYE2ソール」という名前が示す通り、1982年に発売した「EYE2」ウェッジのソールを活かした形状。通常の形状とは異なり、バンカー脱出のために適したソール形状が特徴。バンカーが苦手な方にはおすすめだな!
さて、すべてのモデルの試打を終えた野村氏にこのシリーズ全体の感想を聞いてみた。
野村 「s159」のウェッジは見た目がシャープでカッコいいのにやさしくピンを狙えます。すごくスピンが効くし、打感がいいですね。ロフトのバリエーションも多く、46度~62度まで2度刻みであるのでピッタリのものを選べると思います」
では、最終的にどのモデルを選ぶのだろうか。
野村 まず、いいなと思ったのは「Bグラインド」か「Hグラインド」ですね。ラウンドでも使ってみましたが、「Hグラインド」のほうが使いやすく感じました。細かいテクニックを使って寄せるというよりも、グラインドのおかげで開いて使いやすいというか。でもちょっとスピンが利きすぎてしまう感じもする……。
と、考えると最終的には「Tグラインド」ですね! 開きやすいし、ピッチエンドランっぽく打つときに自分のイメージした弾道でピンに向かってくれる。はい、ということで「Tグラインド」に決定です。
博士 みなさんも自分のアプローチのスタイルや苦手な場面で使うことを考え、それを踏まえたうえでソールがどのように使われると自分にとって使いやすいのかイメージしてモデル選びをしてほしいものじゃな。どうしても迷いに迷って決めきれなくなったら、PINGの認定フィッターが在籍する近くのショップで行くといいじゃろ。
ソールタイプだけでなく、ロフトセッティングや、シャフト、長さやグリップの太さを選択できるのはもちろん、方向性に重要なライ角診断も可能。自分に合ったウェッジが見つかるぞ。絶対に行くべきじゃ。
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