最初のクラブは適当に選んではいけない！初めて手にしたときにスイングの形が決まってしまう。【クラブ選びの超知識】
おさがりで始めた人は苦しんでいるはず……
クラブ選びのスペシャリスト・ダグ三瓶（みかめ）がアマチュアゴルファーへアドバイスを贈る新連載。ゴルフクラブを買う際に必要な「正しい知識」を教えてくれる！
前回お話したように、アマチュアの場合は、よっぽどのことがない限り、大きくスイングが変わることはありません。これも、私の経験からすると、指紋のようにという風に表現することがあります。つまり、個性的で、もう、ほぼ変わらないんですよね、スイング改造をしている方にとっては、ちょっと夢も希望もない話ですみません。
では、このスイングの発祥はどこを起源としているか？
実は、最初に持ったクラブでほぼ決まってしまうというのを、目の当たりにしてきました。もちろん、体型から来る要素も大きいです。身長、手足の長さ、柔軟性、スポーツ遍歴などなど、様々なことが影響しています。
が、ここまで述べてきたように、ゴルフスイングとは、ゴルフクラブをタイミングよく振ることになりますから、そのタイミングの取り方は、最初に持ったクラブで、体に染み付いていくということが容易に想像できるのではないでしょうか？
このクラブというのは、番手にも影響します。
これも私の経験上では、短いクラブで始めた人ほど、上達が早いです。
おそらくですが、ここまでの話の流れで申し上げると、短いクラブほど、シャフトの変形量（しなり量）は少なくなりやすく、そこまでタイミングを取らなくて良いので、シンプルに振るスイングが身につきやすいと考えています。
理想だけを言うならば、パターからゴルフを始めた人がもっとも有利だと考えています。
余談ですが、欧米ではショートゲームから始める人が多いです。
ここまでの流れで、一番申し上げたいことは、もし、今からゴルフを始める方だったり、お近くの方でゴルフを始めることを考えている方がいらっしゃるのであれば、まずは、最初に持つゴルフクラブを慎重に選んであげてください！ ということです。
決して、「お下がりでいいだろう」とか、「初心者用セットでまずは！」とか安易な考え方はお止めください。
最初のゴルフクラブが、その人の今後のゴルフ人生のすべてを決める、というくらい大げさな気持ちで接してあげることが重要です！
まずは、次回から、その初心者の方がどうやってクラブを選んでいったらよいかを詳しくやっていきましょう。
とはいえ、もう始めてしまった人はどうしたら良いの？となりますので、そのあたりも含めてご説明していきたいと思っています。
ダグ・三瓶（だぐ・みかめ） ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米２つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。
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