「はみ出てるよ」ティーショットのときの“でべそ”は重い罪になるって知ってた？
知っていると得するルール＆マナー
一応、ルールではこのようになっているのですが、このルールでポイントになるのは、もしルール違反を犯してしまった場合、そのことに気づくかどうかです。
そもそもこのルールを知っていれば、わざわざティーイングエリアの外にティーアップする人はいませんよね。つまりこのルール違反は無自覚でやってしまうケースが多いということ。
また、コースによっては、レディースティーやシルバーティーなど、1箇所にいくつものティーマーカーを置いているところがあり、ぼんやりしているとついつい別のティーイングエリアにティーアップしてしまうこともあります。
ティーアップをしたときに、「間違ったところから打とうとしている」という自覚のない人が、ボールを打ったあとに気づくのはまれなケース。だからたいていは、ペナルティーを科すことなく次のホールに進んでしまうのですが、もし次のホールでティーショットを打ったあと、そのことが発覚したら（指摘されたら）、その競技者は失格になります。
プライベートのゴルフなら、ティーアップした時点で、「でべそだよ」と教えてもらえることもありますが、競技などではティーイングエリアをきちんと確認するようにしましょう。
最後に、ルールとは関係ありませんが、ティーイングエリアでのエチケット＆マナーを紹介しておきましょう。
ティーイングエリアというのは、グリーン同様、特別に整備された場所です。だから、できるだけ傷つけないようにすることが大事です。特にゴルファーの中にはティーショットを打って2打目に向かうときに、レディースティーなど他のティーイングエリアを横切って行く人がいますが、あれは明らかにマナー違反。用がない限り、他のティーイングエリアに入らないようにしましょう。
文・真鍋雅彦（まなべ・まさひこ）
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。
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