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小祝さくらの「回転」はアベレージゴルファーがお手本にしたい動きです

2024/03/23 ゴルフサプリ編集部 宮川岳也

小祝さくら

ツアー通算9勝をマークしている小祝さくらのスイングは、ハイハンデのアベレージゴルファーに真似してほしい理想の動きが詰まってる。ぜひともチェックして、あなたのスイングに取り入れよう!
写真/ゴルフサプリ編集部

カラダの回転が「主」になれば ムダな手と腕の動きが抑えられ スイング軌道が良くなります

鹿児島高牧カントリークラブで行われたJLPGAツアー第3戦「Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント」は、鈴木愛が小祝さくらとのプレーオフを制し2週連続優勝。ツアー通算20勝目を挙げました。
「今年の鈴木愛は違うというのを見せつけたかった」と本人が言うだけあって、終わってみると「さすが」と言える勝ちっぷりでした。

悪天候のため9ホールに短縮された最終日。最終組は前週と同じ鈴木愛、小祝さくら、竹田麗央の組み合わせ。
前週、鈴木愛の「左回り」について触れましたが、今週は惜しくも優勝を逃した小祝さくらの「回転」を取り上げます。

今、ツアーで戦っている女子選手は皆、精度の高いスイングをしているなぁと感じます。個人差はあるものの、カラダの回転を重視したスイングが主流といえ、カラダと腕を同調・連動させて淀みなく振っています。
そんななかでも、小祝さくらの「カラダの回転」はことさらすばらしく、ハイハンデのアベレージゴルファーは、ぜひお手本にしてほしいと思います。

小祝さくら

ハイハンデのアベレージゴルファーはカラダを使ってスイングする・ボールを打つという感覚がほとんどありません。
手と腕を使ってクラブを振りまわすことがスイング、そしてボールを打つことだと認識しています。
手と腕を使ってスイングすることは間違いではありませんが、主体となるのは下半身の動きを含めたカラダの回転です。
つまり能動的・積極的に手と腕を振るのではなく、カラダの回転に追随するように使います。昔から言われていることですが「でんでん太鼓」のイメージです。

カラダの回転を主体にすると、グリップがカラダの正面から大きく外れることはなくなります。また推奨できない極端なアームローテーション=手首をこねる動きも抑えられます。
他にもいくつかのメリットがありますが、簡単に言うと理想的と考えられているスイング軌道を得やすくなるわけです。

ただし、カラダの回転を主体にするうえで絶対に注意すべき点があります。それは必ず下半身の動き(脚の動き)を使って、カラダの回転を行うことです。
下半身を使うことができないと単純にカラダが左を向くだけになってしまい、切り返しで上半身が開いてクラブの下りてくる軌道がアウトサイド・インになるなど、さまざまなデメリットに見舞われます。

ご存知かと思いますが、あくまでもスイングは下半身リード。下半身の動きを使ってカラダを回転させて、回転の動きで腕やクラブを振ると考えましょう。
そしてこの一連の動きのお手本となるのが、小祝さくら。彼女のスイング動画を見ると、回転の感覚がつかめるのではと思います。

宮川岳也

文・宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経て、フリーランスのゴルフライターへ。USGTFティーチングプロ資格を有し、現在は埼玉県の練習場でレッスン活動も行っている。

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