素振りで枝が落ちてしまったら、「スイングの区域の改善」で2打罰

木を避けて通れないのがゴルフ場。林の中はもちろん、フェアウェイにも木があったりして、木がスイングの邪魔になるという状況は、そう珍しくはありません。もし木が、スイングの邪魔になったときはどうすればいいのか?

木の幹や枝が、明らかにスイングの邪魔になりそうなときは?

見るからにクラブが木に当たりそうという場合を除いて、たいていの場合はそっとクラブを振ってみて、木に当たるかどうかをチェックするものですが、そのときにクラブが幹や枝に触れても問題はありません。ただし、その素振りで枝が折れてしまった場合は、「スイングの区域の改善」とみなされ、2打罰になります。

葉っぱが明らかにスイングの邪魔になりそうなときは?

また、葉っぱの場合、それが落ちたことによって明らかにスイングがしやすくなったときは“改善した”とみなされ、同じく2打罰になりますが、葉っぱが密集していて1~2枚落ちたからといって、改善にはならないということになればペナルティーは科せられません

もちろん、「この枝が邪魔だから」といって木を折ってしまうのは言語道断。意図せずに折ってしまった場合と同じ2打罰ですが、他のプレーヤーからは白い目で見られ、二度と誘ってもらえなくなるかもしれませんよ。

実際にボールを打つときは、最後までスイングすれば枝が折れてもノーペナルティー

次に、実際にボールを打つときにクラブが幹や枝に当たってしまった場合。このときは、例え枝が折れたとしても、また葉っぱが飛び散ったとしても、ボールを打ってしまえば「スイング区域の改善」にはならないのでペナルティーの対象にはなりません。打ったボールが木に当たり、枝がボトッと落ちてくることがよくありますが、その場合と一緒と考えればいいのです。

ただし、バックスイングで幹や枝に当たって「ヤバイ」と思ってスイングを途中でストップしてしまうと、話はややこしくなります。この場合は、意図していなくてもスイング区域の改善になって2打罰になるからです。考えてみれば、これは当然のこと。なぜなら、これがまかり通るなら、「打つつもりでスイングしていました」といえば、どれだけ枝を折ろうが、ペナルティーなしになってしまうからです。

なので、いったんスイングをスタートさせたら、途中でどこにぶつかろうが最後までスイングを止めないこと。例えそれが空振りになったとしても、2打罰になるよりは痛手が少ないと考えるべきです。

また、スイング中クラブが枝に当たらないように、キャディーさんや同伴競技者にその枝を一時的に支えてもらったり、枝の位置を動かしてもらうというのもアウト。2打罰が科せられます。くれぐれも素振りは慎重に。そして“打つ”と決めたら、最後まで振り切るようにしましょう。

文・真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)

1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。

ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。